イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
by kazekissa
ライフログ
ブログパーツ
リンク
■グッズ通販
■ポストカード通販
■画集『Blue』
■檸檬通り
■セイルズ
■うたにっき
お仕事の依頼、ご意見、ご感想はコチラまで。
<家族や友人、先生>
■あっちゃん
■あっこ
■石黒くん
■薫ちゃん
■柏木くん
■景介くん
■こいちゃん
■ゴッチ
■坂本さん
■さゆりちゃん
■寿一
■田中さん
■田上さん
■土井ちゃん
■徳永さん
■奈緒ちゃん
■能町さん
■はまじ
■林先生
■林さん
■古谷さん
■真理藻ちゃん
■みほちゃん
■やっこちゃん
■山田さん
■よしっこ
<協賛>
■飛鳥新社
■ART HOUSE
■digmeout ART&DINER
■なんば紅鶴
■なんば白鯨
その他のジャンル
のようなもの。
昨日は5月の展覧会でモデルをしてもらう女の子と中崎町を歩いてきました。
見よ、梅田を行き交う若人たちよ。そう、これがかの有名な職権乱用だ。
HEP-FIVEの大観覧車のてっぺんからでも、
キラキラと輝く極彩色のネオンに際立つこのドブ色の色彩が見えるだろう。
汚ねぇ大人になっちまったよ。笑いたきゃ笑えよ。
あ、だけどもうすぐ30才だから少し割引いて笑ってね。
あ、あと「ドブネズミみたいに美しくなりたい」っていうブルーハーツの歌もあるくらいだから、
そんなに白い目ではさげすまないでね。ネズミ色くらいで。
(BGM:KAN『ガラスの30代』)
そんなことを考えながら曽根崎警察包囲網に引っかからないかビクビクと
犬のような臆病な足取りで細い猫の路地を通してもらい、
長屋を改築した小さな灯りの喫茶店に入りました。
絵を描くにあたり、昔から知ってる人なら、あとは写真くらいもらえればいいんだけど、
彼女と出会ったのはちょうど1年前くらい、実際に会ったのは昨日で3度目という、
さすがに展覧会は5月で少し先でも、さほど時間がないことになってしまう距離感なので、
パーソナリティを知る何かいい手立てはないかと考えあぐねていたところ、
"日記のようなもの"があると。
「のようなもの」と書いた通り、「○月×日~に行って」ではじまる
その日の出来事を記したオーソドックスな日記ではなく、
自分の内面やメモや詩や絵など、どちらかというと"心のメモ帖"、
それでもやっぱりその後に「のようなもの」がつきそうな。
何かヒントになるかと思い、今回はそれを持ってきてもらいました。
我ながら悪趣味だと知りつつも、神の左手をひざに置き、
悪魔の右手で頁を開くと、2mmくらいの小さな文字で改行もなくギッシリ。
その文字量に驚きつつも、もう神の左手にも猫の手にも強力してもらい読み進めていくと、
ちょうど僕と会った日のことが書いてありアクセルをゆるめる。
"中村佑介さんという絵描きさんに会った。周りの空気を和ませる優しそうな方だった。"
え?それだけ!?だってあれだよ。このHTMLの文字だとそれなりに見えるけど、
中国人もビックリの米粒大の文字だから3cmあるかないかだよ。
だって中学生の時にお兄ちゃんの部屋でコッソリ読んだ
ホットドッグプレスに「男子の平均は11.5cm」って書いてもん!
プルプルと震える僕に気付いたのか彼女が、
「え、何か書いてますか?めったに読み返さないから何書いたか忘れちゃうんです。」
そこでさすがイラストレーターといわんばかりの0.01mmのペンを取り出し、
「人間の記憶なんて曖昧なものだからね」とか何とか言いながら、わずか数mmの行間に
"なんて素敵な方かしら。も一度逢いたいわ。逢ってこの胸のときめきの正体を知りたいの。"
と完全に筆跡をエミュレートして書きこんだら、それはそういうことになるだろう。
何がどういうことになるのかよくわかんねーけど。
止めてくれるなおっかさん。これは僕と彼女の戦いだ。
どちらが小さな文字を書けるかというプライドを賭けた、いわば現代の米騒動だ。
いや、それこそが僕と僕との戦いなのだ。
それが見つかって、その日の日記にどう書かれ、
その結果、展覧会がどうなるのかを想像したら、
さすがの悪魔もおじけずいたけど。
長くなってもそりゃ叶わん。これが僕の昨日「のようなもの」。
BGM:Norman Rockwell『The Diary』
見よ、梅田を行き交う若人たちよ。そう、これがかの有名な職権乱用だ。
HEP-FIVEの大観覧車のてっぺんからでも、
キラキラと輝く極彩色のネオンに際立つこのドブ色の色彩が見えるだろう。
汚ねぇ大人になっちまったよ。笑いたきゃ笑えよ。
あ、だけどもうすぐ30才だから少し割引いて笑ってね。
あ、あと「ドブネズミみたいに美しくなりたい」っていうブルーハーツの歌もあるくらいだから、
そんなに白い目ではさげすまないでね。ネズミ色くらいで。
(BGM:KAN『ガラスの30代』)
そんなことを考えながら曽根崎警察包囲網に引っかからないかビクビクと
犬のような臆病な足取りで細い猫の路地を通してもらい、
長屋を改築した小さな灯りの喫茶店に入りました。
絵を描くにあたり、昔から知ってる人なら、あとは写真くらいもらえればいいんだけど、
彼女と出会ったのはちょうど1年前くらい、実際に会ったのは昨日で3度目という、
さすがに展覧会は5月で少し先でも、さほど時間がないことになってしまう距離感なので、
パーソナリティを知る何かいい手立てはないかと考えあぐねていたところ、
"日記のようなもの"があると。
「のようなもの」と書いた通り、「○月×日~に行って」ではじまる
その日の出来事を記したオーソドックスな日記ではなく、
自分の内面やメモや詩や絵など、どちらかというと"心のメモ帖"、
それでもやっぱりその後に「のようなもの」がつきそうな。
何かヒントになるかと思い、今回はそれを持ってきてもらいました。
我ながら悪趣味だと知りつつも、神の左手をひざに置き、
悪魔の右手で頁を開くと、2mmくらいの小さな文字で改行もなくギッシリ。
その文字量に驚きつつも、もう神の左手にも猫の手にも強力してもらい読み進めていくと、
ちょうど僕と会った日のことが書いてありアクセルをゆるめる。
"中村佑介さんという絵描きさんに会った。周りの空気を和ませる優しそうな方だった。"
え?それだけ!?だってあれだよ。このHTMLの文字だとそれなりに見えるけど、
中国人もビックリの米粒大の文字だから3cmあるかないかだよ。
だって中学生の時にお兄ちゃんの部屋でコッソリ読んだ
ホットドッグプレスに「男子の平均は11.5cm」って書いてもん!
プルプルと震える僕に気付いたのか彼女が、
「え、何か書いてますか?めったに読み返さないから何書いたか忘れちゃうんです。」
そこでさすがイラストレーターといわんばかりの0.01mmのペンを取り出し、
「人間の記憶なんて曖昧なものだからね」とか何とか言いながら、わずか数mmの行間に
"なんて素敵な方かしら。も一度逢いたいわ。逢ってこの胸のときめきの正体を知りたいの。"
と完全に筆跡をエミュレートして書きこんだら、それはそういうことになるだろう。
何がどういうことになるのかよくわかんねーけど。
止めてくれるなおっかさん。これは僕と彼女の戦いだ。
どちらが小さな文字を書けるかというプライドを賭けた、いわば現代の米騒動だ。
いや、それこそが僕と僕との戦いなのだ。
それが見つかって、その日の日記にどう書かれ、
その結果、展覧会がどうなるのかを想像したら、
さすがの悪魔もおじけずいたけど。
長くなってもそりゃ叶わん。これが僕の昨日「のようなもの」。
BGM:Norman Rockwell『The Diary』
by kazekissa
| 2008-01-15 15:33
| 日記