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イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。


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季刊エスとの10年

さて、福岡旅行記も書いたところで、お知らせのコーナーです。
まずは、リクナビ『就職ジャーナル』にインタビュー記事が掲載されました。
季刊エスとの10年_b0102637_19194559.jpg
http://journal.rikunabi.com/work/job/job_vol85.html
ここ最近の単独インタビューでは一番文字量も多く、
興味深い記事になっておりますので、ぜひともお読みください。

しかしイラストレーターになった今の技術や、
伝えたいこと、また大切にしていることはよく話すのですが、
それではどうやってイラストレーターになったかということは、
なかなかお話しする機会が少ないように思います。
思い返せば、僕のイラストレーターとしての10年は、
イラスト誌「季刊エス」と一緒に歩んできた10年でした。

というのも、大学卒業時にイラストレーターになるべく、
どの賞に応募しても「絵が古い」「我が社のカラーに合わない」などの理由で、
落選ばかり、とうとうくじけてしまい、絵をまったく描かなくなりました。
今考えると、賞を受賞したからってイラストレーターになれる訳じゃなかったのですが、
そんな中、「おもしろい絵ですね。会いませんか?」と大阪まで来て下さった
当時コミッカーズ、現在・季刊エスの天野編集長の存在が、
直接的に自信につながり、再び絵をかきはじめる日々がはじまりました。
その頃の僕は何者でもないのに、どうして会いに来てくれたんだろうと、
不思議にさえ思いました。それと同時に「将来絶対有名になって、
天野編集長のところから画集を出して、いっぱい売って、恩返しする!」
と心に決めました。ちょうどいまから10年前の2002年頃の話です。

それから、季刊エスの賞に応募するようになって、
ちょくちょく掲載して頂き、ひとつひとつ丁寧に添えられた的を得たコメントを参考に、
どんどん絵を描いていきました。すると、仕事もちょこちょこ来るようになり、
気付けばバイトも辞め、いつの間にかイラストレーターになっていました。
そして季刊エスではじめての連載コーナーを持たせてもらったのです。
それは『絵寿通信』という、現在季刊エスのイメージキャラクターになっている
"絵寿(えす)ちゃん"と、相棒のバクを中心にした絵物語でした。
そのイラスト自体は画集『Blue』にも2点(106-107)収録されておりますが、
1年間の連載でしたので、読んでいない方の為にも再掲載しておきます。
季刊エスとの10年_b0102637_18134067.jpg
この第3話「ともだち」は、画集にも掲載していない作品で、
(※文字が読みにくい方はクリックで拡大してお読みください)
バクの「夢々(むむ)」という可愛らしい名前も、
友人の"美和子ちゃん"という美しい名前も、読者の方からご応募頂きました。
数年経ち、僕は季刊エスに応募する側から、応募される側へとなっていたのです。

そして画集『Blue』は願い通り、天野編集長の編集で、
季刊エスの発行元・飛鳥新社の発行で出版し、
エス編集部のみんなと47都道府県サイン会ツアーを周り、
あの時に心に決めた思いは、皆さまのおかげで
画集では異例の8万5000部という数となり、
ようやく、天野編集長をはじめとした、季刊エス編集部にお返しで来たなぁと、
ホッと胸を撫で下ろしたのは記憶に新しいところです。

そんな10年、10周年を迎え、季刊エスは落ち着いて停滞することはなく、
更にイラストレーション界全体の為に、新たな一歩を踏み出そうとしています。
それがいよいよ来年はじまる、イラスト総合情報サイト『ecrii(エクリ)』です。
音楽にはBARKSやナタリー、CINRA、ototoyなど、
ゲームやアニメ、漫画にも数々の総合情報サイトが多数存在しますが、
イラストには投稿サイトはあるものの、情報をひとまとめに見れるものがありませんでしたので、
これはイラスト界の大きな一歩で、とてもうれしく思います。

それを祝して、季刊エスの"絵寿ちゃん"のように、
ecriiの為にも"エクリちゃん"というイメージキャラクターを担当させて頂きました。
季刊エスとの10年_b0102637_1856962.jpg
彼女は専門学校や芸術大学に通ってイラストの勉強をしている女の子です。
「四畳半神話大系」の明石さんよりニコニコしてるけど、
「果汁グミ」のメグミちゃんよりはおっとりという感じで、
ちょうど絵寿ちゃんが成長した姿にも重なりますね。

そして気になるのは肩にいる相棒のオコジョの存在。
彼(オス)は、よく漫画でも出てくる頼りないペット的存在ではなく、
人間年齢でいえばエクリちゃんより年上で、
いつも絵のアドバイスをくれる師匠的存在です。
サイトがはじまったら『絵寿通信』同様、このオコジョの名前を募集する予定ですので、
絵が好きだけど描かないって人だって、それまでに考えていて下さいね。
みんなでイラストレーションというものを、より一層盛り上げられたらなと思います。

そして、12月15日(土)に発売する「季刊エス」第41号にも、
10周年を祝し、このエクリちゃん特製クリアファイルが付録としてついてきます。
季刊エスとの10年_b0102637_198711.jpg
今回の"シゴトバ探訪"コーナーも、漫画家・山田参助先生をお迎えして、
非常に内容の濃いものになっておりますので、
今月29日発売のポストカードブック『REDとご一緒にご予約頂ければ幸いです。


最後に、これは僕がボーカル・ギターをつとめるセイルズからのお知らせです。
来たる2012年12月23日(日)に久々に東京ライブをします。
下北沢の全9会場で行われるTHEラブ人間主催の
ライブハウスサーキットイベント『 下北沢にて’12 』への出演です。

我々、セイルズはLeguna(ラグーナ)に出演ですが、
他会場、アーティストを1枚のチケットで行き来できます。
タイムスケジュール、詳細は随時更新されている公式WEBサイトからご確認ください。

なお、11/20~11/27に先行チケットをご購入された方には、
先着でオリジナルTシャツをプレゼント。(ローソンチケットL-76525)
また、当日会場でTHEラブ人間のキーボーディスト・ツネモリサワさんに
「YOU GO!」と声をかけるとオリジナルステッカーがもらえます。
ぜひ色んなバンドと会場を見に、下北沢へ遊びに来て下さい。お待ちしております。

THEラブ人間 presents 『 下北沢にて’12

【日時】2012年12月23日(日)  12:00開場・開演/21:00終演予定
【会場】club251 / Cave-Be / MOSAiC / Daisy Bar / Laguna / Loft / BASEMENT BAR / THREE/ studio BAYD (全9会場)
【チケット】前売り¥3,000 / 当日¥3,500
【出演】セイルズ / THEラブ人間 / ひらくドア / 荒川ケンタウロス / 壊れかけのテープレコーダーズ / 僕のレテパシーズ / 未完成vs新世界 / パンパンの塔 / She Her Her Hers / about tess / salsa / 大森靖子 / Sorrys! / テクマ! / テツコ/ ミートザホープス / フジロッ久(仮) / テングインベーダーズ/ ANIMA / TheJohn'sGuerrilla / 父親タイガーマスク似 / 井乃頭蓄音団/ラックライフ/バックドロップシンデレラ / thatta / cafelon / TheFlickers / 笹口騒音ハーモニカ / 三輪二郎 / MOROHA / 倉内太 / 本棚のモヨコ / URBANフェチ / BellBoy / NewAction!(DJ:星原喜一郎・遠藤孝行) / FREETHROW(DJ:弦先誠人・タイラダイスケ・神啓文) / ちくわテイスティング協会 / 島音流 / THAMII andmore! / チーナ / クリトリック・リス / リクオ / グッバイフジヤマ / はいざらこうかん / Radio DTM


以上、お知らせのコーナーでした。
最後まで読んで下さり、どうもありがとうございます。
by kazekissa | 2012-11-18 19:38 | 日記