イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
by kazekissa
ライフログ
ブログパーツ
リンク
■グッズ通販
■ポストカード通販
■画集『Blue』
■檸檬通り
■セイルズ
■うたにっき
お仕事の依頼、ご意見、ご感想はコチラまで。
<家族や友人、先生>
■あっちゃん
■あっこ
■石黒くん
■薫ちゃん
■柏木くん
■景介くん
■こいちゃん
■ゴッチ
■坂本さん
■さゆりちゃん
■寿一
■田中さん
■田上さん
■土井ちゃん
■徳永さん
■奈緒ちゃん
■能町さん
■はまじ
■林先生
■林さん
■古谷さん
■真理藻ちゃん
■みほちゃん
■やっこちゃん
■山田さん
■よしっこ
<協賛>
■飛鳥新社
■ART HOUSE
■digmeout ART&DINER
■なんば紅鶴
■なんば白鯨
その他のジャンル
エイプリル・イン・心斎橋
今日は父と母に47都道府県ツアー達成と
ツアー中ということで大阪におらず出来なかった
1月のお誕生日祝いを併せてしてくれるということで、
久々に心斎橋まで行ってきました。
OPA近くにある地下の鳥鍋屋さんで食事をした後、スタンダードブックストアと、
ついに22日からはじまるアニメ『四畳半神話大系』の"私"のモデルにさせてもらった
シンペーくんが勤めているdigmeoutART&DINERに3人でいる感じは、
いつもいるところなのに、心の足の裏がくすぐったい感じでした。
誕生日プレゼントにはBlossom Dearieをもらったのですが、 ユリイカでの山本直樹先生との対談でもお話しした通り、
父は大の音楽が大好きで、特にロックとジャズをよく聴きます。
いいえ、"よく聴きます"というのは語弊があり、
近年はカセットテープもレコードプレイヤーもCDプレイヤーも
家にあるオーディオは全て壊れたままほったらかしており、
レコード盤もすべて売ってしまったので、
"よく知っています"と言った方が近いかもしれませんね。
会うたびに、今聴いている音楽を聴かれ、
その上でのおススメ音楽を教えてくれます。
一番好きになった鈴木慶一『火の玉ボーイ』というレコードも、
大学で一人暮らしをするので、家を出る際おさがりをくれたのがきっかけで、
おそらくフリッパーズギターや小沢健二を聴いていたので、
ひねたポップスの元祖・ムーンライダーズを聴かせたいんだけど、
ちょっと飛び過ぎているので、一番呑みこみやすいその原型を
示してくれたのだと気付いたのは、それから2、3年後のこと。
そんな風にちょっと遠回しな愛の形が父の特徴です。 最近は音楽は聴かない代わりに、ついに自分でピアノをはじめ、
「本当はジャズがやりたいけど、物事は何でも基礎が大事だ」
とクラシックを練習していましたが、なんせ初心者なもので、
その指使いにジャズに辿りつけるのだろうか…という不安を感じつつも、
楽譜とにらめっこしながら、「クラシックくらいの生音楽になってくると、
CDとレコードの音の違いがよくわかる」という独り言を聞いて、
いてもたってもいられなくなったので、
去年の誕生日にレコードプレイヤーをプレゼントしてから、
父は狂ったよ…いえ溜めていたものが爆発したように
クラシックを弾く指を止め、やはりジャズのレコードを買い漁りはじめました。
だから"よく聴きます"というのは、これまたやはり当ってるのでありますね。
それにしてもほんと遠回しだなぁ。。。
はじめから「フリッパーズギターだって?若いのにしてはなかなかやるな」
と言えばいいのに、「レコードプレイヤーほしい!」と言えばいいのに、
電子ピアノを買ってまでアピールする姿は、2週周ってかわいいと思えるようになりました。
そんな父が最近、これまた新しくはじめたというのが、漫画。
父の世代だと漫画といえば児童漫画しかなく、完全に子供のモノだったので、
敬遠するひとが多く、父もその一人で一冊も持っていませんでした。
しかし「ちょっと(30年)見ない間に大人向けの漫画も出ていた。おもしろいな…」
とのこと。なので、音楽を教えてもらう代わりに、僕は漫画を教えてあげるのですが、
漫画年齢でいうと、父はまだ6才くらいなので、
そのくらい比較的わかりやすいものをおススメして貸してあげます。
今日も来る時に父は「買うつもりはなかった…」と梅田でレコードを2枚買ってきたのですが、
そのうちの1枚がカウントベイシーオーケストラ『エイプリル・イン・パリ』。 言わずと知れたビッグバンドジャズの名盤なのですが、
父はビル・エヴァンスに代表される、今でいうとロックのような、割と硬派なジャズが好きなので、
どちらかというと歌謡曲っぽいビッグバンドは聴かないと思っていたのですが、
それ以上に、僕も先週それを、大きさは一回り小さいけど
CDで買ったところだったのでなんともビックリしました。
父は「なぁんだ…」と一瞬悔しそうな顔をして、
「1月の時点ではブロッサム・ディアリーだったけど、
今だったら違うものをプレゼントしてたのになぁ…でもな」
とすぐに他のビッグバンドの話を楽しそうに色々教えてくれました。
いいえ、今聴いてますが、ブロッサムの声、とても好きな感じ。
こんな時、普通の親子ならお酒を呑み交わしたいところですが、
僕も父もアルコールがまったく身体に合わないので、
「同じようにいつかこの話が一緒に出来たらいいなぁ」と
父にはまだちょっと早いかなと思いかばんの中に仕舞った
ジョージ秋山先生の漫画を見てシラフで思いました。
まだ漫画道も先が長いので、その為に長生きしてもらわなくっちゃ。
という僕の愛の形も、実に遠回しで誰かさんにソックリでしたね。
ツアー中ということで大阪におらず出来なかった
1月のお誕生日祝いを併せてしてくれるということで、
久々に心斎橋まで行ってきました。
OPA近くにある地下の鳥鍋屋さんで食事をした後、スタンダードブックストアと、
ついに22日からはじまるアニメ『四畳半神話大系』の"私"のモデルにさせてもらった
シンペーくんが勤めているdigmeoutART&DINERに3人でいる感じは、
いつもいるところなのに、心の足の裏がくすぐったい感じでした。
誕生日プレゼントにはBlossom Dearieをもらったのですが、
父は大の音楽が大好きで、特にロックとジャズをよく聴きます。
いいえ、"よく聴きます"というのは語弊があり、
近年はカセットテープもレコードプレイヤーもCDプレイヤーも
家にあるオーディオは全て壊れたままほったらかしており、
レコード盤もすべて売ってしまったので、
"よく知っています"と言った方が近いかもしれませんね。
会うたびに、今聴いている音楽を聴かれ、
その上でのおススメ音楽を教えてくれます。
一番好きになった鈴木慶一『火の玉ボーイ』というレコードも、
大学で一人暮らしをするので、家を出る際おさがりをくれたのがきっかけで、
おそらくフリッパーズギターや小沢健二を聴いていたので、
ひねたポップスの元祖・ムーンライダーズを聴かせたいんだけど、
ちょっと飛び過ぎているので、一番呑みこみやすいその原型を
示してくれたのだと気付いたのは、それから2、3年後のこと。
そんな風にちょっと遠回しな愛の形が父の特徴です。
「本当はジャズがやりたいけど、物事は何でも基礎が大事だ」
とクラシックを練習していましたが、なんせ初心者なもので、
その指使いにジャズに辿りつけるのだろうか…という不安を感じつつも、
楽譜とにらめっこしながら、「クラシックくらいの生音楽になってくると、
CDとレコードの音の違いがよくわかる」という独り言を聞いて、
いてもたってもいられなくなったので、
去年の誕生日にレコードプレイヤーをプレゼントしてから、
父は狂ったよ…いえ溜めていたものが爆発したように
クラシックを弾く指を止め、やはりジャズのレコードを買い漁りはじめました。
だから"よく聴きます"というのは、これまたやはり当ってるのでありますね。
それにしてもほんと遠回しだなぁ。。。
はじめから「フリッパーズギターだって?若いのにしてはなかなかやるな」
と言えばいいのに、「レコードプレイヤーほしい!」と言えばいいのに、
電子ピアノを買ってまでアピールする姿は、2週周ってかわいいと思えるようになりました。
そんな父が最近、これまた新しくはじめたというのが、漫画。
父の世代だと漫画といえば児童漫画しかなく、完全に子供のモノだったので、
敬遠するひとが多く、父もその一人で一冊も持っていませんでした。
しかし「ちょっと(30年)見ない間に大人向けの漫画も出ていた。おもしろいな…」
とのこと。なので、音楽を教えてもらう代わりに、僕は漫画を教えてあげるのですが、
漫画年齢でいうと、父はまだ6才くらいなので、
そのくらい比較的わかりやすいものをおススメして貸してあげます。
今日も来る時に父は「買うつもりはなかった…」と梅田でレコードを2枚買ってきたのですが、
そのうちの1枚がカウントベイシーオーケストラ『エイプリル・イン・パリ』。
父はビル・エヴァンスに代表される、今でいうとロックのような、割と硬派なジャズが好きなので、
どちらかというと歌謡曲っぽいビッグバンドは聴かないと思っていたのですが、
それ以上に、僕も先週それを、大きさは一回り小さいけど
CDで買ったところだったのでなんともビックリしました。
父は「なぁんだ…」と一瞬悔しそうな顔をして、
「1月の時点ではブロッサム・ディアリーだったけど、
今だったら違うものをプレゼントしてたのになぁ…でもな」
とすぐに他のビッグバンドの話を楽しそうに色々教えてくれました。
いいえ、今聴いてますが、ブロッサムの声、とても好きな感じ。
こんな時、普通の親子ならお酒を呑み交わしたいところですが、
僕も父もアルコールがまったく身体に合わないので、
「同じようにいつかこの話が一緒に出来たらいいなぁ」と
父にはまだちょっと早いかなと思いかばんの中に仕舞った
ジョージ秋山先生の漫画を見てシラフで思いました。
まだ漫画道も先が長いので、その為に長生きしてもらわなくっちゃ。
という僕の愛の形も、実に遠回しで誰かさんにソックリでしたね。
by kazekissa
| 2010-04-11 06:31
| 日記