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6月の水

映画『アイアンマン2』と『アウトレイジ』を観に行きたい今日この頃、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

また全国的に梅雨もはじまりましたね。
小学館きららの表紙にも顕著ですが、季節を取り入れた絵を描いておりますと、
季節感がおかしくなってきます。
例えば、梅雨と言えば別名『さみだれ』、五月の雨と書く通り、
5月号の表紙に梅雨の絵を描いたのですね。
しかし他の雑誌と同様、5月号というのは4月に書店に並びます。
そして作業的にはその前の月には絵は仕上げないといけない訳なので、
僕の中では梅雨はとっくに3月で終っていたとばかり思い込んでいました。
そのように、TUBEやサザンの夏の歌は、夏に作っていたのでは間に合わないし、
ファッション誌で夏服を着ている写真のモデルさんたちは、
まだ春先の寒い時期に鳥肌を立てて頑張っている訳です。
ほら、なんだか可笑しくなってくるでしょう。

しかし幸運にも昨日の東京はまだギリギリ梅雨入りしておらず、
気持ちよい6月の日差しの中、上野水上音楽堂という会場で
セイルズ、2年ぶりの東京演奏にして初の野外ライブに参加してきました。
6月の水_b0102637_1525334.jpg
まずは来て下さった皆さま、本当にどうもありがとうございました。
今までサイン会に来て下さった方たちや、そのサイン会を手伝ってくれている
飛鳥新社の沼田さん、じゅんぺー、ミポリン、ゆみちゃんもプライベートファッションに身を包み、
高校、大学の友人、原田茶飯事くんをはじめミュージシャン友達、
また仕事でお世話になっている方たちもたくさん遊びに来てくれて、感無量でした。
よっこらしょと用意していったCD100枚もすべてなくなり、嬉しかったです。
そして、大きなステージと活動歴10年以上のベテランたちに囲まれ、
僕らも子どものようにのびのびとライブが出来ましたが、
いつも来ている白いカンフー服は夏の野外だと
すごい勢いで虫が寄ってくるのだけが誤算でした。

まずはもう大阪時代から10年越しの長い付き合いになるゲントウキこと田中潤バンド。
最近は映画やミュージシャンへの楽曲提供など作曲家としての仕事も増え、
思えば10年前に「ミュージシャンやシンガーの仕事にはもちろん興味があるけど、
バート・バカラックのように純粋な作曲家もかっこいいとなと思うんだよなぁ…」
と夢を語り合っていた時代を思い出しておりました。
そんな気付かぬうちにかっこよくなったお父さんたちの演奏を、
肝心な潤くんの愛息子くんは「うるちゃ~い!」と耳を塞ぎながら会場を後にしていて、
皮肉にもゲントウキの初期の名曲「ハイカラ」の"耳を塞いで走り抜ける~♪"のようでした。
「大人は判ってくれない」って映画や台詞があるけど、
本当は「子供が判ってくれない トホホ」かもしれませんね。なんて可愛い。
それでも新曲や、涼しげにアレンジされた曲たち、抜群にかっこよかったです。
またハイカラやクローバー、カフェオーレも聴かせてね。

そのほかの出演者の皆さまの演奏も素晴らしく、
僕の言葉で現すのはもうおこがましいほどなのでレポートは控えますが、
朝日美穂さんの申し訳なさそうに笑う笑顔がほんと可愛かったのと、
spanova・田崎憲さんの「35を越えると、暑さが応えるよ!
おっぱいは年齢関係なく元々垂れてたよ!!」という台詞が印象的でした。
6月の水_b0102637_238042.jpg
田崎さん、演奏が垂れてなかったのが流石でした!
そして、出演者みんなで最後、夕暮れ時にセッションした
エルヴィス・プレスリー『好きにならずにいられない』ですが、
会場の登場扉の裏側に『ヒップホップ・ラップ・レゲエ演奏禁止!!』と
厳重な注意を促す張り紙が貼ってあったので、
レゲエ調にアレンジされたこの曲を冷や冷やしながら歌ったのも、
暑い日に涼しい良き思い出となりました。
6月の水_b0102637_1710116.jpg
最近ブログを真面目に書いているのに、コメントが悲惨な広告ばかりのうちのあっちゃん
今日ばかりは広告とではなく、凄腕ミュージシャンの方々と
実に堂々とアコーディオンでセッションしていましたよ。

もう一度、来て下さった皆さま、出演者の皆さま、スタッフの皆さま、
ほんとうにどうもありがとうございました。
普通、夏に行われる音楽フェスを涼しい夏前に行うこの「ラバーズフェスティバル」。
これから梅雨だというのがさらに信じられなくなり大阪に帰ってきたら、
やっぱり雨。ですよね~
by kazekissa | 2010-06-13 16:16 | 日記