イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
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結婚三部作~後編~
現在発売中の大特集を組んで頂いた「イラストノート No.26」ですが、
おかげさまでAmazon、各書店ともに在庫が残り僅かとなりました。 雑誌に特集を組んで頂く際にも、画集と同様、出し惜しむことなく、
作品や自分というもの、そして見て下さる方々への気持ちを
この上なく詰め込んで、責任を持って送り出しておりますので、
もし迷っている方がいましたら、なくなる前にお早めに受け取って頂けたら幸いです。
そして、購入して下さった皆さま。雑誌としては決して安い値段じゃありませんが、
その1冊1冊が将来のイラスト誌をもっとお求めやすい価格で提供出来る
確実な一歩となります。本当にありがとうございます。
さて、イラストノートにもたくさんのイラストが載せておりますが、
それ以降もたくさん描いており、まずは進研アドが
全国の高校で配っている進路本「学べる大学探せる辞典」の表紙。 今回は高校2年生用が対象で6月配本予定となっております。
「大学どうしよっかなぁ…」と迷っている子はもちろん、
「大学には行かないけど、応募者プレゼントのクオカードが欲しい!」という子も、
もし学校で見かけたらぜひ持って帰ってやって下さいませ。
そして毎月20日に発売されている小学館の文芸誌『きらら』の表紙。 今回は6月号ということで、"ジューンブライド"をモチーフに描きました。
そして友人のウェルカムボードに続いて、日記タイトルにもなっている結婚3部作の2作目。
僕の時も6月で晴天の下の式になりましたが、同時に日本では梅雨の時期でもあるので、
やはりあいにくの雨の式となることもあるのだろうなぁ。。。と思って描きました。
でもそんな時でも、こんな風に色や目線など角度を変えて梅雨ごと楽しめたら、
それこそ幸せな結婚といえるのかもしれませんね。
尚、「きらら」は書店にて無料配本しておりますので、こちらも見かけた際にはぜひ。
表紙がツルっとした特殊コート使用なので、雨が降っていても大丈夫です。
「きらら」といえば約1年前、そこで文学賞を取った瀧上耕さんの小説
『青春ぱんだバンド』が単行本になった際には、表紙イラストも描かせて頂きました。 滋賀県の高校生たちが受験の時期に、楽器初心者ばかりでロックバンドを組み…
という青春小説なのですが、そのバンドのレパートリーになるのが何と…さだまさしさん! これを描いた時は「単純でわかりやすく」というイラストのセオリーもあるのですが、
僕自身がさださんの事を深く知らなかった為、いま見ると実にヒドイ似顔絵であります。
「もしどこかでさださんに会ったら怒られるだろうなぁ…」と思い、
当時ビクビクしながら提出した想い出があります。
それから数日して妻の実家に訪れた際、義父がテレビを見ていたので、
何気なく隣に座って一緒に見ると、そこで放送されていたのは、
NHK『今夜も生でさだまさし』という番組でした。義父は大のさださんファンで、
テレビを見ながら丁寧に、ひとつひとつの曲の解説をしてくれました。
"フォーク歌手"という僕が勝手に抱いていた単純なイメージよりもずっと
深い音楽をギター1本で奏でるさださんの姿がそこにはありました。
そしてお話しが本当に上手、さらに長い!!
歌番組ではないので当たり前ですが、ほとんど歌わずに喋っていて、
かと思っていたら、いつの間にか曲に入っている。魔法のような業。
僕は一夜にしてさださんの大ファンになり、売っているCDを全部集め、
仕事の時もサイン会の時も、そればかり聴くようになりました。
しかし、聴けば聴くほど好きになり、好きになればなるほど、
あの時の似顔絵を悔やむと日々が続き、それからしばらく経った今年2月、
マネージャーの沼田さんから「さださんのレコード会社から連絡があって…」
という電話がありました。僕はとっさに「ついに来た!似顔絵のクレームだ!!」と
震えあがりましたが、何とそれはCDジャケットのオファーだったのです。
まさに"夢かと思ってほっぺつねったら痛かった♪(「雨やどり」より)"状態。
さらに続けて"こんな日に素敵な彼が現れないかと思ったところへあなたが雨やどり♪"
と言わんばかりに、なんとすぐに打ち合わせも兼ね、さださんにお会いすることになりました。 見て下さい、この夢じゃないかと疑いつつ、嬉しいんだけど、悪びれてるんだけど、
やっぱり嬉しさを隠せないアンニュイな僕の表情。
そして打ち合わせを進め驚いたのは、ジャケットを描かせて頂くのが、
さださんの活動40周年と、4000回目のコンサートを記念したベストアルバムだという事。
正直、そんな大役を僕がして良いものかという戸惑いもありましたが、
さださんへの感謝と似顔絵懺悔の気持ちを表現するのは言葉よりも
これしかないと思い、その場ですぐにお引き受けしました。
40年と言う長い月日を1枚にする訳ですから、それから構想1ヶ月、制作1カ月という、
僕の仕事ではこれまでにない長い時間をかけ、ようやくジャケットが完成しました。 イラストの解説は、また発売された時に改めて話そうと思いますが、
この"天晴(あっぱれ)"という言葉は、完成したイラストを見て、
さださんが感じた印象をそのままこのベストアルバムのタイトルにして下さいました。
本来僕は見る人の想像を狭めたくないので、絵にタイトルはつけない主義なのですが、
次の画集に掲載する時もこればかりは"天晴"と記載したいと思います。
なぜならこれは、さださんと僕の間に産まれた子供ですので、
亭主が命名したのなら、妻である僕に拒む理由はありません。
などと言いつつ、相変わらずこんなこともやっちゃっていますが、 中にはかっこいいさださんの似顔絵もしっかり描いておりますので、
これはぜひ手に入れて、確認して頂けたら幸いです。
他にも、今回はジャケット以外にもたくさんの絵を描いており、
デザインは画集『Blue』やポストカードブック『RED』、カレンダーなどでもお馴染みの
前川景介氏による美しく、可愛く、上品なデザインになっておりますので、
中にどっさり(3枚組)入っている音楽はもちろんのこと、
飾って、手に取って楽しめる作品となっております。
収録曲については昨日オフィシャルサイトにて発表されましたが、
上記の「雨やどり」や、僕の好きな「パンプキン・パイとシナモン・ティー」も入っております。
発売まで楽しみにしている方は、ジャケットを見ていろいろ予想して頂ければと思います。
そうそう、はじめに紹介した「イラストノート」でも、
質問コーナーでたくさんのお葉書を頂きましたが、
僕も産まれてはじめて、番組にお葉書を出してみました。
宛先はやはり『今夜も生でさだまさし』。
明日土曜日の深夜0:05~1:35にNHK総合にて放送されます。
こんな気持ちだったんですね。ドキドキしますね。
元はといえば、あの時義父に薦められこの番組を見ていなかったら、
さらにたどれば、妻と結婚していなかったら、
さださんに、そしてさださんの音楽にお会いできる事はありませんでしたし、
深い理解の元で作品は完成しませんでした。
自分一人ではなかなか知れなかった文化を自然と知る。
結婚って良いものだなぁとつくづく思った次第です。
これにて結婚3部作完結。感謝の気持ちを水引で結んで。天晴。
おかげさまでAmazon、各書店ともに在庫が残り僅かとなりました。
作品や自分というもの、そして見て下さる方々への気持ちを
この上なく詰め込んで、責任を持って送り出しておりますので、
もし迷っている方がいましたら、なくなる前にお早めに受け取って頂けたら幸いです。
そして、購入して下さった皆さま。雑誌としては決して安い値段じゃありませんが、
その1冊1冊が将来のイラスト誌をもっとお求めやすい価格で提供出来る
確実な一歩となります。本当にありがとうございます。
さて、イラストノートにもたくさんのイラストが載せておりますが、
それ以降もたくさん描いており、まずは進研アドが
全国の高校で配っている進路本「学べる大学探せる辞典」の表紙。
「大学どうしよっかなぁ…」と迷っている子はもちろん、
「大学には行かないけど、応募者プレゼントのクオカードが欲しい!」という子も、
もし学校で見かけたらぜひ持って帰ってやって下さいませ。
そして毎月20日に発売されている小学館の文芸誌『きらら』の表紙。
そして友人のウェルカムボードに続いて、日記タイトルにもなっている結婚3部作の2作目。
僕の時も6月で晴天の下の式になりましたが、同時に日本では梅雨の時期でもあるので、
やはりあいにくの雨の式となることもあるのだろうなぁ。。。と思って描きました。
でもそんな時でも、こんな風に色や目線など角度を変えて梅雨ごと楽しめたら、
それこそ幸せな結婚といえるのかもしれませんね。
尚、「きらら」は書店にて無料配本しておりますので、こちらも見かけた際にはぜひ。
表紙がツルっとした特殊コート使用なので、雨が降っていても大丈夫です。
「きらら」といえば約1年前、そこで文学賞を取った瀧上耕さんの小説
『青春ぱんだバンド』が単行本になった際には、表紙イラストも描かせて頂きました。
という青春小説なのですが、そのバンドのレパートリーになるのが何と…さだまさしさん!
僕自身がさださんの事を深く知らなかった為、いま見ると実にヒドイ似顔絵であります。
「もしどこかでさださんに会ったら怒られるだろうなぁ…」と思い、
当時ビクビクしながら提出した想い出があります。
それから数日して妻の実家に訪れた際、義父がテレビを見ていたので、
何気なく隣に座って一緒に見ると、そこで放送されていたのは、
NHK『今夜も生でさだまさし』という番組でした。義父は大のさださんファンで、
テレビを見ながら丁寧に、ひとつひとつの曲の解説をしてくれました。
"フォーク歌手"という僕が勝手に抱いていた単純なイメージよりもずっと
深い音楽をギター1本で奏でるさださんの姿がそこにはありました。
そしてお話しが本当に上手、さらに長い!!
歌番組ではないので当たり前ですが、ほとんど歌わずに喋っていて、
かと思っていたら、いつの間にか曲に入っている。魔法のような業。
僕は一夜にしてさださんの大ファンになり、売っているCDを全部集め、
仕事の時もサイン会の時も、そればかり聴くようになりました。
しかし、聴けば聴くほど好きになり、好きになればなるほど、
あの時の似顔絵を悔やむと日々が続き、それからしばらく経った今年2月、
マネージャーの沼田さんから「さださんのレコード会社から連絡があって…」
という電話がありました。僕はとっさに「ついに来た!似顔絵のクレームだ!!」と
震えあがりましたが、何とそれはCDジャケットのオファーだったのです。
まさに"夢かと思ってほっぺつねったら痛かった♪(「雨やどり」より)"状態。
さらに続けて"こんな日に素敵な彼が現れないかと思ったところへあなたが雨やどり♪"
と言わんばかりに、なんとすぐに打ち合わせも兼ね、さださんにお会いすることになりました。
やっぱり嬉しさを隠せないアンニュイな僕の表情。
そして打ち合わせを進め驚いたのは、ジャケットを描かせて頂くのが、
さださんの活動40周年と、4000回目のコンサートを記念したベストアルバムだという事。
正直、そんな大役を僕がして良いものかという戸惑いもありましたが、
さださんへの感謝と似顔絵懺悔の気持ちを表現するのは言葉よりも
これしかないと思い、その場ですぐにお引き受けしました。
40年と言う長い月日を1枚にする訳ですから、それから構想1ヶ月、制作1カ月という、
僕の仕事ではこれまでにない長い時間をかけ、ようやくジャケットが完成しました。
この"天晴(あっぱれ)"という言葉は、完成したイラストを見て、
さださんが感じた印象をそのままこのベストアルバムのタイトルにして下さいました。
本来僕は見る人の想像を狭めたくないので、絵にタイトルはつけない主義なのですが、
次の画集に掲載する時もこればかりは"天晴"と記載したいと思います。
なぜならこれは、さださんと僕の間に産まれた子供ですので、
亭主が命名したのなら、妻である僕に拒む理由はありません。
などと言いつつ、相変わらずこんなこともやっちゃっていますが、
これはぜひ手に入れて、確認して頂けたら幸いです。
他にも、今回はジャケット以外にもたくさんの絵を描いており、
デザインは画集『Blue』やポストカードブック『RED』、カレンダーなどでもお馴染みの
前川景介氏による美しく、可愛く、上品なデザインになっておりますので、
中にどっさり(3枚組)入っている音楽はもちろんのこと、
飾って、手に取って楽しめる作品となっております。
収録曲については昨日オフィシャルサイトにて発表されましたが、
上記の「雨やどり」や、僕の好きな「パンプキン・パイとシナモン・ティー」も入っております。
発売まで楽しみにしている方は、ジャケットを見ていろいろ予想して頂ければと思います。
そうそう、はじめに紹介した「イラストノート」でも、
質問コーナーでたくさんのお葉書を頂きましたが、
僕も産まれてはじめて、番組にお葉書を出してみました。
宛先はやはり『今夜も生でさだまさし』。
明日土曜日の深夜0:05~1:35にNHK総合にて放送されます。
こんな気持ちだったんですね。ドキドキしますね。
元はといえば、あの時義父に薦められこの番組を見ていなかったら、
さらにたどれば、妻と結婚していなかったら、
さださんに、そしてさださんの音楽にお会いできる事はありませんでしたし、
深い理解の元で作品は完成しませんでした。
自分一人ではなかなか知れなかった文化を自然と知る。
結婚って良いものだなぁとつくづく思った次第です。
これにて結婚3部作完結。感謝の気持ちを水引で結んで。天晴。
by kazekissa
| 2013-05-24 22:03
| 日記