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『RED』と『約束』

中村佑介初のポストカードブックRED
いよいよ11月29日(木)の発売まであと1週間となりました。
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ASIAN KUNG-FU GENERATIONやゲントウキのCDジャケットや、
「夜は短し歩けよ乙女」、「四畳半神話大系」、「セーラー服と機関銃」など数々の書籍表紙、
またAKB48・柏木由紀さんとのコラボレーションイラストやオリジナル作品など、
中村佑介の新旧代表作品が一同に会した26枚入りポストカードブックです。
もちろんそれ以降の作品も今回多数掲載されておりますが、
文庫サイズですので、携帯用『Blue』としてもお使い頂ければうれしいです。
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中村佑介ポストカードブック「RED
2012年11月29日(木)発売/1000円(税込)/飛鳥新社
全国書店、Amazonにてご予約受付中


そして発売に先駆け、11月24日(土)、25日(日)に心斎橋ニューオーサカホテルにて行われる
展覧会イベントBODAIJU EXPO 2012ではこのポストカードブック『RED』が先行発売されます。

BODAIJU EXPO 2012
世界初!ホテル丸ごと使ったエンターテイメント!
100部屋に100人の有名アーティストが入り、お部屋をプロデュース。


【開催日時】2012年11月24日(土)~25日(
(24日/10:00~19:00 25日/10:00~20:00)
【会場】NEW OSAKA HOTEL心斎橋 (地図はコチラ
〒542-0086 大阪府大阪市中央区西心斎橋1丁目10-36
Tel / 06-6121-5555
【入場料】¥1000 中学生以下無料(※学生証持参)
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このイベントは、ホテルを2日間まるまる貸し切って、
各部屋で作家たちが同時に展覧会を開くという、なんともユニークな大型グループ展。
僕も1階カフェスペースには原画展示とグッズ販売コーナー、
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9階(906)号室にはこれまで手掛けた書籍やCDなどライブラリーコーナーと、
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2部屋に渡り展示させて頂き、サイン会とトークショーも開催します。
サイン会はおかげさまで24日分がもう満員になりましたが、
25日分はあと10人ほど余裕があるそうですので、コチラからお早めにお申し込み下さい。
トークショーは24日の16:00~17:00にB1Fホールにて開催され、
こちらは予約不要、入場無料ですので、たくさんのご来場お待ちしております。


また、『RED』発売を記念して、大阪、埼玉、神奈川では、
恒例の書店でのサイン会も決定しております。

■お申込方法:下記、各書店店頭及び電話予約
■サイン会対象書籍:ポストカードブック『RED』あるいは、画集『Blue』を下記、各書店で購入された方

大阪
日時:12月15日(土)13時~
場所:三省堂書店ルクア大阪店
大阪府大阪市北区梅田3丁目1-3 LUCUA9階
Tel / 06-6347-0653
受付開始日:11月23日(金・祝)

埼玉
日時:12月22日(土)13時~
場所:東武ブックスビーンズ西川口店
埼玉県川口市並木2-20-1 JR西川口駅ビル ビーンズ西川口4F
Tel / 048-299-4436
受付開始日:11月23日(金・祝)

神奈川
日時:12月24日(月・祝)13時~
場所:文教堂アニメガ新横浜店
神奈川県横浜市港北区新横浜3-6-4 2F
Tel / 045-474-3535

受付開始日:11月29日(木)

もし日程の合わない方も、大阪・堀江にある雑貨ショップ「ART HOUSE」では
「RED」サイン本を限定60冊、先行販売して頂いておりますので、ぜひそちらでご購入下さい。
ART HOUSEはポストカードブックに入っていない絵柄のものも
単品で50種類以上お取り扱いして頂いている日本で唯一のお店です。

ART HOUSE>〒550-0014 大阪市西区北堀江1-12-16 TEL&FAX 06-4390-5151
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来年にまた他県にも伺う予定ですので、
大阪、埼玉、神奈川以外の地域にお住まいの方は、
発表をもう少しお待ちくださいね。


書店といえば、12月6日(木)には、石田衣良著『約束が発売されます。
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この作品は2004年に角川文庫から発売されヒットした短編集で、
今回、書き下ろしの新作を加えての再版小学館バージョンの文庫表紙を担当しました。

心に傷を負った人々が再び明日へ歩み出すまでの行程を綴った全9編の物語。
短編集で読みやすく、色々な職業、年齢の登場人物が出てきますので、
どなたでもスッと入れる作品集だと思います。
石田先生の作品は、時代性を反映したキャッチーなモチーフや展開が
話題に上がることが多いですが、僕は文中の細かな色遣いの描写や例えが好きです。
表紙は表題作のイメージから、はじめて子供だけ、しかも男の子という絵を描きました。
石田先生とのタッグは2008年に発売された『親指の恋人』以来となりますが、
その時も同様、このように「描けるのか?」という新しい課題を
いつも頂いているような気がします。こんな事が書籍表紙を描く醍醐味だと、
本当に主人公と同じ小学4年生の時のように、ワクワクしながら描きました。

ちなみにデザインは『夜は短し歩けよ乙女』、『親指の恋人』、
『謎解きはディナーのあとで』シリーズでもご一緒させて頂いた、
装丁家・高柳雅人さんによるもの。綺麗です。


もひとつ最後に書籍関係では、雑誌「Tokyo graffiti」12月号に写真、コメントが掲載されております。
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こちらは書店以外でもコンビニやビレッジバンガードでも見かけることが多いですね。
いえいえ違います。東京美男子ランキングじゃなく、"心に響くコトバ"コーナーの方です。
各界の著名人が直筆の座右の銘と、その経緯などを語っており、非常に興味深い内容です。
個人的には会田誠さんと誌面でご一緒出来てうれしかったです。
東京美男子ランキングじゃなくて残念でした。
大阪在住だからだろうな、うん、そうだそうだ。


以上、まだまだ読書の秋ということで、書籍関係のお知らせの手紙でした。
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by kazekissa | 2012-11-22 23:21 | 日記

季刊エスとの10年

さて、福岡旅行記も書いたところで、お知らせのコーナーです。
まずは、リクナビ『就職ジャーナル』にインタビュー記事が掲載されました。
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http://journal.rikunabi.com/work/job/job_vol85.html
ここ最近の単独インタビューでは一番文字量も多く、
興味深い記事になっておりますので、ぜひともお読みください。

しかしイラストレーターになった今の技術や、
伝えたいこと、また大切にしていることはよく話すのですが、
それではどうやってイラストレーターになったかということは、
なかなかお話しする機会が少ないように思います。
思い返せば、僕のイラストレーターとしての10年は、
イラスト誌「季刊エス」と一緒に歩んできた10年でした。

というのも、大学卒業時にイラストレーターになるべく、
どの賞に応募しても「絵が古い」「我が社のカラーに合わない」などの理由で、
落選ばかり、とうとうくじけてしまい、絵をまったく描かなくなりました。
今考えると、賞を受賞したからってイラストレーターになれる訳じゃなかったのですが、
そんな中、「おもしろい絵ですね。会いませんか?」と大阪まで来て下さった
当時コミッカーズ、現在・季刊エスの天野編集長の存在が、
直接的に自信につながり、再び絵をかきはじめる日々がはじまりました。
その頃の僕は何者でもないのに、どうして会いに来てくれたんだろうと、
不思議にさえ思いました。それと同時に「将来絶対有名になって、
天野編集長のところから画集を出して、いっぱい売って、恩返しする!」
と心に決めました。ちょうどいまから10年前の2002年頃の話です。

それから、季刊エスの賞に応募するようになって、
ちょくちょく掲載して頂き、ひとつひとつ丁寧に添えられた的を得たコメントを参考に、
どんどん絵を描いていきました。すると、仕事もちょこちょこ来るようになり、
気付けばバイトも辞め、いつの間にかイラストレーターになっていました。
そして季刊エスではじめての連載コーナーを持たせてもらったのです。
それは『絵寿通信』という、現在季刊エスのイメージキャラクターになっている
"絵寿(えす)ちゃん"と、相棒のバクを中心にした絵物語でした。
そのイラスト自体は画集『Blue』にも2点(106-107)収録されておりますが、
1年間の連載でしたので、読んでいない方の為にも再掲載しておきます。
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この第3話「ともだち」は、画集にも掲載していない作品で、
(※文字が読みにくい方はクリックで拡大してお読みください)
バクの「夢々(むむ)」という可愛らしい名前も、
友人の"美和子ちゃん"という美しい名前も、読者の方からご応募頂きました。
数年経ち、僕は季刊エスに応募する側から、応募される側へとなっていたのです。

そして画集『Blue』は願い通り、天野編集長の編集で、
季刊エスの発行元・飛鳥新社の発行で出版し、
エス編集部のみんなと47都道府県サイン会ツアーを周り、
あの時に心に決めた思いは、皆さまのおかげで
画集では異例の8万5000部という数となり、
ようやく、天野編集長をはじめとした、季刊エス編集部にお返しで来たなぁと、
ホッと胸を撫で下ろしたのは記憶に新しいところです。

そんな10年、10周年を迎え、季刊エスは落ち着いて停滞することはなく、
更にイラストレーション界全体の為に、新たな一歩を踏み出そうとしています。
それがいよいよ来年はじまる、イラスト総合情報サイト『ecrii(エクリ)』です。
音楽にはBARKSやナタリー、CINRA、ototoyなど、
ゲームやアニメ、漫画にも数々の総合情報サイトが多数存在しますが、
イラストには投稿サイトはあるものの、情報をひとまとめに見れるものがありませんでしたので、
これはイラスト界の大きな一歩で、とてもうれしく思います。

それを祝して、季刊エスの"絵寿ちゃん"のように、
ecriiの為にも"エクリちゃん"というイメージキャラクターを担当させて頂きました。
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彼女は専門学校や芸術大学に通ってイラストの勉強をしている女の子です。
「四畳半神話大系」の明石さんよりニコニコしてるけど、
「果汁グミ」のメグミちゃんよりはおっとりという感じで、
ちょうど絵寿ちゃんが成長した姿にも重なりますね。

そして気になるのは肩にいる相棒のオコジョの存在。
彼(オス)は、よく漫画でも出てくる頼りないペット的存在ではなく、
人間年齢でいえばエクリちゃんより年上で、
いつも絵のアドバイスをくれる師匠的存在です。
サイトがはじまったら『絵寿通信』同様、このオコジョの名前を募集する予定ですので、
絵が好きだけど描かないって人だって、それまでに考えていて下さいね。
みんなでイラストレーションというものを、より一層盛り上げられたらなと思います。

そして、12月15日(土)に発売する「季刊エス」第41号にも、
10周年を祝し、このエクリちゃん特製クリアファイルが付録としてついてきます。
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今回の"シゴトバ探訪"コーナーも、漫画家・山田参助先生をお迎えして、
非常に内容の濃いものになっておりますので、
今月29日発売のポストカードブック『REDとご一緒にご予約頂ければ幸いです。


最後に、これは僕がボーカル・ギターをつとめるセイルズからのお知らせです。
来たる2012年12月23日(日)に久々に東京ライブをします。
下北沢の全9会場で行われるTHEラブ人間主催の
ライブハウスサーキットイベント『 下北沢にて’12 』への出演です。

我々、セイルズはLeguna(ラグーナ)に出演ですが、
他会場、アーティストを1枚のチケットで行き来できます。
タイムスケジュール、詳細は随時更新されている公式WEBサイトからご確認ください。

なお、11/20~11/27に先行チケットをご購入された方には、
先着でオリジナルTシャツをプレゼント。(ローソンチケットL-76525)
また、当日会場でTHEラブ人間のキーボーディスト・ツネモリサワさんに
「YOU GO!」と声をかけるとオリジナルステッカーがもらえます。
ぜひ色んなバンドと会場を見に、下北沢へ遊びに来て下さい。お待ちしております。

THEラブ人間 presents 『 下北沢にて’12

【日時】2012年12月23日(日)  12:00開場・開演/21:00終演予定
【会場】club251 / Cave-Be / MOSAiC / Daisy Bar / Laguna / Loft / BASEMENT BAR / THREE/ studio BAYD (全9会場)
【チケット】前売り¥3,000 / 当日¥3,500
【出演】セイルズ / THEラブ人間 / ひらくドア / 荒川ケンタウロス / 壊れかけのテープレコーダーズ / 僕のレテパシーズ / 未完成vs新世界 / パンパンの塔 / She Her Her Hers / about tess / salsa / 大森靖子 / Sorrys! / テクマ! / テツコ/ ミートザホープス / フジロッ久(仮) / テングインベーダーズ/ ANIMA / TheJohn'sGuerrilla / 父親タイガーマスク似 / 井乃頭蓄音団/ラックライフ/バックドロップシンデレラ / thatta / cafelon / TheFlickers / 笹口騒音ハーモニカ / 三輪二郎 / MOROHA / 倉内太 / 本棚のモヨコ / URBANフェチ / BellBoy / NewAction!(DJ:星原喜一郎・遠藤孝行) / FREETHROW(DJ:弦先誠人・タイラダイスケ・神啓文) / ちくわテイスティング協会 / 島音流 / THAMII andmore! / チーナ / クリトリック・リス / リクオ / グッバイフジヤマ / はいざらこうかん / Radio DTM


以上、お知らせのコーナーでした。
最後まで読んで下さり、どうもありがとうございます。
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by kazekissa | 2012-11-18 19:38 | 日記

出来ることと出来ないこと

昨日は17日(土)は北海道芸術高等学校・福岡キャンパスにて…
いいえ、聴き違いではありませんので、もう一度言いますね。
福岡にある北海道芸術高校にて、講演会の日でした。
僕も新幹線の切符を買う時ですら、頭が混乱して「北海道」を押しそうになりましたが、
行ってみると、紛れもない福岡らしい朗らかな先生方、生徒たちが迎えてくれました。
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着いてすぐに、福岡キャンパスの高橋先生と、
写真に後頭部が写っているマネージャーの沼田さんと3人で
すぐ近くにある「ブレジレイロ」という喫茶&洋食屋に
昼食を食べに行きました。
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僕はハンバーグ、沼田さんはドライカレー、高橋先生はオムライスと
別々なものを頼みましたが、ランチタイムなので共通して同じサラダが着いてきます。
そして、そこにはトマトが乗っていました。

実は、マネージャーの沼田さん、
これまで全国津々浦々を一緒に旅してきて、100回以上一緒に食事をしましたが、
トマトが大の苦手で、一度も食べた姿を見たことがありません。
サラダだけではなく、例えばピザに乗っている薄いトマトも、
全部はがして食べる程です。それじゃあただのチーズパンです。
「トマトが嫌いで残すなんて、子供みたいやなぁ。。。」と思うのですが、
「残すのは店に対して失礼!」というやはり大人の部分も持ち合わせているので、
必然的に僕のお皿にトマトがやってきます。
僕もトマトは好きではありませんが、健康面を考え、
自分の分と沼田さんの分、ふたつを食べるのが習慣となり、
最近はあまり気にすることもありませんでした。

しかし今回気付けば、沼田さん(38)のサラダ皿にトマトがありませんでした。
やはり年下である高橋先生(30)を前にして、頑張って食べたんだなと感心しました。
じゃあ僕も食べようと思い、自分のサラダを見ると、さっきは1個だったはずのトマトが、
2個に増えているじゃありませんか。
単に、沼田さんの業が目にもとまらぬ早さになっていただけでした。
大人になってもまだ成長することってあるんだ…ってバカ!!
そして、その一部始終を見ていた高橋先生からさらに驚きの一言。
「おふたりはそういうご関係なのですか!?」
確かにカップルや女の子同士では食事中「それとこれ交換しよ~」と
キャッキャしますが、これは違うんです。と余計怪しく見える程長々と弁解しました。

お料理は、ハンバーグ、カラシが添えてあって、とても美味しかったです。
本格的な珈琲と洋食屋の味をリーズナブルに楽しめるカフェ・ブラジレイロ、
福岡近辺の方はぜひ行ってみて下さい。地図はコチラ
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さて講演会会場に戻ります。この北海道芸術高校、通称「北芸」は
北海道からはじまった通信制高校で、札幌、福岡、仙台、名古屋、広島にも校舎があります。
そして今回僕が訪れた天神にある福岡キャンパスはその中でも一番新しく、
今年の4月から開校したので、生徒はなんとまだ10人ほどしかおりません。

沼田さんが所属する飛鳥新社も、12月には待望の2巻も発売される「夢をかなえるゾウ」や
柴田トヨさんの詩集「くじけないで」など、100万部を超えるたくさんのヒット作がありますが、
実は社員数は決して多くはありません。

つまりヒットする・しないは、会社の規模とは関係なく、
そのやり方によっていくらでも出来るということを、
僕も画集『Blue』を出版させて頂き、全国をサイン会で回った時に
身をもって知りました。少人数ならではの伝達の早さとフットワークの軽さで、
思いついたらすぐ実行→全国を飛び回り、
飛鳥新社は他の出版社に負けない本をたくさん生み出しているのです。
そしてそのふところにつけこみ、画集が出版されて3年もたっているのに、
僕はまだ、普段は営業が本業である沼田さんに、
ズルズルとこうして仕事や出張のマネジメントを続けてもらっております。
だから沼田さんのトマトも断る訳にはいかないのです。
そういう持ちつもたれずの暗黙の大人の関係なので、
高橋先生の食事中の見解もあながち間違ってはいないのでした。

この北芸・福岡キャンパスも同じ、少人数制ならではの良さを感じました。
もちろん、学校としてはこれから100人、200人と
生徒数を増やしていきたいという気持もあるとは思いますが、
いまの学生と先生方みんなの意見が行き届いた、風通しの良い人間関係。
それは何ものにも代えがたく、逆に僕が学ばせてもらったことがたくさんありました。

講演会には姉妹校である日本デザイナー学院の生徒さんたちも
たくさん遊びに来て下さいました。司会は大阪からかけつけてくれた
いつものなんば紅鶴・白鯨のオーナー・柏木くん。
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内容は最近の大きなトピックであった果汁グミのパッケージ、
AKB48・柏木由紀さんとのスピリッツのコラボレーショングラビア、
そして「夢をかなえるゾウ2」と同日の12月12日に
3巻が発売される東川篤哉著「謎解きはディナーのあとで」の装丁をメインに、
イラストレーションが一般にどう浸透させるかという事を、
両脇から下ネタと冗談のパンで挟んだ、ハンバーガーのような内容でした。

それよりも僕が驚いたのが、特に本校学生たちの手をあげる率の高かったこと。
普段講演会やトークショーにおいて、実は聞きたいことがあっても、
なかなかみんなの前で発言するのは恥ずかしくて、
質問コーナーではシーンとしてしまうものでした。
やはりこれも少人数制で培ってきた子供たちの自信と、
それを受け入れてきた先生方の度量あってこそのものだなと思いました。

実は先ほどからお話しに出ている高橋先生、
まだ30歳だというのに、結婚して10年、お子さんが4人もいらっしゃる愛妻家。
もし福岡近辺の中高生で、「学校はあまり好きじゃないけど、絵は好き」という方は
(僕もそうでした)、ぜひ北海道芸術高校・福岡キャンパスを考えに入れてみて下さい。
キャンパス見学会や学校説明会も随時開催しているようです。
楽しい状況で描いた絵は、もっと楽しい作品になります。
いまならそんな愛溢れる高橋先生も一人占め、いいえ10人占め
(こう書くと柔道の落とし技みたいですが…)できる特典つきです。

あらためて、北海道芸術高校・福岡キャンパスの先生方、生徒のみんな、
スタッフの皆さまをはじめ、来て下さった皆さま、どうもありがとうございました。
とても楽しかったです。また行きますので、新しく描いた絵を見せて下さいね。


帰りは博多駅にて、僕のイラストレーターとしての初仕事にして、
実に10年ぶりに再販された、福岡名菓「博多の女」ハチミツレモン味を購入。
さすがに地元では大々的に展開されていて、
このなつかしさと、新たな出会いこそが一番のお土産なのかもしれないなぁ。
そんな風に思った福岡の旅でした。
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by kazekissa | 2012-11-18 17:22 | 日記

謎解きはディナーのあとで 3

ふと、「自分が子供だったら、今の自分の絵は好きになるかなぁ?」と思う時があります。
仕事で関わるCDや本などのファン層が若者を中心にしているという事もありますが、
僕自体、"思春期"や"恋"にスポットを当てて絵を描き続けてきたので、
画集『Blue』のサイン会にはやはり、小学生の姿は見えず、
あの頃の僕から「そんなの興味ないやい!」と言い返されるような気持ちでした。
それでも当時の僕は絵が大好きで、コロコロコミックばかり読んでいました。

それが最近のサイン会や講演会では、ちらほらと子どもたちも参加してくれるようになりました。
そのきっかけで一番多いのがやはり、現在2巻まで発売されている
東川篤哉著『謎解きはディナーのあとで』を読んでというもの。
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友人であるmiette-oneこと橋本さゆりちゃんの姪っ子達もこの作品のファンで、
彼女たちがお小遣いを溜めて買ってくれた単行本を大事そうに抱える姿を写メールで見た時、
ようやく過去の自分に想いが伝わったような、とても嬉しい気持ちになりました。
それは僕にとっては2011年度の本屋大賞を獲った時より大きな気持ちだったかもしれません。
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それから再び『謎解き~』は3巻に向けて、文芸誌"きらら"で連載がはじまり、
他の仕事とは違い、ファンの子供たちとあの頃の自分に向けて、毎回1話ごとに扉絵を描きました。
そしてようやく、2012年12月12日(水)に『謎解きはディナーのあとで』の
第3巻が発売されることとなりました。
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東川篤哉著 『謎解きはディナーのあとで 3

同じく表紙イラストを描かせて頂いた森見登美彦著『夜は短し歩けよ乙女』や、
石田衣良著『親指の恋人』と同じ装丁家・高柳雅人さんによるデザインで、
きらら連載中のイラストも、カラー口絵や各話扉絵などに多数使って頂き、
これまで以上に可愛く、かっこいい1冊に仕上がりました。

内容は、表紙にすべて描き入れましたので、詳しくは言葉にしませんが、
今回書き下ろしで収録されている最終話のタイトルと締めくくり方が実にニクイ。
シリーズ累計300万部という大ベストセラーなのに、それを感じさせない、
気負いのないラストシーンが逆に胸にグッと来ました。
別れとはいつもこんな風に訪れるものですが、決して後ろ向きじゃありません。
あとは読んでのお楽しみということで、1巻2巻と追いかけ続けて下さっている方々も、
どちらも読んでいない方にもぜひ、12月12日は本書を手に取って頂けたら幸いです。

大人から子供にまで幅広い表現の伝え方をたくさん教えてくれた
『謎解きはディナーのあとで』と、実際子供の頃に読んでいた
コロコロコミックが同じ小学館というのは、なんとも必然なのでした。
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by kazekissa | 2012-11-11 11:44 | 日記