イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
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LIFE is coming back、LaikaもCame Back!!(後編)
行きの電車が京都から増してゆく雪でどんどん遅刻してしまい、
着いた頃にはもう深夜1時を回っていて、
煙草の煙なのか、吐く息なのかもわからないけど、
それももうどうでもいいやってくらい寒くってスネそうになっていたら、
向こうから大雪なのにミニスカートの女の子が歩いてきて、
そのコントラストがすごくかわいらしかったので、
気を取り直して、いざホテルまで向かいました。
今回の旅のお供である季刊エス編集部のさなぴょんは顔が真っ赤にして、
「熱い!熱い!」と体調を崩してしまったようで、
「私日本海側、ダメなんですよねぇ!」とのこと。
やよいちゃんは"行き"が駄目で、さなぴょんは"日本海側"が駄目で、
ここまで来たら、季刊エス編集部、次は何が駄目なメンバーが来るのか楽しみだね!
僕のこと駄目にだけはならな…ん?
バラバラに見える彼女たちの行動に共通するのは
僕と沼田さんが一緒にいること。まさかねぇ…沼ちゃ~ん!!
一方、その沼田さんは寒さで唇が真っ青なのに大はしゃぎ。
「アハハハハハ!雪大好き!!」と言って
悪魔とも天使とも取れない目の輝きを見る隙も与えず、
カメラを構える僕に雪を丸めて投げてきました。
みるみるうちに雪の中へと沈んで行きました。「雪嫌い…」という言葉とともに。
"沼田心と冬の富山"といったところでしょうかな。
そして今回のトークショー・サイン会の会場である
紀伊國屋書店富山店に移動。
そこでなんと、誕生日に沼田さんから頂いた
『吉行淳之介エッセイコレクション2巻~男と女(ちくま文庫)』、
他の1~4巻までが全国どこの本屋さんを見ても在庫がなかったのだけれど、
全て見つけて購入しました。やった。
そしてさなぴょんは熱が39度あるにも関わらず、
前回のやよいちゃんに刺激を受けたのか、
トークや構成がすごく上手になっていてビックリ。
紀伊国屋書店の皆さま、富山の皆さま、どうもありがとうございました。
その後無事熱も下がり、福井に移動します。
近くの県なのに富山よりずっと関西っぽく感じるのは、
大学時代のクラスメイトで漫画家の石黒正数くんの故郷だからだろうか。
駅に着いたさなぴょんが「何ですか?コレ」と
不思議そうなに指差した先にあったのは"白いポスト"と書かれた箱。
白いポストと言えば、駅や街角に設置してある
青少年に悪影響な本や雑誌、新聞などが目に着かないようにと捨てるポスト。
しかしポストということは誰かに届くと言うことで、
手を突っ込んでも届かなかった子供時代の僕は
おそらくエロの神さまというのがいて、白い自転車に乗った郵便屋さんが
全国から集めたあんな本やこんな本を届けるのかと思い、
神さまといたくお友達になりたかった次第です。
沼田さんから頂いたその吉行淳之介のエッセイ集に
「良い行いをして悪い結果が出た浦島太郎の話はひどすぎる。
おそらくきらびやかな竜宮城というのはキャバクラのような場所の暗喩で、
調子に乗って乱痴気騒ぎをしすぎて、勢力を吸いつくされた結果、
白髪になったと思うと、全ての合点がいく。」というような話がありましたが、
そのように全国から集まる大量のエロ本を読みすぎて、
だから神さまというのは白髪のイメージなのか…と
当時の僕も変に納得し、ふむふむと頷きながらそのポストを後にしたものです。
だから普段下ネタを言わないさなぴょんも
元気になって冗談で言ってるのかと思って、
「何言ってんだよーエロ本を入れる箱じゃないかー」と言うと、
「またまた冗談をー!」と沼田さんまでもが驚き顔。
話を聞いてみると2人の出身の関東にはあまり見かけないもののようで、
僕が福井に感じていた関西の香りはどうやらそこからもしていたようですね。
「へー、あぁそれなら…」と白いポストに本を入れようとするさなぴょん。
さなぴょん、こんなことならもう一回熱出して下さい…
寸前で白いポストから無事救出された白いBlueを持って、紀伊國屋書店福井店へ移動。
トークショーの会場は半屋外のピロティのような場所で、
これまた福井に実家がある、京都講演会も開催してくれたYOU-1くんも来てくれて、
寒いけど終始温かな雰囲気でサイン会まで無事終了しました。
福井の皆さま、ありがとうございましたー
しかし冗談でなく、Blueの画集で全国をピンクにと思っていたけど、
浦島太郎やエロの神さまのように、見た人の頭髪を片っ端からこの雪の白さに染める、
それくらいの絵をいつか描きたいものである。と誓った富山・福井の旅でした。
さなぴょんの取った行動はそのエールか。
by kazekissa
| 2010-02-15 19:36
| 日記