イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
by kazekissa
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待つわ
昨日はS▲ILSのCD用に、エレキギターを録音するため藤野リーダーが来訪。
「あと10分で行く」とメールがあったので、急いでお風呂に入ってたら、
5分くらいでインターホンが連打され、僕はまだ全裸でちょっと待ってー!ちょっと待ってー!
と叫んでいましたが、これはきっと幸せなことだなぁとパンツを履きながら思っていました。
なぜなら、以前の家にはお風呂がなく、そもそもそんなこと自体起こりえなかったからです。
3年前まで暮らしていたその風呂なしアパート3階の部屋には、
外の廊下に面して和式トイレがあり、
すりガラス越しに用をたしている姿が映ってしまうので、
人の足音がした時なんかは、よくブルブルと我慢していたものです。
その頃、大学時代の友人で当時のバンドメンバーでもあったきぃちゃんが
有難いことに良く遊びに来てくれていたのですが、
決まって彼女は僕が"大"の方をしている時に訪れたのです。
女の勘が嗅ぎ付けるとと言いますが、何もこんなもん嗅ぎ付けなくてもいいのに、
「いるのはわかってんねんぞー!早く拭いて出て来い!!」とすりガラスをバンバン叩く始末。
「あぁ、ここにいるのわかってるんなら、尚更叩かないで欲しいんだけどなぁ…」
と小さなカーテンを取り付け、トイレが外から見えない部屋を夢見たものです。
そんなきぃちゃんも、今では一児の母として東京で幸せに暮らしております。
娘のねいろちゃんも、何が何でもトイレのしつけだけは完璧なお嬢さんに育っていることでしょう。
面白いことに、彼女が東京に行く前に住んでいたマンションに、
そのことを知らない藤野さんが結婚してから引っ越したという偶ぜ…
…あ、藤野さん待たせてるんだった。とTシャツとズボンを履いて、
濡れた髪のままやっとドアを開けました。
昨日の大阪は梅雨狭間の夏日で、とてもジメジメと暑く、
藤野さんの録音後に飲もうと買ってきたビールは
もうすっかりぬる~くなってしまっていました。
2曲だけだったのでおそらく2時間くらいで終わるから、
冷"凍"庫の方に冷やしておくことにしました。
「あ、もう一回いい?」「あ、もう一回いい?」と
女の曲線をしたエレキギターと何度も何度も絡み合うことをやめず、
犬のように水をかけたくなる。
結局終ったのはそれから5時間も後のこと。
それでも夏にピッタリないい感じのエレキギターも入り
ご機嫌に「やっと飲める~!」と冷凍庫から出したリーダーの缶ビールは、
案の定、カッチカチに凍っていました。
これが僕のミスなら、それを鈍器にして頭をガツンといかれ、
次の日の朝刊に「バンド内人間関係のモツレか!?」と載るところですが、
今回ばかりは自分の否を認めたリーダーは、
何も言わず、お湯を溜めたオケの中にビールを浸からせ、
その前でじっと待っていました。
それがまるで、お風呂に入っている僕を外で待っている
5時間前の出来事とあまりにも酷似していて、
こんな犬みたいな顔して外で待っていたのかと思うと可笑しかった。
抱きしめたい。
待つ男、初夏に蜃気楼を見る。
待たせる男、心のすりガラスを見る。
今日はそういうお話。
追伸/画集サイトに松本隆先生から頂いたコメントを掲載しました。樽谷先生ドッ緊張。
「あと10分で行く」とメールがあったので、急いでお風呂に入ってたら、
5分くらいでインターホンが連打され、僕はまだ全裸でちょっと待ってー!ちょっと待ってー!
と叫んでいましたが、これはきっと幸せなことだなぁとパンツを履きながら思っていました。
なぜなら、以前の家にはお風呂がなく、そもそもそんなこと自体起こりえなかったからです。
3年前まで暮らしていたその風呂なしアパート3階の部屋には、
外の廊下に面して和式トイレがあり、
すりガラス越しに用をたしている姿が映ってしまうので、
人の足音がした時なんかは、よくブルブルと我慢していたものです。
その頃、大学時代の友人で当時のバンドメンバーでもあったきぃちゃんが
有難いことに良く遊びに来てくれていたのですが、
決まって彼女は僕が"大"の方をしている時に訪れたのです。
女の勘が嗅ぎ付けるとと言いますが、何もこんなもん嗅ぎ付けなくてもいいのに、
「いるのはわかってんねんぞー!早く拭いて出て来い!!」とすりガラスをバンバン叩く始末。
「あぁ、ここにいるのわかってるんなら、尚更叩かないで欲しいんだけどなぁ…」
と小さなカーテンを取り付け、トイレが外から見えない部屋を夢見たものです。
そんなきぃちゃんも、今では一児の母として東京で幸せに暮らしております。
娘のねいろちゃんも、何が何でもトイレのしつけだけは完璧なお嬢さんに育っていることでしょう。
面白いことに、彼女が東京に行く前に住んでいたマンションに、
そのことを知らない藤野さんが結婚してから引っ越したという偶ぜ…
…あ、藤野さん待たせてるんだった。とTシャツとズボンを履いて、
濡れた髪のままやっとドアを開けました。
昨日の大阪は梅雨狭間の夏日で、とてもジメジメと暑く、
藤野さんの録音後に飲もうと買ってきたビールは
もうすっかりぬる~くなってしまっていました。
2曲だけだったのでおそらく2時間くらいで終わるから、
冷"凍"庫の方に冷やしておくことにしました。
「あ、もう一回いい?」「あ、もう一回いい?」と
女の曲線をしたエレキギターと何度も何度も絡み合うことをやめず、
犬のように水をかけたくなる。
結局終ったのはそれから5時間も後のこと。
それでも夏にピッタリないい感じのエレキギターも入り
ご機嫌に「やっと飲める~!」と冷凍庫から出したリーダーの缶ビールは、
案の定、カッチカチに凍っていました。
これが僕のミスなら、それを鈍器にして頭をガツンといかれ、
次の日の朝刊に「バンド内人間関係のモツレか!?」と載るところですが、
今回ばかりは自分の否を認めたリーダーは、
何も言わず、お湯を溜めたオケの中にビールを浸からせ、
その前でじっと待っていました。
それがまるで、お風呂に入っている僕を外で待っている
5時間前の出来事とあまりにも酷似していて、
こんな犬みたいな顔して外で待っていたのかと思うと可笑しかった。
抱きしめたい。
待つ男、初夏に蜃気楼を見る。
待たせる男、心のすりガラスを見る。
今日はそういうお話。
追伸/画集サイトに松本隆先生から頂いたコメントを掲載しました。樽谷先生ドッ緊張。
by kazekissa
| 2009-06-22 17:43
| 日記