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カテゴリ:日記( 683 )

うまれてはじめて

先月末、ついに発売されたさだまさしさんのオールタイムベストアルバム『天晴
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前々回の日記に書いたように、自分がさだまさしさんのCDジャケットを描いたなんて、
やはり信じ難い出来事で、テレビCMを見ても半ばドッキリを仕掛けられている疑いを持ち、



真相を確かめる為に、はじめて自分の担当したCDを発売日に買いに行きました。
そしてCDショップの店頭に並んでいる姿に頬をつねられ、ようやく現実だと確信し、
「良かったぁ。。。」と胸を撫で下ろした次第です。
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そういえば、今回のCDにも収録されている名曲『雨宿り』にも
"夢かと思って ほっぺつねったら 痛かった"と、ちょうどそんな歌詞がありました。

この『天晴』、おかげさまでご好評につき、現在Amazonでは
一時在庫切れで高値になってしまっておりますが、
タワーレコードなど一部大型CDショップで購入すると、
定価な上、イラスト入りポストカードが2種、特典でつくそうです。
気になっている方はご購入の際の参考にして頂けると幸いです。


もうひとつ、「うまれての初めて」で思い出すのは、さかのぼること1996年。
現在35才の僕がまだ18才、大学1年生の時に参加したサイン会のこと。
今では全国各地でサイン会を開催させて頂いておりますが、
実は僕自体がサイン会に参加したのは、後にも先にもこの1回のみで、
それは今は「まんだらけ」になっている、タワーレコード・アメリカ村店で行われた
ホフディランのデビューシングル「スマイル」のインストアイベント。

なぜこの時を境に、僕がサイン会に行かなくなったかというと、
大好きなホフディランのおふたりを前にして、何も言えなくなってしまったこと。
サイン会に参加する理由、目的は人それぞれ違いますし、
その時、緊張してたからというのも多分にありますが、
「ここで一体何がしたいのだろう」と僕はふと我に返ってしまったのです。

そのとき僕は大阪芸術大学のデザイン学科に通っていて、
「プロになって大好きなアーティストと一緒に仕事がしたいなぁ」と夢見ていました。
それは後々、"CDジャケットを描くイラストレーター"という現実になるのですが、
その時の僕は何をして良いのかわからず、
せっかく将来一緒にお仕事をしたいホフディランのおふたりを目の前にして、
何も言えず、何も出来ず、ただデヘデヘと笑ってやり過ごしてしまったことを
帰り道に、なんかとっても恥ずかしく、もどかしく、何よりとても悔しい気持ちになりました。
サイン色紙を片手に。その日以来、「好きな人に次会う時はお仕事で!」と心に決めて、
誰のサイン会にも参加することはありませんでした。

あれから15年以上の月日が経ち、そんなことも忘れかけてたある日、
この度、なんとそのホフディランと一緒にお仕事をする夢が叶ったのです。

それは先月末から、松竹マルチプレックスシアターズにて
各映画の冒頭に上映されているマナーCM時間の短編アニメーションです。
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この作品の曲をホフディランが手掛けているのです。

アニメといえば、これまでも『四畳半神話大系』や『果汁グミ』などにも関わってきましたが、
それはあくまでキャラクターデザインという役割で、
今回は本格的にズブッとアニメーション制作に携わったので、
そういう意味でも産まれて初めての出来事でした。
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この絵を見て驚かれる方もいるかもしれませんが、いつも通りのイラストがそのまま動きます。
つまりアニメーションというのは、動かす為に絵を単純にする必要があり、
例えば「四畳半~」の明石さんというキャラクターも、僕がキャラクターデザインしたものと、
実際にアニメで動いているものでは、例えばシャツの柄がストライプではなかったり、
ボタンの穴がなかったりと、絵の密度は変わっておりました。
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ただこれに関しては、良し悪しの問題ではなく、イラスト・漫画・アニメ、
同じ絵ですが、やはりジャンルによって絵の描き方が違う、ただそれだけの事です。
実際、「四畳半神話大系」は湯浅監督の手によって、
素晴らしい作品に仕上がり、可愛らしくディフォルメされたあのアニメバージョンの
キャラクターこそが皆さまの印象に残っているのではないでしょうか。

そこを今回、動画制作を手伝ってくれたアニメ会社・CALFは、
「あのイラストの密度を変えず、そのまま動かしてみましょう!」と制作前に言いました。
「そんなことが可能なのか!?」と一見無謀に思えるこの発言も、
サントリー黒烏龍茶の『笑ゥせぇるすまん』の漫画がそのまま動いているあのCMが、
このCALFが手掛けたのだと知り、納得たのでした。



そしてその後の打ち合わせで、いよいよご本人、ホフディラン小宮山雄飛さんにお会いしました。
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あの時、「次会う時はお仕事で!」と決めていたので、サイン会どころか、
一度もライブに足を運ばず、家でライブビデオを見ては藁人形に「会いたい…会いたい…」と
五寸釘を打ち続けて17年…釘の部分は冗談ですが、NHKの『トップランナー』に出た際も、
ホフディランTシャツを着ていたことを気付いた方はいらっしゃるかもしれません。
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そんな心のスト―キングエピソードに雄飛さんはただただ笑っておられましたが、
その後はやはりあの時と同じように、憧れの方を目の前にうまく喋れませんでした。
ただひとつわかったことは、僕は仕事を目標にしていましたが、
そんなきっかけを通し、こんな風に喫茶店でゆっくり時間を共有したかっただけなんだなぁ
とわかりました。欲張りだった訳ですね(笑) さらにお恥ずかしい。だけど嬉しかった。

けれどいつまでもそんな喜びにも浸っていられない。
その後、本格的にアニメーション制作がはじまり、いつもはキャラクターデザインを
たった数枚していただけでしたが、今回は40枚以上、ガリガリと毎日毎日描き続けました。
CALFのスタッフの皆さまはその絵を元に、その10倍は描いて下さったんだと思います。
センスや能力ももちろんのことですが、それ以前に作業量と集中力に本当に頭が下がる思いです。
「お疲れ様でした」という言葉しか思いつきません。おつかれさまでした。

そして完成したアニメ作品はあの日18才だった僕は35才になったように、
ふたりの男女が映画の中で、子供から大人に成長する物語です。
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2分間の短い作品ですが、非常に内容も密度も濃いアニメになっておりますので、
全国MOVIXブランド劇場をはじめ、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、神戸国際松竹など
全25劇場へ何か観に行った際には、お会いできることを楽しみにしています。
詳細はコチラからご確認ください。

制作後、たまたま、かつてタワーレコード・アメリカ村だった"まんだらけ"に行って、
あの時の人生で唯一、サイン会に参加した時のことを、走馬灯のように思い出しながら、
お目当ての品を見つけレジへ持って行くと、店員さんに「アニメ見ました!」と声をかけられ、
今度は僕が同じ場所でサインを描いていることに気付き、なんとも可笑しかったです。
それ以上に痛快だったのが、その店員さんがまったく緊張していなかったこと。
「僕もこんな風にあのとき喋れたら…」という考えも一瞬頭をよぎりましたが、
あれがなければ、今回のこのアニメも存在し得なかったのかと思うと、
人生なにがあるかわからないと17年かけて呑みこみました。


また今月、来月とサイン会ではありませんが、講演会とトークショーがございますので、
もしお会いした際には、たくさんお話し出来ることを僕は楽しみにしています。
その時にもしもうまく喋れなくっても、こんな風にそれが何かのきっかけに転ぶこともありますので、
お気軽に参加して頂けたらと思います。そういえば、広島での講演会ははじめてです。
「講演会なんか参加したことないから…」という方にとっても、うまれてはじめてになりますように。

お待ちしております。


中村佑介 講演会

■7月21日() 13:00~ ヒューマンアカデミー大阪校 予約・詳細
■7月27日() 受付12:00~ 東京コミュニケーションアート専門学校 予約・詳細
■7月28日() 13:00~ ヒューマンアカデミー東京校 予約・詳細
■8月3日() 13:00~ ヒューマンアカデミー広島校 予約・詳細


講演会はいずれも入場無料ですが、事前にお申し込みが必要になります。座席数に限りがございますので、お早めに各スケジュール横の<予約・詳細>リンクからお申し込み下さい。



トークイベント『恋の夜間学校
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「婚活」という言葉が世に溢れ喧伝されている昨今。
この「婚活」に真っ向から挑んでいる方、「婚活」のプレッシャーに
どこかしら居心地の悪い思いをしている方、「豚カツ?」と空耳してしまう方…
多少の差はあれど、この「婚活」に振り回され自分を見失っている方は多いのではないでしょうか。
そんな皆さんが少しでも「婚活」を楽しめられたら、プレッシャーを和らげるお手伝いができたなら、
という思いからこの企画は始まりました。「恋カツ」「婚カツ」と上手につきあい楽しむ秘訣を、
また、新たな視点で捉え直す機会をバラエティー豊かなパネリストたちが提供いたします。

【日時】7月12日(金) 19:30OPEN/20:00START
【会場】パーティスペース ワイハウス(地図はコチラ
大阪市 中央区東心斎橋1-17-12吉本ビル2F
地下鉄心斎橋駅6番出口徒歩3分/地下鉄堺筋線長堀橋駅7番出口徒歩5分
【出演】中村佑介(イラストレーター)/ゆっき~(芸人)/レヴェイユ小夢(占い)
【料金】前売1,000円/当日1,500円
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by kazekissa | 2013-07-08 03:51 | 日記

大人と子供と結婚と

いよいよ6月26日(水)にさだまさしオールタイムベスト『天晴が発売されます。
さだまさしさんのCDジャケットを描く事になるなんて本当に夢のような出来事で、
発売されるまで本当に現実なのか、いまだ信じていない程です。

これまでロック、ポップス、音響からクラシックまで、
様々なジャンルのCDのジャケットイラストを描いてきましたが、
プライベートでは昔ならフォークやソフトロックと呼ばれたような
アコースティック楽器をメインに使った音楽を好んで聴いてます。
これはおそらく音楽好きの父のレコードを幼少時代から横で聴いてきた影響で、
特にアコースティックギターの音色を聴くと、パブロフの犬のように
心が実家に帰って来たような安心感を憶えます。
僕が自分のバンド・セイルズでエレキギターではなく、
頑なにアコースティックギターを弾いているのも同じ理由です。

そんな音楽の海外の代表者は、ある人はポール・マッカートニーと答えるでしょう。
あたある人はボブ・ディランを挙げるかもしれません。
昨日日記で書いた山田稔明さんならポール・サイモンや
ピーター・ポール&マリーを思い浮かべるのかもしれません。
まぁそれは各人の好みや音楽観の違いによりマチマチだと思うのですが、
日本でいうと、それは間違いなくさだまさしさんで異論はないかと思われます。
さださんのかつてのベストアルバムのジャケットが
アーティスト名もタイトルもご本人すらおらず、
アコースティックギター1本のみが写っているだけなのに、
誰しもが「あ、さださんのCDだ」とわかる事からも、言わずもがな。
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また絵に関してお話しするとすれば、これは今度は母の強い影響で、
林静一さん、宇野亜喜良さん、水森亜土ちゃん、いわさきちひろさんが
小さい頃からいつも自然と生活の傍にありました。
当時、子供服のデザイナーだった母のデザイン画は、
本来は服をメインに描けばよいはずなのに、
男の子や女の子のキャラクターの細部までがきちんと描いており、
何より不思議だったのは、身体は正面を向いているにも関わらず、
顔は必ずぷいっと真横を向いていました。
いま考えると、ちょうど上記に挙げた先生方の作品のように。
そしていま僕はそれを描いています。

だからさだまさしさんのジャケットを描くということは、
仕事という枠を超えて、僕の中の父の部分と、母の部分が、
長い長い時間をかけて、ようやく仲良く握手したような、
結婚したような、そんな特別で感動的な出来事だったのです。
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そうして出来あがったジャケットは、もちろんさだまさしさんの音楽が
人と人とのつながりの大切さを一貫して描いてきたということや、
ソロデビュー40周年というたいへん目出度い節目を記念して
リリースされるカタログだということが大前提ですが、
僕の中の結婚式のような気持ちを重ねて、水引を1本1本丁寧に結びました。
ですので、26日にはぜひ"寿"の代わりに"天晴"と書かれたのし袋を受け取って、
紐をほどいて頂ければ幸いです。不束者ですが末永く宜しくお願いします。

また上記ジャケットは5月末に放送されたNHK『今夜も生でさだまさしでも、
葉書とともに紹介して頂きました。こちらもずっと観ていた番組でしたので、
嬉しいを通り越して、ずっと不思議な気持ちでした。
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そこでスタッフの方がふと「この(絵の)ヒトはB83ですね」という発言をされて、
番組はドッと和やかな笑いにつつまれたのですが、
僕自体は「ようやく大人の女性を描けるようになったのだなぁ。。。」と
感慨深い想いになりました。こどもや少女を見て、男は胸囲は意識しませんもの。
まぁスタッフの方の眼力が凄すぎるだけかもしれませんが、
ひとまずN(中村佑介の絵を)H(エッチな目で見られて)K(光栄です)。
色んな意味でありがとうございました。



かと思えば、石田衣良著『約束』(小学館文庫)もそうでしたが、
最近は小さな子供の絵を描くことも観ることも大好きです。
現在発売中の季刊エス(2013年7月号)』に"キキララ"こと
リトルツインスターズデザイナー・内田邦子さんとの対談が掲載されております。
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元は僕がキキララファンだったので企画されたのですが、
フリーランスと企業内という立場が違うふたりのイラストレーターの対比が
とても興味深い内容で、内田さんのインタビュー自体も
サンリオの会報誌以外ではなかなか読める機会もない貴重なものですので、
キキララ好きの方も、イラストレーターを目指している方もぜひ。
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↑はその際に僕が描かせてもらったキキとララで本誌にも載っております。
画材はコピックマルチライナー、アクリルガッシュ、色鉛筆、色ペンです。

他にもメイキングコーナーではフルカラー6ページに渡って、
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの最新シングル『今を生きて』
ジャケット制作工程も掲載して頂いております。
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これまでも他誌に度々メイキングはありましたが、
今回は更に詳しく、形のない音楽というものがどうやって1枚の絵になって行くのか、
図と解説とインタビューを通して、ぼんやりせずに、詳細にわかる内容になりました。
たぶん絵を描かない方も、「へ~」ってなると思います。手品の種明かしのような。
更に、今作に使った実物アイデアスケッチの読者プレゼントもありますのでぜひ。
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最後に今日も冒頭でお話ししたアコースティクギターと
結婚にまつわるイベントに出演します。

ひとつ目は、セイルズの半年ぶりの大阪ライブです。
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懐かしい曲や、7分の大作新曲も演奏予定です。
イベントの詳細は以下。さださんばりに歌って喋ります。

LIVE EVENT『Art Yard Premiam Ensemble

【日時】2013年06月30日(日) 18:00開場/18:30開演
【出演】セイルズ/SIRMO STAD/zweing/ヒルエノルズ/The Most&Coc
【会場】大阪難波・artyard studio(アートヤード・スタジオ)
大阪府大阪市浪速区元町1丁目2-25 A.I.R.1963ビル4F-A
【入場料】1,500円(+1drink) ※予約はコチラ
【お問い合わせ】TEL/06-6585-7212
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そして大阪でもうひとつ、今度は結婚にまつわるトークショーにゲスト出演します。


トークイベント『恋の夜間学校

「婚活」という言葉が世に溢れ喧伝されている昨今。
この「婚活」に真っ向から挑んでいる方、「婚活」のプレッシャーに
どこかしら居心地の悪い思いをしている方、「豚カツ?」と空耳してしまう方…
多少の差はあれど、この「婚活」に振り回され自分を見失っている方は多いのではないでしょうか。
そんな皆さんが少しでも「婚活」を楽しめられたら、プレッシャーを和らげるお手伝いができたなら、
という思いからこの企画は始まりました。「恋カツ」「婚カツ」と上手につきあい楽しむ秘訣を、
また、新たな視点で捉え直す機会をバラエティー豊かなパネリストたちが提供いたします。

【日時】7月12日(金) 19:30OPEN/20:00START
【会場】パーティスペース ワイハウス(地図はコチラ
大阪市 中央区東心斎橋1-17-12吉本ビル2F
地下鉄心斎橋駅6番出口徒歩3分/地下鉄堺筋線長堀橋駅7番出口徒歩5分
【出演】中村佑介(イラストレーター)、ゆっき~(芸人)、レヴェイユ小夢(占い)
【料金】前売1,000円/当日1,500円
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テーマがテーマだけにいつもの講演会よりはプライベート寄りになるとは思いますが、
やはり、イラストレーター目線での女性観、結婚観などをお話しする予定です。
そして出演者で今回の主催者"レヴェイユ小夢"の正体はなんと、
個展『PORTRATION』参加者なら懐かしい、あの友人の竹内くんなのです。
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相変わらず男前ですね。彼はいま本格的な占い師としても活動しており、
大阪の心斎橋で週末に占いをしておりますので、
もし「占って欲しいけどイベントに行けない!」という方も、
機会があればタイミングの良い時にそちらまで。
詳細は竹内くんの公式ウェブサイトからご確認くださいませ。


以上長くなりましたが、大人と子供と結婚の日記でした。
また近々、その3つが重なるようなアニメーション制作に携わり、
その発表もございますので、どうぞお楽しみに。
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by kazekissa | 2013-06-24 12:40 | 日記

雨の夜と月の光

昨日は西長堀カフェルームにて、山田稔明さんのワンマンライブに。



山田さんの音楽にはじめて出会ったのは
まだ20代でデビューしたGOMES THE HITMANというバンドの頃。
今回の日記のタイトルもGOMES THE HITMAN初期の代表曲から。
丁寧にコードがふってある歌詞カードを見ながら、
大学時代の僕も、アコースティックギターでよくコピーしていました。
そういえばキキララのデザイナーの内田さんも、
以前対談でお会いした時、「GOMES好きでした~!」とおっしゃっていました。
そんな僕らの青春のバンド。

山田さんの作る、そして歌う音楽は、あの時もいまも同じくらい
言葉を大切に、大切にしているんだけど、昨日が弾き語りだったのか
そうでなかったのかを思い出せないくらい没入感を増した世界観は、
きっときちんと等身大の39歳の音楽で、それが超格好良かった。

会場には、ははの気まぐれのドラム・川本さんも。
こちらも凄く好きなバンドで、自分のサイン会の時によくかけていました。
サニーデイサービスやハッピーズ、初期・ゆらゆら帝国などが好きな方で、
もし知らなかったら絶対大好きになっちゃう音楽。
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おススメは上記ジャケットの4枚目「ベースボール・サンセット」。と言っても、
それが実質ラストアルバムで、ボーカルの松尾さんが佐賀県で
実家の和尚さんになった経緯でパーマネントな活動は休止中。
「じゃあこの気持ちの行き場をどうしてくれるのさ!」と思った優しいあなた、
そこは気まぐれではなく、1年に1回「母の日」にきちんとライブをしているので
どうかご心配なく、存分に好きになって下さいませ。
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そして山田さんと川本さんと3人でさだまさしさんトーク。
山田さんは「風に立つライオン」が特に好きみたい。
愛猫ポチも、ライオンも、そして山田さんもネコ科の動物だと可笑しくなりました。

待望のニューアルバム『新しい青の時代』はいよいよ7月7日という七夕の日に粋に発売。
現在大型レコードショップやライブ会場などで配られているフライヤーには、
僕もコメントとイラストを寄せさせて頂いております。
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と言っても二言三言ではなく、こんな風に長~くなってしまったので、
当初2つ折り仕様の予定が、3つ折りになってしまったそう。御免スザヒットマン!


その後は本町で移動して、大学時代の友人の開業祝いパーティで
ベベチオのお二人と久々に再会。ファンの皆さま、あの井浦新さんと伊藤歩さんの
非常に感じの良いCMでお馴染みの、あのマウントレーニアのCMソング。
もうじき正式にリリースされるそうですよ。

そして深夜まで友人ふたりと居酒屋で談笑。
「他の大学の友達最近ぜんぜん会ってへんなぁ。。。」と言いつつも、
想い出はディズニー映画のようにキラキラ輝くけど、
続いたことこそ美しきかな。そんなことを感じた夜でした。
そっか、そういえば昨日は雨が降っていました。
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by kazekissa | 2013-06-22 14:55 | 日記

結婚三部作~後編~

現在発売中の大特集を組んで頂いた「イラストノート No.26」ですが、
おかげさまでAmazon、各書店ともに在庫が残り僅かとなりました。
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雑誌に特集を組んで頂く際にも、画集と同様、出し惜しむことなく、
作品や自分というもの、そして見て下さる方々への気持ちを
この上なく詰め込んで、責任を持って送り出しておりますので、
もし迷っている方がいましたら、なくなる前にお早めに受け取って頂けたら幸いです。
そして、購入して下さった皆さま。雑誌としては決して安い値段じゃありませんが、
その1冊1冊が将来のイラスト誌をもっとお求めやすい価格で提供出来る
確実な一歩となります。本当にありがとうございます。

さて、イラストノートにもたくさんのイラストが載せておりますが、
それ以降もたくさん描いており、まずは進研アドが
全国の高校で配っている進路本「学べる大学探せる辞典」の表紙。
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今回は高校2年生用が対象で6月配本予定となっております。
「大学どうしよっかなぁ…」と迷っている子はもちろん、
「大学には行かないけど、応募者プレゼントのクオカードが欲しい!」という子も、
もし学校で見かけたらぜひ持って帰ってやって下さいませ。


そして毎月20日に発売されている小学館の文芸誌『きららの表紙。
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今回は6月号ということで、"ジューンブライド"をモチーフに描きました。
そして友人のウェルカムボードに続いて、日記タイトルにもなっている結婚3部作の2作目。
僕の時も6月で晴天の下の式になりましたが、同時に日本では梅雨の時期でもあるので、
やはりあいにくの雨の式となることもあるのだろうなぁ。。。と思って描きました。
でもそんな時でも、こんな風に色や目線など角度を変えて梅雨ごと楽しめたら、
それこそ幸せな結婚といえるのかもしれませんね。
尚、「きらら」は書店にて無料配本しておりますので、こちらも見かけた際にはぜひ。
表紙がツルっとした特殊コート使用なので、雨が降っていても大丈夫です。


「きらら」といえば約1年前、そこで文学賞を取った瀧上耕さんの小説
青春ぱんだバンドが単行本になった際には、表紙イラストも描かせて頂きました。
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滋賀県の高校生たちが受験の時期に、楽器初心者ばかりでロックバンドを組み…
という青春小説なのですが、そのバンドのレパートリーになるのが何と…さだまさしさん!
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これを描いた時は「単純でわかりやすく」というイラストのセオリーもあるのですが、
僕自身がさださんの事を深く知らなかった為、いま見ると実にヒドイ似顔絵であります。
「もしどこかでさださんに会ったら怒られるだろうなぁ…」と思い、
当時ビクビクしながら提出した想い出があります。

それから数日して妻の実家に訪れた際、義父がテレビを見ていたので、
何気なく隣に座って一緒に見ると、そこで放送されていたのは、
NHK『今夜も生でさだまさし』という番組でした。義父は大のさださんファンで、
テレビを見ながら丁寧に、ひとつひとつの曲の解説をしてくれました。
"フォーク歌手"という僕が勝手に抱いていた単純なイメージよりもずっと
深い音楽をギター1本で奏でるさださんの姿がそこにはありました。
そしてお話しが本当に上手、さらに長い!!
歌番組ではないので当たり前ですが、ほとんど歌わずに喋っていて、
かと思っていたら、いつの間にか曲に入っている。魔法のような業。
僕は一夜にしてさださんの大ファンになり、売っているCDを全部集め、
仕事の時もサイン会の時も、そればかり聴くようになりました。

しかし、聴けば聴くほど好きになり、好きになればなるほど、
あの時の似顔絵を悔やむと日々が続き、それからしばらく経った今年2月、
マネージャーの沼田さんから「さださんのレコード会社から連絡があって…」
という電話がありました。僕はとっさに「ついに来た!似顔絵のクレームだ!!」と
震えあがりましたが、何とそれはCDジャケットのオファーだったのです。
まさに"夢かと思ってほっぺつねったら痛かった♪(「雨やどり」より)"状態。
さらに続けて"こんな日に素敵な彼が現れないかと思ったところへあなたが雨やどり♪"
と言わんばかりに、なんとすぐに打ち合わせも兼ね、さださんにお会いすることになりました。
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見て下さい、この夢じゃないかと疑いつつ、嬉しいんだけど、悪びれてるんだけど、
やっぱり嬉しさを隠せないアンニュイな僕の表情。

そして打ち合わせを進め驚いたのは、ジャケットを描かせて頂くのが、
さださんの活動40周年と、4000回目のコンサートを記念したベストアルバムだという事。
正直、そんな大役を僕がして良いものかという戸惑いもありましたが、
さださんへの感謝と似顔絵懺悔の気持ちを表現するのは言葉よりも
これしかないと思い、その場ですぐにお引き受けしました。
40年と言う長い月日を1枚にする訳ですから、それから構想1ヶ月、制作1カ月という、
僕の仕事ではこれまでにない長い時間をかけ、ようやくジャケットが完成しました。
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イラストの解説は、また発売された時に改めて話そうと思いますが、
この"天晴(あっぱれ)"という言葉は、完成したイラストを見て、
さださんが感じた印象をそのままこのベストアルバムのタイトルにして下さいました。
本来僕は見る人の想像を狭めたくないので、絵にタイトルはつけない主義なのですが、
次の画集に掲載する時もこればかりは"天晴"と記載したいと思います。
なぜならこれは、さださんと僕の間に産まれた子供ですので、
亭主が命名したのなら、妻である僕に拒む理由はありません。
などと言いつつ、相変わらずこんなこともやっちゃっていますが、
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中にはかっこいいさださんの似顔絵もしっかり描いておりますので、
これはぜひ手に入れて、確認して頂けたら幸いです。

他にも、今回はジャケット以外にもたくさんの絵を描いており、
デザインは画集『Blue』やポストカードブック『RED』、カレンダーなどでもお馴染みの
前川景介氏による美しく、可愛く、上品なデザインになっておりますので、
中にどっさり(3枚組)入っている音楽はもちろんのこと、
飾って、手に取って楽しめる作品となっております。

収録曲については昨日オフィシャルサイトにて発表されましたが、
上記の「雨やどり」や、僕の好きな「パンプキン・パイとシナモン・ティー」も入っております。
発売まで楽しみにしている方は、ジャケットを見ていろいろ予想して頂ければと思います。
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そうそう、はじめに紹介した「イラストノート」でも、
質問コーナーでたくさんのお葉書を頂きましたが、
僕も産まれてはじめて、番組にお葉書を出してみました。
宛先はやはり今夜も生でさだまさし
明日土曜日の深夜0:05~1:35にNHK総合にて放送されます。
こんな気持ちだったんですね。ドキドキしますね。

元はといえば、あの時義父に薦められこの番組を見ていなかったら、
さらにたどれば、妻と結婚していなかったら、
さださんに、そしてさださんの音楽にお会いできる事はありませんでしたし、
深い理解の元で作品は完成しませんでした。
自分一人ではなかなか知れなかった文化を自然と知る。
結婚って良いものだなぁとつくづく思った次第です。
これにて結婚3部作完結。感謝の気持ちを水引で結んで。天晴。
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by kazekissa | 2013-05-24 22:03 | 日記

結婚三部作~前編~

先日、悠一くんという友人の結婚式の為にウェルカムボードを描きました。
いつも彩色はパソコンを使っているのですが、久々の絵の具での作品です。
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彼とは数年前に大阪のARTHOUSEで行った似顔絵展『PORTRATION』で出会い、
その後も僕がやっているバンド・セイルズのライブに遊びに来てくれたり、
また逆に彼の大学時代に講演会を企画してくれたりしているうちに仲を深め、
今ではプライベートの大切な友人のひとりです。

彼が生粋の長男気質なのか、ただ単に僕が甘えん坊なだけなのかは定かではありませんが、
10歳年下なのにも関わらずお兄ちゃんのように僕の面倒を見てくれて、
次第に彼の本当の弟さんにも、妹さんにも、お母さんにも、お父さんにも挨拶を済ませ、
「これで名実ともに正式の悠一の弟面できるゼ!」などと考えていたので、
結婚すると聞いた時は、「ぐぬぬ…ライバル登場!」などと自分のポジションを危うく感じました。
しかし結婚相手の萌子ちゃんもこれまた3人姉弟の長女で、保育園の先生という、
甘えるには打ってつけの人材だったのでひと安心
とてもしっかりした女性だったので、結婚の先輩としては納得しました。
そして、絵からわかる通り、彼は中学校の先生をしていて、
今年ようやく自分の担任するクラスを受け持つことになりました。

そんな公私ともに、一見とんとん拍子に人生の階段を駆け上がっているように見える彼も、
現在までずっと長い間、自分の生き方について、こと仕事において、戸惑っているように見えました。
大学在学中にバイトをしていたカフェの仕事も楽しいし、
美術や音楽などサブカルチャーに関する出版社にも興味があるし、
だけど自分は先生を目指して親元を離れ、教育大学に入ったんだし。。。
そんな迷いは非常勤→副担任と先生の道を進むにつれても、あったように思います。

そして生徒たちと触れ合って行く中で、
「この仕事イイ!俺は先生になるんだ!!」と選択肢の迷いが消え、
そこに現在の奥さまである萌子ちゃんが現れ、結婚を決めた。
これは偶然でも何でもないなぁと自分の場合を照らし合わせてみても思いました。

僕も子供の頃の夢は、いいえ、30歳まで描いていた夢は漫画家になることでした。
そう、その時僕はすでにイラストレーションの仕事を数多く手掛けていたにも関わらずです。
だから「イラストレーターの~」名乗る時はいつも抵抗を感じており、
活動して10年も経っていたのに、画集を出さなかった理由はそこにありました。
「画集を出したら、本当のイラストレーターになってしまう!
漫画家の夢をあきらめたことになってしまう!!」そんな風に考えていたのです。

しかし色々な経験を通し、「自分がなりたいもの」と「自分が向いているもの」って違うのだなと思い、
また、悠一も含め、応援して下さっている人たちと実際に会って話してみて、
段々自分でもそれが認められるようになってきて、そして理想と現実が仲直りした時に、
画集を出すことに決め、その後、すぐに結婚することも決めました。

「こんなはずじゃなかった」と後ろばかり振り向いてた自分が
「こんな人生もいいかも」と立ち止まり、「これこそが素晴らしい!」と前を向く。
きっかけは色々あると思いますし、言葉に置き換える程に、
その心の動きの様子は遠ざかる気もしますが、
それは自分(仕事)に対しても、他人(パートナー)に対しても同じことなんだと、
悠一の結婚までの道のりを思い出しながら、
「良かったねぇ、良かったねぇ」と筆を進めておりました。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「今を生きて」という最新シングルジャケットで、
花嫁衣装を描いたのも、同じ理由です。そして同じ黄色ですね。
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もしかしたら、結婚式でみんなが花嫁・花婿にかける「おめでとう!」という言葉は、
「(今日の自分と仲直りできて)おめでとう!」の省略なのかもしれませんね。
ウェルカムボードを描き上げ、少なくとも僕はそういう意味で「おめでとう!」と言って、
無事渡すことが出来ました。会ってはじめて年上らしい事を出来た気がします。
いいえ、いつも一枚上手の彼ですから、それをさせてくれたのかもしれませんね(笑)


なお、ウエディングボードにつきましては、たくさんのご要望を頂き、
僕もお祝いしたい気持ちで一杯なものの、このように長~いこと付き合って考えない事には、
やはりお会いしたことのない方の人生の1枚は責任が持てないという理由から、
誠に勝手ながら、仕事としては受け付けておりませんので、ご理解頂ければ幸いです。

必ず、二人には二人にふさわしいウェルカムボードを描く方が側にいらっしゃいます。
どんな腕の良い写真家よりも、家族が撮った写真の方が素晴らしいように。
これから結婚される方が、幸せな式を挙げられること、心から願っております。
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by kazekissa | 2013-05-18 10:16 | 日記

ハイ宙

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いよいよ発売になったイラストノート』No.26
"中村佑介の宇宙"と、なんとも壮大な副題がついておりますが、
宇宙という言葉を聞いて思い出すのが大学1年生のちょうど今くらいの時期の出来事。

大阪芸術大学に入学し、はじめて出来た友達の杉浦くんは、
所属していたデザイン学科ではなく、映像学科の男の子でした。
というのも大学がはじまっても、しばらくは説明会などに終始して、
きちんと学科の授業がはじまるのは桜が散った頃になり、
その前に行われるのが色々な学科の子が参加する
新入生歓迎コンパがきっかけだったからです。
僕の場合、それは一人暮らしをはじめた学生寮で行われました。
学生寮には主に、地方から出て来た子が集まるので、
心細い僕らが身を寄せ合うのは自然の流れだったのかもしれません。
しかし杉浦くんの僕へのファーストコンタクトは超自然的な発言でした。

「君ィ!今も宇宙はどんどん広がっているのに、良くそんなのんきにハイチューが食べていられるね!」

彼はそう言って、僕のあと4つくらい残っていたハイチューをさっと取り上げ、
新歓コンパの会場である学生寮の屋上から、遠くの方へ投げ捨てたのです。

まぁ、そんな決して良くはない第一印象でしたので、
その後の印象は昇るばかり。部屋も向かいで、音楽の趣味も合い、
僕らは次第にお互いの部屋を行き来するようになりました。
それぞれの学科の授業がはじまっても、夜には食材を持ち寄って、
どちらかの部屋で食事をしながら、絵やデザインの話、彼の所属している映像学科の話、
また当時弾けなかったギターも、作曲や音楽の録音の方法も教えてくれたのも彼でした。

そんな穏やかな日々はあっという間に過ぎ、大学3年生になり、
僕は一旦音楽を作るのは辞めて、本格的に絵に専念することにしました。
課題ではいつも描いていたものの、いざ「自由に」となると、
一体何を描けば良いのかわかりません。

今ではなかなか想像つかないかもしれませんが、
当時のイラストレーションやデザインは、西洋的、未来的、
そして都会的なものが主流でした。

しかし当時僕が暮らしていた大阪芸大の近くは見渡す限り田園風景で、
コンビニも当時は一軒のみ、そこも23時にはきちんと閉まる田舎ぶりでした。
自販機には見たことのない色や大きさの蚊が集会を開いておりました。
この利点を活かし、西洋への憧れではない、こんな"本当の日本"というものを、
イラストレーションに落とし込むことは出来ないかなぁと悩んでいると、
杉浦君は1枚のCDを貸してくれました。
それが以前に、林静一先生との想い出を書いた時にも登場した
"はっぴいえんど"というアーティストでした。
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後に知ったことですが、はっぴいえんどもまた、
デビュー当時の1969年、英語が当たり前だったロックという音楽に、
はじめて意識的に日本語の歌詞を取り入れ、昇華した歴史的なバンドなのでした。
メンバーは大瀧詠一、細野晴臣、鈴木茂、松本隆という、
後から考えるととんでもないメンバーの集合体です。

とりわけ僕はその音楽の中で語られる、現・作詞家の松本隆先生の手によって紡がれた
想像力や妄想をはらんだ美しくきわどい日本らしさの虜になり、
「こんな風にダサくなく日本を描けるなら、絵で同じことが出来るかもしれない!」と、
当時住んでいた自分の身の回りの風景をそのまま描きはじめました。

今も時々、僕の描く「女の子ではなく、男の子が好き」だという有難いお言葉や、
「なぜ彼は眼鏡をかけているのですか?」という質問を頂くことがあるのですが、
そんな風に自分の体験を元に描きはじめた絵だったので、
絵の登場人物のモデルは主に杉浦くんで、彼が眼鏡をかけていたからという単純な理由でした。

その時に描き始め、友達に見せていただけだった絵の作風が、
今も続いていて、どんどん色んな方に知ってもらえている現状を考えると、
杉浦くんがあの時言った「今も宇宙はどんどん広がっているんだよ!」という言葉も
副題の「~の宇宙」も、あながち大袈裟でもなかったのかもしれないなと、可笑しくなります。

元をたどればこんなに長い話なので、本誌では語り切れませんでしたが、
そんなことを色々思い出しながら、巻末の歴史のコーナーは丁寧に綴りました。
ハイチューでも食べながら、じっくり読んで頂ければ幸いです。
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by kazekissa | 2013-04-23 04:04 | 日記

4/23 イラストノート"中村佑介大特集"発売

4月11日(木)19:00~、ストリートファイター2や
∀ガンダムのキャラクターデザインでお馴染みの
"あきまん"ことイラストレーター・安田朗さんとの対談が、
USTREAMのDOMMUNEチャンネルにて生放送されます。

『おしえて!センパイクリエイター』
日時:2013年4月11日(木)19:00-21:00
出演:中村佑介×あきまん(安田朗) 司会:熊谷朋哉
http://intuos.wacom.jp/senior/
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クリエイターを目指す若者たちの抱える悩みや素朴な疑問に、
今を輝くトップクリエイターが彼らの言葉でアドバイスをします。
中村佑介氏と“あきまん”a.k.a安田朗氏を迎えて
若き未来のクリエイターたちの質問にライブで答えます。

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2年くらい前の季刊エス"シゴトバ探訪コーナー"以来の
あきまんさんとの再会、ほんとうに楽しみなのですが、
生放送中にはコメントを書き込めるほか、
上記リンク先から質問やお悩みも受け付けており、
Twitterにも対応しているのでお気軽に、特にクリエイターの方、
またクリエイターを目指している方ともお会いできることを、
楽しみにしております。スタジオ観覧も募集中です。


そして対談やQ&Aといえば、いよいよ4月23日(火)
イラスト誌イラストノート(No.26) "中村佑介大特集号"が発売されます。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION、謎解きはディナーのあとで、柏木由紀さんなどなど
最新作品群はもちろんのこと、未発表作品たち、ロングインタビュー、
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小説家・石田衣良さんとの対談、絵の描き方、解説、年表、Q&A等々、
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70ページフルカラーの大ボリュームで特集して頂いております。
そして、僕がデザインしたA5ノートも付録で付いてきます。
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これだけ特集して頂いたのは、2011年の雑誌「イラストレーション」以来なので、実に1年半ぶり。
他にも初の絵本『ほしのはなし』を発表した北野武さんの特集や、
ソーシャルゲーム『神撃のバハムート』イラストレーターの特別インタビュー等々、
他の内容も盛りだくさんですので、ぜひとも楽しみにお待ち下さい。

なお専門誌ですので、お近くに大型書店がない方、
発売日に確実に手に入れたい方はコチラからご予約、ご購入下さい。

以上、宜しくお願い致します。
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by kazekissa | 2013-04-05 08:48 | 日記

春だからといって

ゲントウキの曲では2枚目やベストにも入っている
『はじまりの季節』が特に好きなのですが、
この曲は何か物事をはじめたり、新しい土地へと旅立つという
抽象的な季節感について歌われており、特に限定はしていないものの、
やはり「はじまり」といえば「」、「春」といえば「はじまり」
という風に強くイメージが結び付いています。
例えば、お正月がまだ冬真っ盛りなのに"迎春"なんて呼ぶことについて、
誰も疑問を持たないこともそう考えると頷けますね。

とはいえ、まるで息を切らし、電車に駆け込み乗車をしようとして、
自分の寸前でドアが閉まって乗れなかった時に、
瞬時に何事もなかったかのよう涼しげな顔をつくろうかの如く、
はじまりの予感だけは1人前にソワソワとしていたのに、
結局春だからといって何も起こることはなく、
「ま、いつも通りが一番DAYONE!」などと半泣きで自分に言い聞かせ、
平年過ごしてまいりました。が、しかし。

今年の春は僕にとっても色々とはじまりの季節なのでした。

まずはじめに、以前にもお伝えしましたが、
この春に新高校1年生になる方たちが使用する
音楽の教科書の表紙を描いたのでした。
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全国の高校で使われている教科書は全部で3種類(3社)あり、
これはそのうちのひとつ、教育芸術社という出版社のものです。
なので、各学校の校長先生や音楽の先生が「今年はこれにしよう」なんて
幸運にも択んでくれたら、1年間はお世話になります。
中にもたくさん絵を使って頂いております。

一方、違う教科書だった場合はごめんなさい。
そればっかりは僕も学生たちさえ択ぶことは出来ませんが、
今回はじめて教科書作りに関わらせて頂いて、
こんなにも今と未来の事を考えて作っているのだと感動しましたので、
他の出版社の音楽の教科書も、同じだけ愛情が注がれております。
なんと2年もの時間を費やして1冊を作っているのですから、
どうぞ安心してお使い下さいませ。

しかし、昨年末に発表された時から、多数の感想や要望を頂き、
改めてお伝えしますと、この教科書は誰でも買えます。
高校2年生でも、高校100年生でも、小学生でも購入することが可能なのです。
それでは、どこで。例えば以前、サイン会を開催させて頂いた
岩手県のさわや書店フェザン店の田口店長によると、
取り扱っている書店では店頭には出さないけど、
取り寄せでは購入できるとのこと。
ですので、「欲しい」という方がいらっしゃいましたら、
ぜひ一度、お近くの本屋さんにきいてみてください。

もし「取り扱っていません」と言われたり、わからない場合は以下からご参照下さい。
http://www.text-kyoukyuu.or.jp/otoiawase.html
例えば僕が住んでいる大阪でもこんなにもたくさんあるんですね。
ぜひとも手に入れて頂きたいかわいい1冊です。


高校生でいうと、1年生以外の方にもお会いする機会はあるようです。
全国の高校で配布されているマナビジョンの進路本の表紙を担当しております。
これまでもう2冊配布されたので、見て下さった方もいらっしゃるかもしれません。
新しく4月に配布されるのが、コレ。『行きたい大学広がるブック』
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これは対象は3年生ですが、1年生でも2年生でも先生に言ったら、
「まだ3年生じゃないのに進路に関心があるなんて、感心、感心!」と、
褒められるかもしれない特典つきで、頂けると思います。
口が裂けても「まだわからないけど、とりあえず表紙が欲しいので…」
なんて言わないで下さいね。それが大人への第一歩です。
そしてこれも充実した内容の本ですので、将来のヒントが
いち早く見つかるかもしれません。大人への第2歩です。

もし大学ではなくデザイン系の専門学校にも興味がある方は
3月には北海道、仙台、東京でもある講演会にぜひいらして下さい。
http://abenolife.exblog.jp/20162645/


さて、最近はなかなか描く機会がなかったセーラー服の絵が2枚も続きましたが、
さらにもう1枚。それは昨日発売の「季刊エス」No.42に載っております。
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エスではモノクロページに"シゴトバ探訪"というコーナーを持っていて、
これまで数々の著名人と対談させて頂いているのですが、
今回はなんと現在東京の森美術館にて個展『天才でごめんなさい』開催中の
美術家の会田誠さんとはじめてお会いして、シゴトバスペシャルと題し、
オールカラー計6ページに及びその対談が掲載されております。
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このコーナーでは毎回その方の似顔絵も描き下ろしており、
今回は会田さんの初期代表作「あぜ道」をオマージュして描いてみました。
あ、さきほど言っていた3枚目のセーラー服の絵、それがこれです。ドーン!!
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ぜひ、元の作品と比べて、楽しんでほしいのですが、
何もこれはギャグで描いた訳ではなく、いつも新鮮な気持で作品作りに挑む会田さんの目は、
この時もとてもキラキラと少女のようでしたので、失礼ながら、ほんとうに可愛いなと思ったのでした。
絵には会田さんをイメージする他の要素もたくさん散りばめておりますので、
ぜひ、3月31日まで開催中の展覧会「天才でごめんなさい」に足を運んでみて下さい。
上記の絵で笑っちゃった人は、その上で、もう一度この絵を見て、
それでも愛情が感じられなかった場合は、「変態でごめんなさい」。

これだけではありません。そんなエスも創刊10周年。
前号に引き続き記念特別ふろくでスケジュール帳がついてきます。
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付録とは思えないほどとても丁寧にデザインされた1冊で、
これも中にも絵がたくさんあしらわれており、ノートページもあります。
今年はカレンダーを発売しませんでしたので、来年までの1年間、
同じ4月はじまりのこれを愛用して下ったら感無量です。
季刊エスは専門誌ゆえ、お近くの書店にない場合は、
Amazonなどからご購入ください。よろしくお願いいたします。


他にもセイルズがセカンドアルバム『YOU』の発売に向けて
京都で日々レコーディングしていたり、4月発売のイラストノート大特集号に向けて、
ある有名なお方と対談させて頂いたり、膨大な量のデータを整理していたりと、
お伝えしたいことは山ほどあるのですが、長くなりましたので、それはまた次回として、
最後に、エス付録スケジュール帳の表紙も飾っていているエクリちゃん
イメージキャラクターをつとめるイラスト情報ポータルサイト『ecriiが、
この度、ついにオープンしました。
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http://ecrii.net/そこでサイトではもうひとり(1匹)のイメージキャラクターであるオコジョの名前を募集中。
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彼はクリエイターの卵であるエクリちゃんを導いてくれる先生役。
当選者にはプレゼントもありますので、ぜひどしどしご応募ください。

ハルくんでもはじめちゃんでも良いかもしれませんね。
なんてったって、そう。はじまりの季節ですから。
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by kazekissa | 2013-03-16 17:32 | 日記

福島にて初・講演会のお知らせ

2013年2月23日(土)13:30~、福島県立図書館で行われる
ティーンズ・ブック・フェスティバルにて講演会を行います。
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『Blue』発売時サイン会から3年ぶり、講演会としてははじめての福島、楽しみです。
もちろんティーンでなくても、どなたも無料でご入場いただけますので、
お誘い合わせの上、 この機会にぜひご参加くださいませ。

会場にてお待ちしております。

【福島県立図書館】
〒960-8003 福島県福島市森合西養山1
http://www.library.fks.ed.jp/


追伸/コチラの質問もドシドシ受付中です。
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by kazekissa | 2013-02-20 19:00 | 日記

旅の目的

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先月26日はジュンク堂書店福岡店、1月27日は熊本の長崎書店で、
そして今月の2月2日は岩手のさわや書店フェザン店で、
3日はジュンク堂書店仙台本店サイン会でした。
まずは参加して下さった皆さま、各書店スタッフの皆さま、
熊本トークショーにて司会をして下さったNEST GRAPHICSの河北さま
ほんとうにどうもありがとうございました。

あんなことこんなことなど、旅先での書きたいことは山積みなのですが、
サイン会ツアーも大詰めで、今日もこれから北海道へ行くところですので、
それは帰って来てからゆっくり綴ろうと思います。
会場ではBlueREDの在庫分にもサインもしておきましたので、
もし「予定が合わなくて行けなかった~」という方がいましたら、
お近くの各書店までぜひ問い合わせてみてください。
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中村佑介ポストカードブック『RED』 発売記念サイン会ツアー

参加条件は、下記各書店にてポストカードブック『RED』あるいは、
画集『Blue』を下記、各書店で購入した方に限ります。電話予約も受付中。

■2月9日(土)@北海道(札幌) (12時~)
場所:三省堂書店札幌店
北海道札幌市中央区北五条西2-5 JRタワー札幌ステラプレイス5F
Tel:011-209-5600

■2月10日(日)@北海道(旭川) (13時~)
場所:ジュンク堂書店旭川店
北海道旭川市一条通8丁目108番地 フィール旭川1~5F
Tel:0166-26-1120


さて、2月20日発売の小学館の文芸誌「きらら」3月号の表紙イラストを描きました。
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浴室の窓辺には読み終えたライト兄弟の自伝。
「3月の卒業旅行は飛行機で行けるところに連れてって欲しいなぁ」なんて、
泳ぐのが得意なペンギンくんも、たまには大空を飛ぶ夢を見るようです。
僕もこうしてツアーをしていて、もちろん出会いや食べ物は楽しみなものの、
本心に潜ってゆけば、結局飛行機に乗りたいだけなのかもしれない、そんなイラストです。
それでは僕も関西国際空港へ向かいます。いってきます。


追伸/2月23日(土)13:30~ 福島県立図書館にて講演会を行います。
福島県では初で、入場無料ですので、ぜひともお誘い合わせの上、ご来場ください。
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by kazekissa | 2013-02-08 11:09 | 日記