イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
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たっくんへ
はい、告知はもうこのへんで良いでしょう。
さて、それではいつも通りのブログを再開します。
お久しぶりです、みなさま。久しぶり過ぎて、
一体どこらへんから振り返って話せばよいものか…
そうそうプランタン銀座での展覧会ですね。
まずは展覧会、並びにサイン会にお越し下さった皆さま、
本当にどうもありがとうございました。
おかげで、どんどん展覧会の良い在り方というのを掴めてきてるので、
もうすぐはじまる京都展覧会も楽しみにお待ちくださいね。
詳細はコチラからご確認ください。
と、飛鳥新社・沼田課長が申しております。
そう、今回の銀座展覧会の主役は実は僕ではなく、
たった1枚のグッズの値札プレートに扮した作品で、日本現代美術界に波紋を呼んだ、
営業マンの裏の顔、前衛アーティストとしての初の展覧会、『沼田洋介の世界展』でした。
こちらがその問題作『チェ・ホンマンの肖像』(2010年/水性カラーペン/70×100mm)。 なぜいつも僕が描く繊細な少女をチェ・ホンマン風にしたのか。
それは47都道府県の旅先で、イメージとは裏腹に、
プロレスラーや格闘家のエッセイばかりを買っている僕を見て、
「俺が盾になってやるからもう少し本当の自分を出しても大丈夫だよ」という
今後のイラストレーターとしてのエールと温かいメッセージ、
それと同時に、東洋人を西洋人の髪の色で塗るという、
文化的アメリカ植民地の日本への問題定義が込められています。
ちなみにこの絵は、ニューヨークで16億円で落札された
村上隆「マイ・ロンサム・カウボーイ」よりも価値を感じたので、
16億1円(税込)で僕が落札させて頂きました。
その後も沼田さ…いや沼田洋…いや"世界のヨースケヌマタ"は、
そんな実力を一切鼻にかけることなく実にフレンドリーに
ファンの皆さまに笑顔でサイン会を行いました。 どんな時もやよいちゃんは笑顔。それとても大切。
そして僕もささやかながら脇でサイン会を行わせてもらったのですが、
その中で、印象に残った男の子がいたので本人の承諾の元、画像入りで紹介させてもらいます。
その名は今回のタイトルにもなっている"たっくん"。
サイン会の際は、きちんと漢字がわかるように、
整理券に名前やある時は参考までに年齢も記入してもらっているのですが、
そこに"あて名:たっくん 年齢:27才 男"と書かれていました。
全国7000人以上と会って来て、こんな可愛い名前で宛名を書いてくれ、
という27才の男は一人もいなかったので、一体どんな顔してるのかと見てみると… た、た、た、たっくん!!
はじめて会ったけど、僕も友達だったら確実に"たっくん"って呼んでる!
興味がわいたので、休憩中に一緒に屋上の喫煙所へ来てもらい、色々話を聞いてみました。
何でも、はるばる栃木から来たと言うたっくん。
いつもは工場でバスの床部分を作っているたっくん。
5人兄弟の長男で、休日は気の合う友達とプラモを作っているというたっくん。
友達になりたいと思い、「mixiやってるの?」と聞くと、
パケット代が高くて、インターネットはやってません。というたっくん。
あぁ、だから栃木もサイン会したのに気付けなかったのか…
でもこうして会えて良かったと思い、記念に写真をお願いしました。
するとカメラを構えた沼田さんが爆笑。
どうしたのかと思い横を見てみると、ずっと緊張してたはずのたっくんは、
何故か突然、ピースサインではなく、ビシッと敬礼のポーズを取っていたのでした。
栃木で局地的に流行しているのだろうかと思い、僕も同じポーズをして1枚。 そしてもう1枚お願いすると、今度は仮面ライダーに変身しようとするたっくん。 たっくん、そんなバッタをモチーフにしたヒーローに変身しなくても、
ひょろ長い感じがもうすでにバッタ感出てるし、さっきからもうずっと僕のヒーローだよ。
でも「何で彼女出来ないんですかねぇ~?」という
普通のオトコノコの一面を併せ持っているところが魅力のヒーロー・たっくんを見て、
こういう線の細い男の子を好きな娘もいるはずだし、
服もお洒落だし…と思ってよく見ると ジョジョの奇妙な冒険のTシャツ!
そして、弟から誕生日プレゼントにもらったという、
僕も沼田さんも愛用しているお洒落な大阪のブランド"BAG'n'NOUN"のカバンを、
「これが男の生きる道!」と言わんばかりに、
仮面ライダーの劇中に出てくるらしいキャラクターのキーホルダーで
いとも簡単に台無しにしていました。 たぶんそういうところが原因なんだろうけど、
たっくんはたっくんで幸せそうなので、それは指摘しませんでした。
それが自然と外せるようになった時、凄くいい彼女が出来るはず。
未来のたっくんの彼女、羨ましいなぁ。
そしてそれまでは一緒にプラモを作っているその親友くんに任せようと
僕も大阪からそっとたっくんの成長を見守ろうとサイン会に戻ろうとすると、
「あ、友達からメール来ました!」というたっくん。
「どれどれ…?」と彼の携帯電話を覗きこむと、 ガーン!僕が知られていないのはこの際置いといて、親友との意思疎通が意外と出来てない!!
心配だー、彼のことが心配だー。
という僕の思いをよそに、たっくんは今日も栃木のどこかで、
バスの床を一生懸命作っていることでしょう。
そして彼の親友との意思疎通の為にも、またたっくんに会う為にも、
もっと頑張って、2冊目、3冊目と画集を出さなくちゃと決意を固めるのでした。
そしたらたっくん、また会おうね。どうもありが…
ってインターネットやってないんだった!!
さて、それではいつも通りのブログを再開します。
お久しぶりです、みなさま。久しぶり過ぎて、
一体どこらへんから振り返って話せばよいものか…
そうそうプランタン銀座での展覧会ですね。
まずは展覧会、並びにサイン会にお越し下さった皆さま、
本当にどうもありがとうございました。
おかげで、どんどん展覧会の良い在り方というのを掴めてきてるので、
もうすぐはじまる京都展覧会も楽しみにお待ちくださいね。
詳細はコチラからご確認ください。
と、飛鳥新社・沼田課長が申しております。
そう、今回の銀座展覧会の主役は実は僕ではなく、
たった1枚のグッズの値札プレートに扮した作品で、日本現代美術界に波紋を呼んだ、
営業マンの裏の顔、前衛アーティストとしての初の展覧会、『沼田洋介の世界展』でした。
こちらがその問題作『チェ・ホンマンの肖像』(2010年/水性カラーペン/70×100mm)。
それは47都道府県の旅先で、イメージとは裏腹に、
プロレスラーや格闘家のエッセイばかりを買っている僕を見て、
「俺が盾になってやるからもう少し本当の自分を出しても大丈夫だよ」という
今後のイラストレーターとしてのエールと温かいメッセージ、
それと同時に、東洋人を西洋人の髪の色で塗るという、
文化的アメリカ植民地の日本への問題定義が込められています。
ちなみにこの絵は、ニューヨークで16億円で落札された
村上隆「マイ・ロンサム・カウボーイ」よりも価値を感じたので、
16億1円(税込)で僕が落札させて頂きました。
その後も沼田さ…いや沼田洋…いや"世界のヨースケヌマタ"は、
そんな実力を一切鼻にかけることなく実にフレンドリーに
ファンの皆さまに笑顔でサイン会を行いました。
そして僕もささやかながら脇でサイン会を行わせてもらったのですが、
その中で、印象に残った男の子がいたので本人の承諾の元、画像入りで紹介させてもらいます。
その名は今回のタイトルにもなっている"たっくん"。
サイン会の際は、きちんと漢字がわかるように、
整理券に名前やある時は参考までに年齢も記入してもらっているのですが、
そこに"あて名:たっくん 年齢:27才 男"と書かれていました。
全国7000人以上と会って来て、こんな可愛い名前で宛名を書いてくれ、
という27才の男は一人もいなかったので、一体どんな顔してるのかと見てみると…
はじめて会ったけど、僕も友達だったら確実に"たっくん"って呼んでる!
興味がわいたので、休憩中に一緒に屋上の喫煙所へ来てもらい、色々話を聞いてみました。
何でも、はるばる栃木から来たと言うたっくん。
いつもは工場でバスの床部分を作っているたっくん。
5人兄弟の長男で、休日は気の合う友達とプラモを作っているというたっくん。
友達になりたいと思い、「mixiやってるの?」と聞くと、
パケット代が高くて、インターネットはやってません。というたっくん。
あぁ、だから栃木もサイン会したのに気付けなかったのか…
でもこうして会えて良かったと思い、記念に写真をお願いしました。
するとカメラを構えた沼田さんが爆笑。
どうしたのかと思い横を見てみると、ずっと緊張してたはずのたっくんは、
何故か突然、ピースサインではなく、ビシッと敬礼のポーズを取っていたのでした。
栃木で局地的に流行しているのだろうかと思い、僕も同じポーズをして1枚。
ひょろ長い感じがもうすでにバッタ感出てるし、さっきからもうずっと僕のヒーローだよ。
でも「何で彼女出来ないんですかねぇ~?」という
普通のオトコノコの一面を併せ持っているところが魅力のヒーロー・たっくんを見て、
こういう線の細い男の子を好きな娘もいるはずだし、
服もお洒落だし…と思ってよく見ると
そして、弟から誕生日プレゼントにもらったという、
僕も沼田さんも愛用しているお洒落な大阪のブランド"BAG'n'NOUN"のカバンを、
「これが男の生きる道!」と言わんばかりに、
仮面ライダーの劇中に出てくるらしいキャラクターのキーホルダーで
いとも簡単に台無しにしていました。
たっくんはたっくんで幸せそうなので、それは指摘しませんでした。
それが自然と外せるようになった時、凄くいい彼女が出来るはず。
未来のたっくんの彼女、羨ましいなぁ。
そしてそれまでは一緒にプラモを作っているその親友くんに任せようと
僕も大阪からそっとたっくんの成長を見守ろうとサイン会に戻ろうとすると、
「あ、友達からメール来ました!」というたっくん。
「どれどれ…?」と彼の携帯電話を覗きこむと、
心配だー、彼のことが心配だー。
という僕の思いをよそに、たっくんは今日も栃木のどこかで、
バスの床を一生懸命作っていることでしょう。
そして彼の親友との意思疎通の為にも、またたっくんに会う為にも、
もっと頑張って、2冊目、3冊目と画集を出さなくちゃと決意を固めるのでした。
そしたらたっくん、また会おうね。どうもありが…
ってインターネットやってないんだった!!
by kazekissa
| 2010-05-28 12:23
| 日記