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イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。


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トランペット・トランペット。

今日は仕事をひと段落させ、夕方から京都三条まで
とあるDJイベントを見に行ってきました。

目的の人の出番まで時間があったので、外へ出て夕食を食べ、
戻ってきたら"只今、30分押し!"とのこと。
外も寒いしせっかくお金も払ったのだからと見ていたら、
鼓膜が破れそうな程の轟音!あれは何ていうジャンルのレコードなのだろう?
サニーデイ・サービス至上最も実験的なアルバム『24時』の、
その中でも最も破壊的な"ぼくは死ぬのさ"の、その中でも最も破滅的な間奏部分を、
延々と流してる感じ。あのトランペットの感じ。
調べて、そのジャンルのCDはジャケットがいくら良くても買わないようにしなくっちゃ。
一緒に行ったメルヘンの国の住人ドリドリも、
自分が「行きたい」と言った癖して、その曲のみならず、
わかりやすい4つ打ちビートにも微動だにせず、
挙句の果てにはマフラーで耳栓し出すありさま。
それもそのはず。次の出番のVJをする映像作家さんの手伝いを、
彼女の現在東京に住んでいる友人がするとのことで、見に来たのだ。
「そう、聴きに来たのではない!あくまで見に来たのだ~!!」って、んなアホな。

「みんなはどんな顔して聴いてるのだろう?」と
僕も見る方の楽しみに移行すると、割とどうってことなさそう。
だけどとびっきり楽しんでるって訳でもなさそうで、平常心といった感じ。
音の小さなジャズバーやDJイベントなんかだと、
そういう心で、お酒呑みながら、話したりするだろうけど、
音の大きいDJイベントってもっと踊ってるイメージがあるんだけど中央フロアは空っぽで、
じゃあ、みんなは一体、どこをどう掴んでいるんだろう。
そう言えば、PSの「ぼくのなつやすみ」というソフトを"名作"というシールを見て買った時、
「退屈で何が面白いのかわからないから、貸すよ」と月島さんに言ったら、
「そりゃそうだろう。あれは会社勤めや何やで日々時間に追われてる人が、
余暇をバーチャル体験して楽しむもんなんだよ。だから僕もいらないよ。」と言われた。
ブログすら更新しないのに、その宣言もいかがなものかと思ったけど、
なるほど、彼や彼女たちは大音量という非日常を味わってるのだなぁ。
"どこもどうも掴まない時間が欲しい"が正解だったのかもしれない。

そして目的のVJとお友達のお手伝いを見て帰宅。
現在、12時で仕事再会。こういうカツカツとした時間の使い方も出来るんだなぁと、
自分で自分に感心しているところだけど、
それでもああいう非日常はもういいわ。だから、何てジャンル?
トランペット・トランペット。_b0102637_1672585.jpg
BGM:NONA REEVES『DJ! DJ! ~とどかぬ想い~』
by kazekissa | 2008-02-08 01:50 | 日記