イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
by kazekissa
ライフログ
ブログパーツ
リンク
■グッズ通販
■ポストカード通販
■画集『Blue』
■檸檬通り
■セイルズ
■うたにっき
お仕事の依頼、ご意見、ご感想はコチラまで。
<家族や友人、先生>
■あっちゃん
■あっこ
■石黒くん
■薫ちゃん
■柏木くん
■景介くん
■こいちゃん
■ゴッチ
■坂本さん
■さゆりちゃん
■寿一
■田中さん
■田上さん
■土井ちゃん
■徳永さん
■奈緒ちゃん
■能町さん
■はまじ
■林先生
■林さん
■古谷さん
■真理藻ちゃん
■みほちゃん
■やっこちゃん
■山田さん
■よしっこ
<協賛>
■飛鳥新社
■ART HOUSE
■digmeout ART&DINER
■なんば紅鶴
■なんば白鯨
その他のジャンル
文字を食べる
上田早夕里さんの『ラ・パティスリー』という
ハードカバーで出ていた小説の文庫版の表紙を描かせて頂きました。
小説の場合はその物語の主人公、CDジャケットはそのアーティストと言ったように、
どんな時もその人の気持ちになって…というと随分カッコイイ物言いなのですが、
実は逆で、単純に、面白い作品には僕の心はいとも簡単にハイジャックされてしまうものです。
今回の主人公はタイトルからもわかる通り、
フランス菓子職人・パティシエ見習いである主人公・夏織のお話。
僕の兄はそれこそかつてフランスに留学した料理人なのですが、
僕も料理は好きだけど、自炊レベルで専門的な知識は全くありません。
ですが、この本を読んでいると、ケーキは苦手な僕でさえ、
まるでパティシエになって厨房でケーキを焼いているような錯覚に落ちるほど、
細やかな描写力が秀逸でした。
だからこそ普段より一層、僕の心は主人公・夏織に乗っ取られた訳で、
ではここ最近は実際にケーキを作って食べていたかと言うと、
そうではなく、凝った料理を作ることもなく、
朝昼晩すべてタコ焼きで過ごしていました。
今も食べながらこれを書いております。
どういうことかと申しますと、単純に忙しすぎて料理をする余裕がないのと、
何度も何度も失敗しながら料理を作っているストーリーに感情移入しているので、
何で家(仕事以外ということ、元々家にはいる)に帰ってまで、料理を作らなあかんねん!
ということ、やねん。このようにたこ焼きを食べすぎて、日記まで大阪弁になる始末。
まぁそんな訳ですが、それくらい近所のスーパーに売っている冷凍のたこ焼きは美味しい。
またこれも事実でした。
それでもさすがに朝昼晩タコ焼き生活を3日を越えたくらいで飽きたところに、
先日東京から24日のイベント用にビデオ撮影しに来阪した
季刊エス編集部・ミポリンから頂いたお土産のシューマイがあることを思い出し、
何の気なしに、タコ焼き半分・シューマイ半分をお皿に並べチンしました。
そして出来上がったものを見て、絶句しました。
「に、似てる!!」
形や大きさだけでなく、上にかけるもの(ソースと醤油)の色だけでなく、
料理界で同じポジション・存在感の二人が、お皿の上で湯気を立て喧嘩していたのです。
それではタコ焼きちゃんの言い分に耳を澄ましてみましょう。
「あんな中国娘のどこがいいねん!男に媚びて頭にちょこんとグリーンピース乗っけちゃって。
いい齢して可愛いと思っとるんかいな。日本の女はもっとつつましく生きとんや。
大切なもの(タコ)はそっと胸の中にしまっとけばいいねん!」
それを受けてのシューマイさんの反論。
「あ~ら、これはただのイミテーションで、
私だって大切なものは全て服の中にしまってアルのよ。
タコだけの貧相な身体のあなたに飽き飽きして、
お肉たっぷりのワタシにホイホイついてきたのは、アノ男の方じゃない。
それにワタシの方がよほど日本的ヨ。
ほぅら、お醤油つけて食べるのはどっちか言ってみなさいよ!イッテミナサイヨ!!」
つまり、ラーメンと炒飯セットはあっても、ラーメンとうどんセットはありませんよね。
しかし「まぁまぁ、どっちも愛してやるからよ。」と言って僕はどちらをおかずにすることなく、
すべて主食として、その修羅場を平らげました。
食生活に支障が出るほど、それくらい影響力があり面白かった『ラ・パティスリー』。
5月末、ハルキ文庫より発売予定です。
というレビューにも見せかけた、怠っていた生活の長い言い訳。
アダルトビデオでも女性1人、男性2人というのはあるのですが、
逆に男1女2というのは、どうしてももう片方の女性が状況を持て余してしまいます。
例え心情的にどうであれ、結局男は物理的な2股はできない仕組みになっているようです。
爪楊枝は1本しかありませんので。
きっと崎陽軒のシウマイは、今回の事件を通して、
僕にそんなことを教えてくれたに違いありません。
次の日は久しぶりにきちんとご飯を炊き、残りのシューマイを食べ、
無事、小説の表紙を描き終えました。
どちらもごちそうさまでした。
ハードカバーで出ていた小説の文庫版の表紙を描かせて頂きました。
小説の場合はその物語の主人公、CDジャケットはそのアーティストと言ったように、
どんな時もその人の気持ちになって…というと随分カッコイイ物言いなのですが、
実は逆で、単純に、面白い作品には僕の心はいとも簡単にハイジャックされてしまうものです。
今回の主人公はタイトルからもわかる通り、
フランス菓子職人・パティシエ見習いである主人公・夏織のお話。
僕の兄はそれこそかつてフランスに留学した料理人なのですが、
僕も料理は好きだけど、自炊レベルで専門的な知識は全くありません。
ですが、この本を読んでいると、ケーキは苦手な僕でさえ、
まるでパティシエになって厨房でケーキを焼いているような錯覚に落ちるほど、
細やかな描写力が秀逸でした。
だからこそ普段より一層、僕の心は主人公・夏織に乗っ取られた訳で、
ではここ最近は実際にケーキを作って食べていたかと言うと、
そうではなく、凝った料理を作ることもなく、
朝昼晩すべてタコ焼きで過ごしていました。
今も食べながらこれを書いております。
どういうことかと申しますと、単純に忙しすぎて料理をする余裕がないのと、
何度も何度も失敗しながら料理を作っているストーリーに感情移入しているので、
何で家(仕事以外ということ、元々家にはいる)に帰ってまで、料理を作らなあかんねん!
ということ、やねん。このようにたこ焼きを食べすぎて、日記まで大阪弁になる始末。
まぁそんな訳ですが、それくらい近所のスーパーに売っている冷凍のたこ焼きは美味しい。
またこれも事実でした。
それでもさすがに朝昼晩タコ焼き生活を3日を越えたくらいで飽きたところに、
先日東京から24日のイベント用にビデオ撮影しに来阪した
季刊エス編集部・ミポリンから頂いたお土産のシューマイがあることを思い出し、
何の気なしに、タコ焼き半分・シューマイ半分をお皿に並べチンしました。
そして出来上がったものを見て、絶句しました。
「に、似てる!!」
形や大きさだけでなく、上にかけるもの(ソースと醤油)の色だけでなく、
料理界で同じポジション・存在感の二人が、お皿の上で湯気を立て喧嘩していたのです。
それではタコ焼きちゃんの言い分に耳を澄ましてみましょう。
「あんな中国娘のどこがいいねん!男に媚びて頭にちょこんとグリーンピース乗っけちゃって。
いい齢して可愛いと思っとるんかいな。日本の女はもっとつつましく生きとんや。
大切なもの(タコ)はそっと胸の中にしまっとけばいいねん!」
それを受けてのシューマイさんの反論。
「あ~ら、これはただのイミテーションで、
私だって大切なものは全て服の中にしまってアルのよ。
タコだけの貧相な身体のあなたに飽き飽きして、
お肉たっぷりのワタシにホイホイついてきたのは、アノ男の方じゃない。
それにワタシの方がよほど日本的ヨ。
ほぅら、お醤油つけて食べるのはどっちか言ってみなさいよ!イッテミナサイヨ!!」
つまり、ラーメンと炒飯セットはあっても、ラーメンとうどんセットはありませんよね。
しかし「まぁまぁ、どっちも愛してやるからよ。」と言って僕はどちらをおかずにすることなく、
すべて主食として、その修羅場を平らげました。
食生活に支障が出るほど、それくらい影響力があり面白かった『ラ・パティスリー』。
5月末、ハルキ文庫より発売予定です。
というレビューにも見せかけた、怠っていた生活の長い言い訳。
アダルトビデオでも女性1人、男性2人というのはあるのですが、
逆に男1女2というのは、どうしてももう片方の女性が状況を持て余してしまいます。
例え心情的にどうであれ、結局男は物理的な2股はできない仕組みになっているようです。
爪楊枝は1本しかありませんので。
きっと崎陽軒のシウマイは、今回の事件を通して、
僕にそんなことを教えてくれたに違いありません。
次の日は久しぶりにきちんとご飯を炊き、残りのシューマイを食べ、
無事、小説の表紙を描き終えました。
どちらもごちそうさまでした。
by kazekissa
| 2010-04-18 05:24
| 日記