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イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。


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ききたい。

昨日は1日ラジオの編集をしていました。
いつも丸々ちょうど12時間かかってしまうのですが、
編集の作業は飽きることがありません。
普段、客観性を持って喋っているつもりでも、
やはり主も客も自分なので、その時は気付いていないことがたくさんあり、
自分の喋っている姿、それを聴いたり話している内木くんの姿を聴き返して、
反省したり、笑ったりしています。

僕が高校生の頃、兄は料理の修業でフランスへ留学に行っていました。
その時、兄の部屋から謎のカセットテープが出てきたことがあります。
タイトルはなんだったかなぁ、「友達~○○くん編」とか「雑談vol.4」とか、
そこら辺は記憶があやふやなので、もしかしたら何も書いてなかったかもしれません。
聴いてみると、お兄ちゃんが友達と喋っている様子が、
ハイポジションの90分テープいっぱいに収められていました。
ラジオ風とかコント風とかそんなものでなく、
何気ない友達同士の冗談や噂話のセルフ盗聴のようで、
どうやら友達は気付いてない様子。
影にマイクを仕掛けた本人のお兄ちゃんだけが、
ちょっと意識した喋り方だったのが面白かったですが、
会話の内容はあまり面白くなかったので、しばらくしてストップボタンを押し、
お兄ちゃんはどんな気持ちでこのカセットを録ったのだろうかと考えていました。

「俺って自分では面白いと思うけど、本当に面白いかなぁ」だとしましょう。
それを誰かに聞かした感じはなかったのですが、
それは肉親や弟だからで、専門学校とかでは「圭太の面白テープの最新号聞いた?」
と口コミで大人気だったのかもしれないなぁ。
でもお兄ちゃん、専門学校さぼりまくっていたので、それはないだろう…。

「フランスに滞在した際の励みに、こっちの日常を記録しておこう」
だとしても、ここにしっかり忘れていってるので意味がないなぁ。

まぁ理由は何にせよ、このカセットテープ自体が目の前に存在している事にかわりはなく、
それはあたかも、ナスカの地上絵やサバクトビバッタの大繁殖のように、
漠然とした驚異以外の何ものでもなく、聞かなかったことにして元あった場所に戻しておきました。

やはり血は争えないのか、もう少し凝ってはいますが、
話は戻りラジオ編集の話。
僕のラジオは盗聴でもドキュメントでもないので、
いらない部分をカットしたり、わかりやすいように話を入れ替えたり、
エコーをかけたり、効果的なSEやBGMを入れたりして、
毎週3年も続けていると、どんな面白くないものでも多少は面白く
作り変えられるのじゃないかという自負さえ沸いてきました。
よし、お正月にでも帰った時に今一度聴いてみようかな。
リスナーはおそらく1人、いや僕をあわせて2人のあの伝説の超インディーズラジオ番組を。
弟は10年の時を経て、編集マンへと成長して帰ってきましたよ。

だけどカセットの前に録音した理由が一番聞きたい。
by kazekissa | 2007-12-21 14:03 | 日記