イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
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それぞれの夏休み
先週末の土曜日は、大阪・梅田にある創造社デザイン専門学校で、
日曜日は名古屋にあるNCA(名古屋コミュニケーションアート専門学校)で講演会をしてきました。
まずは来て下さった高校生、在校生、そして父兄の皆さま、
そして学校スタッフの皆さま、どうもありがとうございました。
司会は両日とも、いつもトークイベントの会場で使わせてもらっている
なんば白鯨、紅鶴の店長であり、友人代表の柏木くんだったのですが、
どちらも対象的な学校でしたので、講演会の内容もガラッと違ったものになり、
僕たちとしてもたいへん興味深い2日間となりました。
創造社デザイン専門学校は、今回はじめて訪れたのですが、
専門学校というより、短期大学と言ったほうがしっくりくるような、
しっかりした歴史を感じる校舎と校風が特徴的で、
「みんなで楽しく!」というより、静かに集中してデザインの勉強したいという
関西の子におススメの学校だと思いました。
いつも講演会では挙手で質問を受け付けるのですが、
今回は学校の提案により、その場でメールで受け付け、
来場者の携帯電話から、僕らの手元にあるiPadに質問が飛んでくるという、
なんともサイバーな催し。最終的には僕の監督不行き届きにより、
質問は一文字もなく、おススメのカワイイ犬猫画像のみが添付されてくるという
訳のわからないコーナーになってしまいましたが、
この方法自体には可能性を感じたので、また提案があれば試してみたいと思います。
NCAは2年前から2度目の訪問。
姉妹校である東京のTCA、大阪のOCA、福岡のFCAにも
行かせてもらい、それぞれの特徴を感じたのですが、
その中でも先生方のまっすぐな情熱は実に名古屋らしく、
英会話教室(には行ったことありませんが)の様な明るい雰囲気が印象的な学校です。
この日一番おもしろかったのは、とても内気そうなのに
一番前に座ってくれた男の子からの「すきなヨーグルトはなんですか?」という質問。
一見、絵やデザインのこととなんら関係ないように見えますが、
ヨーグルト以外でも好きになる商品は味だけではなく、
無意識的にパッケージデザインも大きく左右しているという
とても面白い方向に話は進みました。
食べ物の話ばかりしていたので、柏木くんはお腹が空いてしまい、
あの後、NCAが用意して下さったお弁当と、
大須にある喫茶店・コンパルの名物"エビフライサンド"と、
その後、焼き肉を食べて、ふたりで大阪に戻りましたとさ。
とまぁ、両日両校ともキャンパス見学会の一イベントとしてでしたので、
もちろん基本的には高校生が対象。中には中学生の子もいるので、
講演会は出来るだけ専門用語を使わずに簡単な言葉だけで話そうと心掛けておりますが、
やはりいまは出来ない技術の話も出てしまい、劣等感を憶えてしまうこともあると思います。
ただひとつ伝えたいのは、青春の夏休みの大切な1日を使って、
こういった催しに参加している時点で、当時の僕よりずっと前に進んでいるということです。
僕は講演会はおろか、キャンパス見学会に参加したことがなく、
夏休みは家でずーっと頭が痛くなるまでゲームをしていて、
いざ外に出たと思ったら、ガケとドブでエロ本探しの毎日でした。
いまだとそれはインターネットで画像保存の旅なのかもしれませんが、
ではそんな、これを「青春だ」とは胸を貼って呼べない時間が
まるっきり無駄なのかと聞かれると、そうではありません。
僕のようにその時の観察力を活かし女の子を描くイラストレーターになったり、
またはいまからご紹介する本のように、物語にして笑いあったりして、
やがて豊かな時間へと熟成させるのもそれぞれなのです。
ということで2012年8月31日(金)に小学館から発売される
瀧上耕著『青春ぱんだバンド』という小説なのですが、
きらら文学賞作品の待望の単行本化に際し、表紙イラストを描かせて頂きました。 タイトルやイラストにもついている"ぱんだ"とは一体なんなのかが気になりますが、
それは読んでからのお楽しみということにして、少し説明させて頂くと、
これは関西を舞台にした文字通り青春小説作品なのですが、
これが一筋縄ではいかず、京都でも奈良でも神戸でも大阪でもなく、
"滋賀"を舞台にしたひと夏の物語になっております。
しかし、そのローカル感と青春の心細さが相まって、
この表紙イラストのように原色のような強い力がみなぎった作品です。
滋賀に住んでいる方はもちろん、大槻ケンヂ著「グミチョコレートパイン」や、
森見登美彦著「四畳半神話大系」に描かれている青春というより性春像に
ボディブロウを喰らって「アイタタタ…」と深く頷いてしまった方、
そして作中にも出ているさだまさしさんが好きな幅広い世代の方まで、
この夏、広くおススメしたい一冊です。発売をぜひ楽しみにお待ちください。
また、この賞の主催をしている小説誌"きらら"自体も、
今月20日発売する2012年9月号で、記念すべき第100号となります。 お月見の9月で"きらら"なので"キキララ"カラーの表紙、
ぜひ全国書店で手に入れて頂きたい仕上がりになりました。
旗にある椅子とブドウは、それぞれ第1号と53号の表紙のオマージュだったりします。 このようにバックナンバーの確認や、お近くに大型書店がない場合の定期購読も
コチラの公式サイトをご利用ください。宜しくお願い致します。
そうそう、宇宙飛行士のモチーフといえば、9月12日(水)に発売される
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの待望のニューアルバム『ランドマーク』にも描きました。 いつにも増してインパクトがありつつも不思議なこのジャケットを見て、
発売まで内容をアレコレ想像して頂ければ幸いです。
中ジャケットにも、これ以上にインパクトのあるイラストを描きましたので、
ぜひ楽しみにお待ちください。
とまぁ、長々とお話ししましたが、勉強もよし、遊びもよし、何もないもよし、
それぞれの夏休みを無事健康に過ごし、また元気にお会いしましょう。
日曜日は名古屋にあるNCA(名古屋コミュニケーションアート専門学校)で講演会をしてきました。
まずは来て下さった高校生、在校生、そして父兄の皆さま、
そして学校スタッフの皆さま、どうもありがとうございました。
司会は両日とも、いつもトークイベントの会場で使わせてもらっている
なんば白鯨、紅鶴の店長であり、友人代表の柏木くんだったのですが、
どちらも対象的な学校でしたので、講演会の内容もガラッと違ったものになり、
僕たちとしてもたいへん興味深い2日間となりました。
創造社デザイン専門学校は、今回はじめて訪れたのですが、
専門学校というより、短期大学と言ったほうがしっくりくるような、
しっかりした歴史を感じる校舎と校風が特徴的で、
「みんなで楽しく!」というより、静かに集中してデザインの勉強したいという
関西の子におススメの学校だと思いました。
いつも講演会では挙手で質問を受け付けるのですが、
今回は学校の提案により、その場でメールで受け付け、
来場者の携帯電話から、僕らの手元にあるiPadに質問が飛んでくるという、
なんともサイバーな催し。最終的には僕の監督不行き届きにより、
質問は一文字もなく、おススメのカワイイ犬猫画像のみが添付されてくるという
訳のわからないコーナーになってしまいましたが、
この方法自体には可能性を感じたので、また提案があれば試してみたいと思います。
NCAは2年前から2度目の訪問。
姉妹校である東京のTCA、大阪のOCA、福岡のFCAにも
行かせてもらい、それぞれの特徴を感じたのですが、
その中でも先生方のまっすぐな情熱は実に名古屋らしく、
英会話教室(には行ったことありませんが)の様な明るい雰囲気が印象的な学校です。
この日一番おもしろかったのは、とても内気そうなのに
一番前に座ってくれた男の子からの「すきなヨーグルトはなんですか?」という質問。
一見、絵やデザインのこととなんら関係ないように見えますが、
ヨーグルト以外でも好きになる商品は味だけではなく、
無意識的にパッケージデザインも大きく左右しているという
とても面白い方向に話は進みました。
食べ物の話ばかりしていたので、柏木くんはお腹が空いてしまい、
あの後、NCAが用意して下さったお弁当と、
大須にある喫茶店・コンパルの名物"エビフライサンド"と、
その後、焼き肉を食べて、ふたりで大阪に戻りましたとさ。
とまぁ、両日両校ともキャンパス見学会の一イベントとしてでしたので、
もちろん基本的には高校生が対象。中には中学生の子もいるので、
講演会は出来るだけ専門用語を使わずに簡単な言葉だけで話そうと心掛けておりますが、
やはりいまは出来ない技術の話も出てしまい、劣等感を憶えてしまうこともあると思います。
ただひとつ伝えたいのは、青春の夏休みの大切な1日を使って、
こういった催しに参加している時点で、当時の僕よりずっと前に進んでいるということです。
僕は講演会はおろか、キャンパス見学会に参加したことがなく、
夏休みは家でずーっと頭が痛くなるまでゲームをしていて、
いざ外に出たと思ったら、ガケとドブでエロ本探しの毎日でした。
いまだとそれはインターネットで画像保存の旅なのかもしれませんが、
ではそんな、これを「青春だ」とは胸を貼って呼べない時間が
まるっきり無駄なのかと聞かれると、そうではありません。
僕のようにその時の観察力を活かし女の子を描くイラストレーターになったり、
またはいまからご紹介する本のように、物語にして笑いあったりして、
やがて豊かな時間へと熟成させるのもそれぞれなのです。
ということで2012年8月31日(金)に小学館から発売される
瀧上耕著『青春ぱんだバンド』という小説なのですが、
きらら文学賞作品の待望の単行本化に際し、表紙イラストを描かせて頂きました。
それは読んでからのお楽しみということにして、少し説明させて頂くと、
これは関西を舞台にした文字通り青春小説作品なのですが、
これが一筋縄ではいかず、京都でも奈良でも神戸でも大阪でもなく、
"滋賀"を舞台にしたひと夏の物語になっております。
しかし、そのローカル感と青春の心細さが相まって、
この表紙イラストのように原色のような強い力がみなぎった作品です。
滋賀に住んでいる方はもちろん、大槻ケンヂ著「グミチョコレートパイン」や、
森見登美彦著「四畳半神話大系」に描かれている青春というより性春像に
ボディブロウを喰らって「アイタタタ…」と深く頷いてしまった方、
そして作中にも出ているさだまさしさんが好きな幅広い世代の方まで、
この夏、広くおススメしたい一冊です。発売をぜひ楽しみにお待ちください。
また、この賞の主催をしている小説誌"きらら"自体も、
今月20日発売する2012年9月号で、記念すべき第100号となります。
ぜひ全国書店で手に入れて頂きたい仕上がりになりました。
旗にある椅子とブドウは、それぞれ第1号と53号の表紙のオマージュだったりします。
コチラの公式サイトをご利用ください。宜しくお願い致します。
そうそう、宇宙飛行士のモチーフといえば、9月12日(水)に発売される
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの待望のニューアルバム『ランドマーク』にも描きました。
発売まで内容をアレコレ想像して頂ければ幸いです。
中ジャケットにも、これ以上にインパクトのあるイラストを描きましたので、
ぜひ楽しみにお待ちください。
とまぁ、長々とお話ししましたが、勉強もよし、遊びもよし、何もないもよし、
それぞれの夏休みを無事健康に過ごし、また元気にお会いしましょう。
by kazekissa
| 2012-08-15 23:32
| 日記