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イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。


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きっと、ある光。

小沢健二「ある光」って、
「或る光」じゃなくって「在る光」よね、きっと。
少なくとも僕にとってはそうで、
ずっと頭から離れないことがあってそれは、
霧に包まれた向こう側には本当に何もないんだろうかって。
それがずっと解らずに、自分の尻尾を追いかける犬のように
同じところをグルグルと周ってるような気さえするけど、
適当に頷いたり、忘れた振りをすることすら出来ない。

宇宙や深海に行ったことのある人は少ないけど、
TVや写真で見たからという理由だけでそれを信じること。
例えばね、そういうようなことが出来ない部分があるん。

仕事や夢のことに関して言えば、
大学の卒業間近、進路を決める時、
僕は卒業後フリーのイラストレーターになりたいと希望を出した。
「いきなりは無理なので一度、会社に入るべき」
「東京に出なければいけない」
「ポートフォリオを作って、持ち込みしなければいけない」
先生や周りの人はみな口を揃えてそう言ったけど、
「無理」とか「べき」とか言う言葉は、
どうしても信じることが出来なかったので、
全てやらずになることを決めた。

ただ、凄く寂しかったのを良く憶えてる。
同調してくれる友人たちも、
理解はするものの共感して一緒に行動する者はおらず、
いつの間にか一人になってしまった。
周りに人は居るのに一人なんよね。
みんな「がんばって」と笑顔で手を振るだけで、
横で一緒に歩いてはくれなかった。

「みんなそんなもんだよ」
「ほんとにそうかな?」

歩いた先にはボチボチと仲間が見つかった。
小説を書いてる人、音楽を作ってる人、
ラジオを作ってる人、お笑いをやってる人。
ホラ、やっぱり誰か居たじゃん。
何かあったじゃん。
それでもまだまだ歩いたら森があって、
深い緑を抜けると霧が晴れて、
それ自体ぶっ壊してくれるような
誰かが待つ事を僕はまだ信じては少し小走りになる。


慰めてしまわずに。
これは僕が僕に言っている。
by kazekissa | 2006-06-12 18:03 | 日記