イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
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九州にて その1
みなさま、お久しぶりです。
と言っても、このブログを観てくれているたくさんの方にも
全国各地のサイン会にて実際にお逢いすることが出来たので、
そんな感じはしませんが、きちんと日記を描くのはやはり久しぶりなので、
ぴんと背筋が伸びますね。髪を切ったので、首筋も良く見えることでしょう。
え、誰に?…ゆ、幽霊!?ギャー恐い!!こうなったら今日はお風呂入んない!!
まぁ、昨日も入っていないんですけどね。
まずは九州ですね。先月末、残りの九州4県を周ってきました。
いちばんはじめに行ったのは宮崎。
宮崎は空港からホテルまでの道路にずっとヤシの木が並んでいることからもわかる通り、
まるで沖縄のようにもうすでにとっても暑かったです。
その前の週に青森・山形という雪国に行っていたので、
全国各地というよりも、まるで季節をまたいで旅しているような気分になり、
来月(4月号)の小学館「きらら」の表紙はそういった絵にしようと思いつきました。 こちらは今月(3月号)のきららの表紙。
そう、今回の旅は4泊5日と、僕もホームシックになりそうな程家に帰れないので、
絵を描く道具一式を持ってきて、ホテルで作業せざるを得ませんでした。
「を得ませんでした」なんて書くと誤解されて、
「大変ですね!」「お疲れ様です!」といったお気遣いや激励コメントが頂けそうですが、
お気持ちだけで取るに足りません。
なぜなら僕はナルシズムというお酒を飲んでいつも酔っ払っており、
"ホテルまで来て仕事して ふぅ…やれやれ、これだから人気者は辛いぜ"
などと自惚れしているので、正しくは「ホテルで作業せざるを"得ました"」になるのです。
がしかし、宮崎の書店回りが終り、サイン会開催地である次の長崎に向かう途中、
「今日のホテルは楽しみにしていて下さい。長崎の港が一望できます!」
と言う沼田さんが5時間かけて運転して着いた先は、おんぼろホテル。
もう幽霊からも嫌がられて、逆に出なさそうなホテル。
まだお金入れるとこがあるテレビなのに、なぜか無線LANは完備という、
まるで「うちスーファミもPCエンジンもないけどネオジオならあるよ。」
という何か順番を間違えてる小学生のようなホテル。(メガドライブ完備して!)
しかし確かに窓の外は長崎の港が一望できる絶景。
はっ、そうか!より海が綺麗に見えるようにコントラストで部屋の中を汚…違う。
「でもまぁ、今日は仕事するだけだからいっか…」と
トレース台やパソコン、スキャナ、画材を用意をして「さぁ描くぞ!」と座ろうとすると、
足がガツン!机の下は"お冷蔵庫様"が占領していました。
桂正和の名作「電影少女(ビデオガール)」の愛ちゃんは、
まったく良いところがなさそうな主人公・洋太くんに、
毎日「洋太のイイトコまたひとつ見っけ!」と言って元気づけておりましたが、
そんな良いとこ探しが大得意なさすがのビデオガールもお手上げになりそうで、
テレビの横に200円投入しても出てきてはくれないでしょう。
結局冷蔵庫を引き出し、その上にシーツを引き、その上に座って、
その日は作業することにしました。
あぁ大変だ、僕の目の中に写る長崎の海は夜の満潮で溢れ、頬にこぼれおちてきた。
僕のナルシズムが全く役に立たなくなるとは、
そうか神さまが「鏡ばかりを観てたら自分病になるよ」と、
戒めてくれたのかもしれない。
ちなみに画集『Blue』の表紙は、そういう内容のイラストです。
だから彼女も表紙をめくったらいなくなったのですね。
青春との決別、大人になるってそういうこと。
ちなみにもうひとつ言うと、もちろん壁は薄かったです。
左隣の部屋の真理藻ちゃんの「壁薄いですねー!聞こえますかー?」という肉声が聞こえたので、
いつもは隣の部屋でも電話で聞くんだけど、
右隣の沼田さんに「明日何時ですかー?」と大声で何度聞いても、
一向に答えは返ってきませんでした。
きっと、ホームページの写真に騙されてこんなホテルを択んでしまった
自分の判断ミスを認めたくなかったので、
壁は分厚いという設定にしていたに違いありません。
次の日、「昨日朝まで仕事してましたね。iPodの音聞こえてましたよ」
…って、壁が分厚いという沼田設定は最後まで守ってね!!
という訳ですので、来月号のきららの表紙が言っていたのとは違って、
汚いホテルの絵になってしまった場合は、小学館編集長!
飛鳥新社沼田さんまでお電話下さい。また返事がないかもしれませんけど。 つづく
と言っても、このブログを観てくれているたくさんの方にも
全国各地のサイン会にて実際にお逢いすることが出来たので、
そんな感じはしませんが、きちんと日記を描くのはやはり久しぶりなので、
ぴんと背筋が伸びますね。髪を切ったので、首筋も良く見えることでしょう。
え、誰に?…ゆ、幽霊!?ギャー恐い!!こうなったら今日はお風呂入んない!!
まぁ、昨日も入っていないんですけどね。
まずは九州ですね。先月末、残りの九州4県を周ってきました。
いちばんはじめに行ったのは宮崎。
宮崎は空港からホテルまでの道路にずっとヤシの木が並んでいることからもわかる通り、
まるで沖縄のようにもうすでにとっても暑かったです。
その前の週に青森・山形という雪国に行っていたので、
全国各地というよりも、まるで季節をまたいで旅しているような気分になり、
来月(4月号)の小学館「きらら」の表紙はそういった絵にしようと思いつきました。
そう、今回の旅は4泊5日と、僕もホームシックになりそうな程家に帰れないので、
絵を描く道具一式を持ってきて、ホテルで作業せざるを得ませんでした。
「を得ませんでした」なんて書くと誤解されて、
「大変ですね!」「お疲れ様です!」といったお気遣いや激励コメントが頂けそうですが、
お気持ちだけで取るに足りません。
なぜなら僕はナルシズムというお酒を飲んでいつも酔っ払っており、
"ホテルまで来て仕事して ふぅ…やれやれ、これだから人気者は辛いぜ"
などと自惚れしているので、正しくは「ホテルで作業せざるを"得ました"」になるのです。
がしかし、宮崎の書店回りが終り、サイン会開催地である次の長崎に向かう途中、
「今日のホテルは楽しみにしていて下さい。長崎の港が一望できます!」
と言う沼田さんが5時間かけて運転して着いた先は、おんぼろホテル。
もう幽霊からも嫌がられて、逆に出なさそうなホテル。
まだお金入れるとこがあるテレビなのに、なぜか無線LANは完備という、
まるで「うちスーファミもPCエンジンもないけどネオジオならあるよ。」
という何か順番を間違えてる小学生のようなホテル。(メガドライブ完備して!)
しかし確かに窓の外は長崎の港が一望できる絶景。
はっ、そうか!より海が綺麗に見えるようにコントラストで部屋の中を汚…違う。
「でもまぁ、今日は仕事するだけだからいっか…」と
トレース台やパソコン、スキャナ、画材を用意をして「さぁ描くぞ!」と座ろうとすると、
足がガツン!机の下は"お冷蔵庫様"が占領していました。
桂正和の名作「電影少女(ビデオガール)」の愛ちゃんは、
まったく良いところがなさそうな主人公・洋太くんに、
毎日「洋太のイイトコまたひとつ見っけ!」と言って元気づけておりましたが、
そんな良いとこ探しが大得意なさすがのビデオガールもお手上げになりそうで、
テレビの横に200円投入しても出てきてはくれないでしょう。
結局冷蔵庫を引き出し、その上にシーツを引き、その上に座って、
その日は作業することにしました。
あぁ大変だ、僕の目の中に写る長崎の海は夜の満潮で溢れ、頬にこぼれおちてきた。
僕のナルシズムが全く役に立たなくなるとは、
そうか神さまが「鏡ばかりを観てたら自分病になるよ」と、
戒めてくれたのかもしれない。
ちなみに画集『Blue』の表紙は、そういう内容のイラストです。
だから彼女も表紙をめくったらいなくなったのですね。
青春との決別、大人になるってそういうこと。
ちなみにもうひとつ言うと、もちろん壁は薄かったです。
左隣の部屋の真理藻ちゃんの「壁薄いですねー!聞こえますかー?」という肉声が聞こえたので、
いつもは隣の部屋でも電話で聞くんだけど、
右隣の沼田さんに「明日何時ですかー?」と大声で何度聞いても、
一向に答えは返ってきませんでした。
きっと、ホームページの写真に騙されてこんなホテルを択んでしまった
自分の判断ミスを認めたくなかったので、
壁は分厚いという設定にしていたに違いありません。
次の日、「昨日朝まで仕事してましたね。iPodの音聞こえてましたよ」
…って、壁が分厚いという沼田設定は最後まで守ってね!!
という訳ですので、来月号のきららの表紙が言っていたのとは違って、
汚いホテルの絵になってしまった場合は、小学館編集長!
飛鳥新社沼田さんまでお電話下さい。また返事がないかもしれませんけど。
by kazekissa
| 2010-03-09 05:38
| 日記