イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
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恥かしいこと。
母の誕生日会の為、兄が勤めている西宮のピザ屋へ行くので、
その前日に買ってまだ聴いていなかった元・ビリジアン、
現・吉本新喜劇座長である小藪千豊(こやぶかずとよ)さんの『プリン』を
iPodに入れて家を出ました。 またさかのぼることその3日前にタクシーの中で、
運転手さんがひねったラジオでたまたまこの曲の終盤がかかっていて、
ビートルズのバラードを下敷きにした曲にめっぽう弱い僕は、
小藪さんの人の良さが出た歌詞と歌声にもさらに追い討ちをかけられ、
「これはいい歌だな~」と思い、
2行目の日にタワーレコードで手に取りレジへ向かったのです。
ひとまずドリーと待ち合わせをしている梅田へ向かう電車に乗り込み、
iPodの再生ボタンを押すと、イントロが流れ始めます。
「あぁ、こんな感じだった、こんな感じだった」
そして歌がはじまります。
「うん、うん、…あれ?何かおかしいぞ」
どうやら、この曲は小藪さんが亡くなられたお母さまへの想いを綴ったうたで、
終盤部分だけをカーラジオから聴いた僕は、
勝手に去り行く恋人へのうたと勘違いしていたのです。
だけどいい曲に変わりなく、いいえ、思ったよりもっともっと美しいうたで、
曲が終わる頃には、環状線じゃなく、感情線が緩み涙ぐんでいました。
いま、いらんこと言ったね。駄洒落なんてね、茶化してね、
僕ってば、恥かしいからってそりゃないよね。
だって気付けば、誕生日の母に逢いに行く途中にコレだったんだもの。
でもまさにそれがコレでアレで、で、どうした?
いや、あのね、恥かしいことっていうのが、
一番大切なことのような気がして、一番ほんとのことのような気がして、
例えば「ありがとう」と言ったり、「ごめんね」って言ったり、
「好きだよ」と言ったり、怒ったり泣いたり。
誰にでも中々出来ることじゃないじゃない。
梅田に着き、また遅刻をしてしまったので、
彼女にはじめて「遅れてごめんね」と言いました。
それから父母の待つ、西宮北口までまた電車を乗り継ぎ、
軽く彼女を紹介し、父の車で兄の職くピザ屋へ行き、注文し、
「おめでとう」と言って、母へプレゼントを渡しました。
小藪さんの歌ではタイトル通り「プリン」ですが、
こちらのプリンは「荒井由実 1972-1976」BOXセットで、
僕が歌にする時は長いし、色んな意味で歌詞に入れる事は勿論、
とてもとてもタイトルに出来そうにありません。
ですが、母はとても喜んでいました。よかった。
帰るとき、兄が厨房から出てきて、
思ったことを素直にそのまま言える性格の良い彼は、
家族みんなに大きな声で「来てくれてありがと!」と言うと、
僕の横にいる見知らぬ背の小さな女の子を見つけ、
「しょ、小学生!?まぁいいや。じゃ!!」と、
やはり思ったことを素直にそのまま言い放ち、回収せず、
颯爽と去って行く後ろ姿に「コ…コイツが恥かしいことってあるのか!?」
と考えつつ、少し赤くなった彼女の顔を見て可愛いと思ったけど、
やはり弟は恥かしくてよう言えんのです、お兄ちゃん。
BGM:S▲ILS『GIRL』
その前日に買ってまだ聴いていなかった元・ビリジアン、
現・吉本新喜劇座長である小藪千豊(こやぶかずとよ)さんの『プリン』を
iPodに入れて家を出ました。
運転手さんがひねったラジオでたまたまこの曲の終盤がかかっていて、
ビートルズのバラードを下敷きにした曲にめっぽう弱い僕は、
小藪さんの人の良さが出た歌詞と歌声にもさらに追い討ちをかけられ、
「これはいい歌だな~」と思い、
2行目の日にタワーレコードで手に取りレジへ向かったのです。
ひとまずドリーと待ち合わせをしている梅田へ向かう電車に乗り込み、
iPodの再生ボタンを押すと、イントロが流れ始めます。
「あぁ、こんな感じだった、こんな感じだった」
そして歌がはじまります。
「うん、うん、…あれ?何かおかしいぞ」
どうやら、この曲は小藪さんが亡くなられたお母さまへの想いを綴ったうたで、
終盤部分だけをカーラジオから聴いた僕は、
勝手に去り行く恋人へのうたと勘違いしていたのです。
だけどいい曲に変わりなく、いいえ、思ったよりもっともっと美しいうたで、
曲が終わる頃には、環状線じゃなく、感情線が緩み涙ぐんでいました。
いま、いらんこと言ったね。駄洒落なんてね、茶化してね、
僕ってば、恥かしいからってそりゃないよね。
だって気付けば、誕生日の母に逢いに行く途中にコレだったんだもの。
でもまさにそれがコレでアレで、で、どうした?
いや、あのね、恥かしいことっていうのが、
一番大切なことのような気がして、一番ほんとのことのような気がして、
例えば「ありがとう」と言ったり、「ごめんね」って言ったり、
「好きだよ」と言ったり、怒ったり泣いたり。
誰にでも中々出来ることじゃないじゃない。
梅田に着き、また遅刻をしてしまったので、
彼女にはじめて「遅れてごめんね」と言いました。
それから父母の待つ、西宮北口までまた電車を乗り継ぎ、
軽く彼女を紹介し、父の車で兄の職くピザ屋へ行き、注文し、
「おめでとう」と言って、母へプレゼントを渡しました。
小藪さんの歌ではタイトル通り「プリン」ですが、
こちらのプリンは「荒井由実 1972-1976」BOXセットで、
僕が歌にする時は長いし、色んな意味で歌詞に入れる事は勿論、
とてもとてもタイトルに出来そうにありません。
ですが、母はとても喜んでいました。よかった。
帰るとき、兄が厨房から出てきて、
思ったことを素直にそのまま言える性格の良い彼は、
家族みんなに大きな声で「来てくれてありがと!」と言うと、
僕の横にいる見知らぬ背の小さな女の子を見つけ、
「しょ、小学生!?まぁいいや。じゃ!!」と、
やはり思ったことを素直にそのまま言い放ち、回収せず、
颯爽と去って行く後ろ姿に「コ…コイツが恥かしいことってあるのか!?」
と考えつつ、少し赤くなった彼女の顔を見て可愛いと思ったけど、
やはり弟は恥かしくてよう言えんのです、お兄ちゃん。
BGM:S▲ILS『GIRL』
by kazekissa
| 2008-03-06 05:38
| 日記