中村佑介の黄色い日記
2015-08-27T03:12:02+09:00
kazekissa
イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。
Excite Blog
引越しました。
http://abenolife.exblog.jp/24827083/
2015-08-26T16:32:00+09:00
2015-08-27T03:12:02+09:00
2015-08-26T16:32:50+09:00
kazekissa
告知
http://lineblog.me/yusuke_nakamura/
場所は変われど、変わらぬお付き合いを、
引き続き宜しくお願い致します。
イラストレーター 中村佑介]]>
僕と2丁目
http://abenolife.exblog.jp/24418565/
2015-04-29T15:16:00+09:00
2015-04-30T03:58:17+09:00
2015-04-29T15:15:52+09:00
kazekissa
日記
やはり僕にとっての2丁目はいつまでも”心斎橋筋2丁目”のままだ。
これは僕がいまだ大阪に住んでいることも大きいが、
時は1990年代、僕が中高生時代に関西では、ダウンタウンを皮切りに
若手お笑いブームが爆発。その後も小さな劇場には、人気お笑いコンビを見に、
日夜女子学生たちが黄色く溢れかえっていた。
その劇場がいまはなき通称『2丁目劇場』だった。(正式名称:心斎橋筋2丁目劇場)
当時の僕は関西といえど、少し離れた兵庫県宝塚市に住んでいたので、
大阪には出れてもせいぜい阪急電車で繋がっている梅田まで。
心斎橋というのは名前でしか聞いたことがなかったが、
毎日毎日2丁目劇場から中継されるダウンタウンの伝説の番組「4時ですよ~だ」や、
千原兄弟が頭角を現した「2丁目ワチャチャTV」などを、テレビにかじりついて見ていた。
そこでは陣内さんもリミテッド、小藪さんもビリジアン、灘儀さんもスミス夫人、
ケンドーコバヤシさんと元ハリガネロック・松口さんも、
松口VS小林というコンビで活躍されていた。
インターネットもない時代だったので、この90年代前半の
「ごっつええ感じ」や「ボキャブラ天国」以前の若手お笑いブームは、
たぶん関西だけのローカルな盛り上がりだったのだろう。
その分、「僕らだけの宝物」だという想いが強く、
やはり東京に行っちゃった後には、人一倍寂しい想いをした。
それがわかっているので、あの松っちゃんも、あの浜ちゃんも、
2丁目の卒業式では号泣していた。それも僕らだけの宝物。
同じ世代であっても「え、そんな時代だったけ?」という人もいるだろう。
それに加え、当時運動オンチだった学生の僕は何とか技術と頭だけで目立てないかと、
お笑い芸人を目指し、高校生の文化祭では漫才やコントで舞台に立ったこともあった。
その頃はまだ「イラストレーター」という職業名すら知らず、
漫画家のアシスタントかなぁ~などと、夢がぼんやりしていた頃だ。
ま、そんなこんなで、通常なら東京に住みゃいいものの、
いまだに僕が大阪で暮らしているのも、
「2丁目」をはじめとしたローカル感への強い憧れをその頃に培ったからだろう。
そしてやはり大阪を拠点に活躍されている芸人さんはいまだに特別に好きだ。
そんな中でもメッセンジャーの黒田有さんは、
今考えても毒舌芸の20年早いさきがけだったように思う。
デビュー当時から若手というにはあまりにも貫禄があり過ぎる
あの目つきと声と発言で、文字通りギラギラと黒光りしていた。
僕は黒田さんがテレビに出る度にいつもドキドキしていた。
関西ローカルの顔で愛され続けてきたやしきたかじんさんも、
生前から黒田さんには一目を置き、たかじんさんが司会だった番組を、
いまは黒田さんが担当しているのも、
関西の人達にとっては、自然な流れだった。
そんな方である。
前置きが長くなってしまったが、メッセンジャーの黒田さんというのは、
僕にとって青春時代の宝物、今の希望のアイコンだ。
高校の文化祭でメッセンジャーのネタを丸パクリしてから20年後、
まさかご本人の番組に、ご出演させて頂けるとは、
当時の僕は夢にも思っていなかっただろう。
という訳で5月2日(土)深夜1:35から、
関西テレビで放送されるトーク番組『黒田節4』。
司会はメッセンジャー・黒田さんと女優・笛木優子さん。
共演は浅田真央ちゃんのコーチ・佐藤信夫さんと、宇宙工学者の川口淳一郎さん。
関西の方はぜひご覧ください。 追伸:あまりに舞い上がっちゃって、パクった事を謝るのさえ忘れていたので、
黒田さん、またテレビ出させて 謝らせて下さいね(笑)]]>
中村佑介講演会ツアー2015
http://abenolife.exblog.jp/24382246/
2015-04-20T12:36:00+09:00
2015-05-18T17:38:19+09:00
2015-04-20T12:36:10+09:00
kazekissa
日記
満員御礼で、無事おわることが出来ました。
参加して下さった3000名以上の皆さま、書店員の皆さま、本当にありがとうございました。
そして行けなかった地域の方々、ゴメンナサイ。この借りはかならず。
さて、間髪入れずに、次は5月から講演会で全国を周ります。
各会場でお会い出来るのを楽しみにしています。
■5/10@福岡■ 終了
会場:日本デザイナー学院九州校
(福岡県福岡市博多区博多駅南1丁目8-31 九州ビル9階)
日時:2015年5月10日(日)10:00~12:00
入場料:無料(※要予約)
お問い合わせ:092-411-6420
詳細:http://www.ndg-nbs.ac.jp/ndg/roadto_dsquare_13.html
■5/16@東京■ SOLD OUT
会場:ワニスタ(東京都台東区元浅草1丁目15−9)
日時:2015年5月16日(土)13:30~15:00
入場料:有料/30名限定(詳細をご確認下さい)
主催:FREEex(フリックス)
詳細:http://peatix.com/event/85868
ニコ生中継:http://live.nicovideo.jp/watch/lv221054885
■5/23@京都■
会場:京都市立芸術大学
(京都府京都市西京区大枝沓掛町13−6)
日時:2015年5月23日(土)13:30 (13時開場)
入場料:400円~(※高校生以下無料)
お問い合わせ:Twitter
詳細:http://gogeisai2015.businesscatalyst.com/%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A.html
■6/3@京都■
会場:同志社女子大学・京田辺キャンパス
日時:2015年6月3日(水)15:15〜17:30
入場料:無料(※申込不要)
お問い合わせ:j-gakkai@dwc.doshisha.ac.jp (情報メディア学会)
詳細:http://www.dwcmedia.jp/event/15l01
■6/20@福岡■
会場:ヒューマンアカデミー福岡校
日時:2015年6月20日(土)13:00~
入場料:無料(※要予約)
お問い合わせ:0120-49-1055
詳細:http://ha.athuman.com/event/illustrator/nakamura.php
■6/27@東京■
会場:ヒューマンアカデミー東京校
日時:2015年6月27日(土)13:00~
入場料:無料(※要予約)
お問い合わせ:0120-89-1588
詳細:http://ha.athuman.com/event/illustrator/nakamura.php
■7/19@神戸■
会場:ヒューマンアカデミー神戸校
日時:2015年7月19日(日)13:00~
入場料:無料(※要予約)
お問い合わせ:0120-495-338
詳細:http://ha.athuman.com/event/illustrator/nakamura.php
■9/27@仙台■
会場:ヒューマンアカデミー仙台校
日時:2015年9月27日(日)13:00~
入場料:無料(※要予約)
お問い合わせ:0120-050-459
詳細:http://ha.athuman.com/event/illustrator/nakamura.php
■10/24@那覇■
会場:ヒューマンアカデミー那覇校
日時:2015年10月24日(土)13:00~
入場料:無料(※要予約)
お問い合わせ:0120-55-7815
詳細:http://ha.athuman.com/event/illustrator/nakamura.php
■11/14@大阪■
主催・会場:ヒューマンアカデミー大阪校
日時:2015年11月14日(土)13:00~
入場料:無料(※要予約)
お問い合わせ:0120-06-8601
詳細:http://ha.athuman.com/event/illustrator/nakamura.php
他県も随時更新中↓
http://www.asukashinsha.co.jp/news/n11276.html]]>
3度目のイラストレーション。
http://abenolife.exblog.jp/24012953/
2015-01-15T18:07:00+09:00
2015-01-15T18:13:59+09:00
2015-01-15T17:04:25+09:00
kazekissa
告知
「イラストレーション」は音楽でいうところの、ミュージックマガジンやロッキンオンジャパンのような雑誌で、なんと1979年創刊ですから、日本でいま残っている最も歴史の深いイラスト誌になります。そして特集して頂くのは今回で3度目になります。ありがたや、ありがたや、嗚呼ありがたや。3度目という事で3回言いました。
最初の特集号がまだ画集も発売していない2007年(168号)、次が画集『Blue』発売後の2011年(192号)、そして今回が2015年(205号)なので、偶然にもオリンピックと同じ4年周期なんですよね。年末に発売した2冊目の画集『NOW』の表紙も、ちょうどオリンピックをテーマに描きましたし、大学も4年間で卒業することから、この周期は何らかの節目にちょうど良い期間なのかもしれません。 そしてイラストレーションに特集して頂く号の表紙は、ずっとテーマカラーを"黄色"にしております。左から右へだんだんレモンイエローがタンポポのようなクロームイエローに変わって行っているのがお解りでしょうか。この様子だと、あと3回ほど特集して頂くとオレンジに。6回ほどで真っ赤に染まる予定です。4年に1度で、6回ということは、24年後。僕も60歳になっているので、ちょうど還暦のちゃんちゃんこと同じ色、という先の長~い計画。末永くお付き合い下さいませ(笑) さて、今回の特集号の内容ですが、70ページ以上に渡り、多数の作品掲載やインタビューや対談はもちろんですが、作品の制作過程(メイキング)や未発表作品、細かな解説など、ページ数の都合上で画集には収録出来なかった、『NOW』を補う一冊になります。ちょうど画集『Blue』の時のユリイカのような感じです。 『ユリイカ』 中村佑介特集~イロヅク乙女ノユートピア(2010年2月臨時増刊号)
まず冒頭のロングインタビューは、「Blueからの5年の変化やその真意は?」や「NOWはどうしてそんなタイトル・内容・カタチの本になったのか?」、等を、作品やラフ等の図解を交えて丁寧に8Pに渡って語りました。ここがちょうど『Blue』と『NOW』の空白の架け橋になります。 次に対談コーナーでは、ビックリマンシールを描かれているグリーンハウスの米澤稔さん。同級生の漫画家・石黒正数くん。そして自分の母親という豪華3本立てを30Pに渡って収録。モザイク処理をしていますが、僕は8年前の最初の特集号と同じTシャツを着ていて、石黒くんの服装もたいへん興味深いので、そこは本誌でご確認下さい(笑) 続いて"注目する6人の描き手"コーナーでは、僕が一押しするイラストレーター6名をご紹介。イラストレーション誌ではジャンルや内容の都合上で、これまで取り上げられる事が少なかったものの、ぜひ皆さまにも楽しんで頂きたい方をご紹介。新しい才能を探すレコードメーカーや出版業界の方にもぜひチェックして頂きたいです。(※画像はモザイク処理をしてありますので、本誌に手お楽しみください) そして、これまでも一番リクエストの多かったメイキングコーナーでは、アイデアスケッチ/ラフ画/ペン入れ/着彩など、作品ごとに順を追って6Pに渡って図解しており、「どうやってあのイラスト作品は産み出され、完成したのか?」が一目でお解り頂ける内容になっております。取り上げている作品は別ですが、コチラのもう少し詳しいバージョンですね。 また、今回はそれだけではなく、特別付録としてこれまた毎年リクエストの多かった『卓上カレンダー』がついてきます。(2015年4月~2016年3月) 付録といっても、A5サイズの上質紙が計13枚で、画集や毎年のカレンダーでお馴染の前川景介氏のデザインによる、かなり高クオリティな仕上がりになっております。今年は画集『NOW』発売時期と重なり、壁掛けカレンダーはありませんでしたので、ぜひこちらをお使い頂ければ幸いです。
他にももちろん作品ページや、未発表・未掲載作品などなど、今回は合計70ページ以上という大ボリュームの特集号ですので、『NOW』をもっと知りたい方も、「画集は高くて買えないけど…」という方も、「カレンダーが欲しいだけ!」という方も(笑)、ぜひお読み下さい。以上、宜しくお願い致します。 『イラストレーション』中村佑介特集号(2015.3/No.205)
2015年1月17日発売 / 付録:中村佑介 卓上カレンダー 2015−2016
A4変型 / 玄光社 / 定価:1,852円+税
【試し読み】http://www.genkosha.com/read/ill205/index.htm
【Amazon】http://www.amazon.co.jp/dp/B0007KV9YY]]>
中村佑介『NOW』サイン会ツアー2015
http://abenolife.exblog.jp/22901579/
2014-12-17T12:02:00+09:00
2015-03-31T22:21:46+09:00
2014-07-06T13:12:31+09:00
kazekissa
日記
【画集『NOW』発売記念サイン会】
※サイン会スケジュールは以下の通りです。参加資格はサイン会が開催される書店での対象商品購入者に限ります。( )内番号から電話予約も可。詳細は順次発表してゆきますので、しばらくお待ち下さいませ。
<終了>
■12/26(金)@大阪 心斎橋スタンダードブックストア 終了
■1/10(土)@横浜 紀伊國屋書店横浜店 終了
■1/11(日)@東京 リブロ池袋本店 終了
■1/12(月・祝)@千葉 蔦屋書店イオンモール幕張新都心 終了
■1/17(土)@広島 フタバ図書アルティアルパーク北棟店 終了
■1/18(日)@岡山 TSUTAYA山陽店(岡山県赤磐市) 終了
■1/24(土)@名古屋 星野書店近鉄パッセ店 終了
■1/25(日)@大阪 紀伊國屋書店グランフロント大阪店 終了
■1/31(土)@熊本 蔦屋書店・熊本三年坂 終了
■2/1(日)@福岡 TSUTAYAブックストア天神 終了
■2/7(土)@徳島 平惣徳島店 終了
■2/8(日)@香川 宮脇書店本店(高松市) 終了
■2/15(日)@京都 大垣書店イオンモール京都桂川店 終了
■2/21(土)@仙台 TSUTAYA仙台駅前店 終了
■2/22(日)@福島 TSUTAYA桑野店(郡山市) 終了
■2/28(土)@滋賀 Book House ひらがきエイスクエア店(草津市) 終了
■3/1(日)@静岡 谷島屋浜松本店 終了
■3/7(土)@群馬 紀伊國屋書店前橋店 終了
■3/8(日)@長野 平安堂・長野店 終了
■3/14(土)@札幌 三省堂書店札幌店 終了
■3/21(土)@富山 紀伊國屋書店・富山店 終了
■3/22(日)@石川 明文堂書店 TSUTAYA KOMATSU(小松市) 終了
■3/22(日)@石川 金沢ビーンズ(金沢市) 終了
■3/28(土)@沖縄 ジュンク堂書店那覇店 終了
■3/29(日)@長崎 紀伊國屋書店・長崎店 終了
■サイン会参加者全員に『NOW』特製ポストカード↓をプレゼント。
■『NOW』へのサインはこんな感じ↓でさせて頂きます。(画集によって絵柄が違います)
【講演会】
【中村佑介講演会@大阪・和泉市立図書館】 終了
日時:2015年2月11日(水・祝)13~15時
対象:中高生・大学生(和泉市内在住の在学生を優先)
会場:大阪府・和泉市立図書館(集会室1・2)
定員:限定80名(※応募多数の場合は抽選になります)
【お申込み方法】
往復はがき、またはEメールにて、【住所】 【氏名(学校・学年)】 【連絡先】を明記の上、
下記宛に送付下さい。(※応募締切:2015年1月25日(日)必着)
〒594-0071 和泉市府中町一丁目20番1号
和泉市立和泉図書館 読書振興課 「中村佑介氏講演会」係
Tel / 0725-44-8687 E-mail / book@city.osaka-izumi.lg.jp
※ハガキは連名不可、1枚につき1名様のみ。
※詳細はコチラからご確認下さい。
『中村佑介講演会@大阪芸術大学』 終了
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/sotsuten/#index_section_event
日時:2015年2月14日(土)12:00~
会場:大阪芸術大学
入場:要予約・先着順
母校である大阪芸術大学での講演会です。もちろん大阪芸大生以外、どなたでも大歓迎です。たくさんのご来場、心よりお待ちしております。]]>
NOW
http://abenolife.exblog.jp/23719317/
2014-11-11T11:11:00+09:00
2014-11-11T19:43:29+09:00
2014-11-11T11:15:05+09:00
kazekissa
日記
僕の方はといえば、ここ5年で一番大きなお知らせをしなければなりません。
来たる2014年12月17日(水)に、
中村佑介の2冊目の画集『NOW』を発売します。 中村佑介 画集『NOW』
2014.12.17発売/3000円(税込)
A4変形サイズ/224ページ/飛鳥新社
【ご予約】Amazon/セブンネット(※特典付き)
近年、小学館から発売されたイラストブック『きららちゃん』や、ポストカードブック『RED』に文具セット、毎年のカレンダーと、コンスタントに皆さまにお届けしてきましたので、もしかしたら久々感はないかもしれませんが、実は画集『Blue』からそう、ちょうど5年の歳月が過ぎようとしてたのですね。
大人になってからの年月は、うっかりしてるうちに過ぎてしまうこともあり、僕もマネージャーの沼田さんから「もう5年だよ」と言われてようやく「え!」と気付いたくらいです。しかし5年といえば、中学2年生も高校をすっ飛ばして大年生になっていたり、結婚された方もお子さんが産まれ、すっかり歩き喋り出しているような長い年月です。
ということで、記憶力の良い方や勘の鋭い方はもうお気づきかもしれませんが、今回の表紙、実は『Blue』表紙の女の子のちょうど5年後の姿を描きました。 ↓5年後↓ セーラー服を脱ぎ、すっと立ち上がり、どこかへ走り出そうとしています。あの頃は鏡の中の青い過去ばかり見つめていた彼女も、もう少女と呼ぶには失礼にあたるような眼差しへと立派な女性へと成長しました。だから画集のタイトルも彼女の"今"に敬意を表し、『NOW』と名付けました。
画集の内容としましては、前作が2008年中旬までの絵を収録していたので、今作『NOW』には2008年中旬~2014年現在までの6年間の絵が収録されております。この間に描いた絵といえば、【書籍】では『夜は短し歩けよ乙女』の文庫版、『謎解きはディナーのあとで』などのヒット作や、音楽の教科書から少しインモラルな江戸川乱歩、谷崎潤一郎ほか。【CD】ではASIAN KUNG-FU GENERATIONはもちろんのこと、さだまさしさん、モーモールルギャバン、つじあやのさん、シュローダーヘッズ、倖田來未さんまで。 また『Blue』になかったコーナーとして、『四畳半神話大系』、『果汁グミ』をはじめとした【アニメーション】。柏木由紀さんとのスピリッツ上のコラボレーショングラビアや、2008年の似顔絵展『PORTRATION』の作品などの【似顔絵】。またキキララやビックリマン、ドラえもん、UT等との【コラボレーション】などの全5コーナーで構成しております。
サイズは『Blue』より大きくなったものの、まったく同じ横幅で、ちょうど背だけ伸びましたので、本棚に綺麗に2冊が並ぶようになっています。
また、今回は『Blue』購入者の皆さまのリクエストにお応えして、【全作品解説書】が別冊付録として付いてきます。別冊にした理由は3つ。まず通常の画集では解説は巻末にあり、いちいち作品ページに戻るのが面倒で、結局読みにくいと感じた点がひとつ。ふたつ目に、また通常の画集では考えられないような文字数でひとつひとつの作品を解説しており、かなりのページ数が必要で画集自体が太くならないように。最後に、解説を見ずに自由に楽しみたい方もいらっしゃると思うので、これらの点から別冊にした次第です。
さて、こんな風に『Blue』より大きくなり、ページ数も増え、表紙に金箔(タイトル)も使い、解説書もつくという、大幅にパワーアップした『NOW』ですが、そこで気になるのはお値段ですよね。ご安心下さい。前作より1000円安い3000円(税込)に価格を抑えました。そして、紙も軽量のものを使いましたので軽く、幅もスリムになりました。これは収録されている『謎解きはディナーのあとで』で僕の絵を知ってくれた子供たちでも買いやすいように、発売元の飛鳥新社と印刷所に無理を聞いてもらい、何とかコストを抑えてもらいました。本当にありがとうございます。
こんな風に、僕は「イラストレーション」というものを、おごそかな美術館に行かなくとも、CDや漫画やゲームのように気軽に買えて、友達とワァワァ言い合えるようなものであって欲しいなと常に願っています。その為には持ち運べなくてはいけませんよね。ってことで、いまセブンネットでご購入(予約)の方には、画集『NOW』がスッポリ入るサイズのトートバッグ↓が特典でついてきます。
セブンネットご予約:http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106470394/
また今回も、年明けから書店でのサイン会を回りますが、スケジュール、開催地等の詳細は今月中に発表いたします。そして、今年はカレンダー(2015年度)の発売はありませんが、1月中旬発売の次号『イラストレーション』にて中村佑介大特集号を組んで頂いており、そちらに付録として、毎年リクエストの多かった卓上カレンダーがつきます。12枚入りでかなりしっかりしたものになる予定です。こちらの詳細も、また決まり次第こちらで発表します。
という訳で、中村佑介の5年ぶり、2冊目の画集『NOW』。
かなり充実した内容になっておりますので、12/17(水)の発売を楽しみにお待ち下さい。 ]]>
大阪の神さまたち
http://abenolife.exblog.jp/23420224/
2014-09-21T06:52:00+09:00
2014-09-21T09:08:14+09:00
2014-09-21T06:53:04+09:00
kazekissa
日記
ビックリマンシールといえば最近もコンビニ等で復刻版が売られているので、知らない方はいないと思いますが、なんと元々発売されたのが今から約30年前の1985年。瞬く間に僕の世代だと女の子も含め、教室で持っていない子供は一人もいない程の大ブーム。ホビーを超えた社会現象。シールを超えた子供達の通貨のような存在でした。今だとちょうど『妖怪ウォッチ』を想像してもらえると、掴みやすいかもしれません。つまり売り切れ続出で、そもそも買えないレベルだったんですね。
そんな買えなかったものの原画が『ビックリマン原画大全』という一冊にまとまり、その発売を記念しての展覧会。先に東京展がありましたが、大阪展には特別な意味合いがありました。そう、あの膨大な数のビックリマンのキャラクター達はすべて、デザイン会社"グリーンハウス"の米澤稔さんと兵藤聡司さんによって、ここ大阪で描かれていた(いる)のです。
展覧会場は入場無料と思えないほど、とても綺麗で広々としていて、あのシールの線画、このシールのセル画などが、それでもところ狭しと並んでいました。なんと撮影もOKでしたので、当時僕が好きだった何枚かを写真でご紹介します。 <魔肖ネロ>はじめて当ったヘッド(レア)シールで、コチラのエピソード通り、今は手元にありません(笑) <ヘッドロココ>いわずと知れたビックリマンの代表キャラクター。当時は本気で揉み上げを伸ばそうかと考えたほど、かっこ良く見えていましたが、その麗しさは30年経っても何一つ変わりません。 <メイドン遊使>男性キャラが格好良いだけでなく、女性キャラもきちんと可愛いのが、ビックリマンの魅力。それはまるで手塚治虫さんや鳥山明さんの作品のよう。そしてなんと言っても、今では当たり前のようにパソコン作業をするようなベタ塗りも、当時はこうしてきちんと絵の具で塗られていたということ。やはりアナログは情報量が多くていつまでも圧倒されますね。線はセル画の表から、色は裏から塗られています。詳しくは『ビックリマン原画大全』のメイキングをご覧ください。
そして今回の展覧会の為に、僕が描いたヘッドロココのトリビュートイラストも展示して頂いております。 米澤さんと兵藤さんを見習い、僕も久々の完全アナログ作品。色はアクリルガッシュと、色鉛筆と、コピックで塗りました。(※いつもは線画までがアナログでその先がデジタル彩色です) 背景のプリズムも全てコンパスを使い、絵の具で塗りましたので、ぜひ原画を見て頂きたく思います。
十分に展覧会を堪能したあとは、『ビックリマン原画大全』と僕の画集『Blue』が同じ飛鳥新社から発売されているという御縁や、同じ大阪に本拠地を構えていることもあり、米澤さんと兵藤さんとお食事させてもらえることになりました。神さまたちとの晩餐会。雲の上にいるようなフワフワとした気分で、感無量でした。
奥左が、兵藤さん。奥右がマネージャーの飛鳥新社の沼田さん。そして手前で真剣に話しているのが米澤さんと僕です。イラストレーションやキャラクター造形の秘訣や、クリエイターが直面する問題点と打開策、当時もうひとつの大ブームだった漫画『ドラゴンボール』の鳥山明さんをどう感じていたか等々、実に様々な貴重なお話を聞かせて頂きました。沼田さんが「勿体ない!」とiPhoneで録音していたので、もしかしたらどこかで文字起しされ、公開されるかもしれません。その際にはまたここでもお知らせしますね。
もっとたくさん書きたいことはあるのですが、言葉で言い直すのは勿体ないほど、幸せを感じた夜でした。米澤さんと兵藤さんは紛れもなく日本イラストレーション界の神さまで、その作品は、子供の頃からずっと僕の教科書です。あらためて、画集の発売、展覧会の開催、おめでとうございます。
『ビックリマン原画展』は大阪・心斎橋ビッグステップのB1Fギャラリーで9月23日(火・祝)まで入場無料で開催中。『ビックリマン原画大全』は全国書店にて好評発売中。ぜひ皆さまもこの芸術の秋は、神さまたちの作り出した人懐っこい軌跡の数々をご堪能下さい。 ]]>
秋のデモテープ
http://abenolife.exblog.jp/23414703/
2014-09-20T07:25:00+09:00
2014-09-20T07:49:47+09:00
2014-09-20T07:25:26+09:00
kazekissa
日記
http://ototoy.jp/_/default/p/45479 (※9/23までの期間限定) セイルズ『DEMO』(WaikikiRecord/2014.9.19)
01.time527 02.おしりのふとん 03.話をきかせて 04.一粒 05.我愛need you 06.あなたにクッキング 07.やだな 08.手紙 09.左手頂戴 10.鳥人間 11.2月の動物園 12.薫 13.ハローグッバイ 14.ほんとはね
セイルズというバンドは最近ワイキキレコードから2枚ミニアルバム(『Pink』/『YOU』)を出したので、まるでデビューしたてのような顔をしていますが、結成は2005年なので、実はもう9年目。だからこのように、ミニアルバム2枚の計11曲の他にも、実は膨大な量の曲があります。今回の曲目は出来るだけその9年間を取りこぼさないように、まんべんなく決めました。
今回のデモアルバムだけでなく、あらためて手元にあるデモを聴いていると、実に色々なことを思い出します。初期セイルズの代表曲である『SAIL』や『GIRL』、また『くらしのリズム』や『冬のサイダー』等の作曲者であり、今はフライングトータス 他で活動されている藤野さん(エレキギター)のこと。音楽のイロハを全て教わりました。また、初期メンバーの俊介くん(ベース)とロンちゃん(ドラム)、中期メンバーの豊福さん(ドラム)や、サポートしてくれた中尾くん(ドラム)のこと。個性やバンドの進め方を学びました。また、その時のスタジオの空気や、練習後に話した内容などが、デモ音源をBGMに、走馬灯のように頭の横を流れて行きます。 ありし日のセイルズ。神戸にて対バンして下さった山田稔明さん(GOMES THE HITMAN)と。
本来、デモというのはメンバーにだけ聴かせるただの説明書であり、商品ではないので、あまり気負いせず録っているため、その時の時間も意図せずとも、生々しく真空パックされているのだろうと思います。そう考えると、時期的にもノスタルジックでとても秋らしい1枚となりました。
…おっと、振り返ってばかりもいられない。今後はというと、なんと長年ベースを勤めてくれた飼原さんが、仕事とプライベートの都合により、台湾へ移住するため、今月いっぱいでセイルズを脱退することになりました。更にキーボードのあっちゃんも、元々人前に出るのが苦手な性格のため、しばらくライブ活動は控える事に。(録音は参加) という事で、セイルズは実質、僕と、小泉等くん(エレキギター)と、仲井信太郎くん(ドラム)という、トリオになってしまうのですが、ぱぱぼっくすも同じ編成なので、まぁ何とかやっていけるでしょう。波が荒れても風任せ。セイルズ(船の帆)とはよく名付けたものです。
という訳で10周年に向け、1stフルアルバム発売に向け、もうしばらく航海を続けていこうと改めて思っている所存です。皆さまも航海のお供に、ぜひセイルズ『DEMO』を、宜しくお願い致します。]]>
フランスに行ってきました~後編
http://abenolife.exblog.jp/22917000/
2014-07-07T21:38:00+09:00
2014-07-08T23:30:03+09:00
2014-07-08T21:38:43+09:00
kazekissa
日記
会場へは、こんなフランス国旗の色をした電車で、滞在していたホテル前の『パリ東駅(Gare de l'Est)』から空港方面に2、30分ほど。ちなみにパリは思ったよりコンパクトな街で、歩こうと想えばモンマルトルの丘からエッフェル塔、凱旋門、シャンデリゼ通り、ルーブル美術館など、すべて徒歩で回れます。少し疲れますので、日本より割安なタクシーもおすすめです。電車はというと、日本のバスのようなシステムで、区間により値段が一律に決められているので、近いと損、遠いと得になる訳ですね。
さて、電車に乗り込むと、早速ジャパンエキスポに参加すると思しき集団を発見。海外でも任天堂は大人気。そしてマリオにピカチューという派手目の色を多用したキャラクターも、フランスのカラフルな車内ではぜんぜん浮いてないのも凄いですよね。 そしてしばらくすると、どこからかアコーディオンの音色が…いた!! 10分くらい演奏した後、乗客から紙コップにチップをもらい、隣の車両へ移っていきました。アコーディオンの音って実際は思ったよりすごく大きいのですが、誰も迷惑そうな顔ひとつせず、それはそれは素敵な光景でした。別の日にはヴァイオリン弾きのおじいちゃんも。そして会場前駅へ到着。 すると前方にやたら大きなバッグをかついだ人物が… 「まさか…!?」と思い前に周ってみると、ポーズを決め!聖闘士星矢でした。 この大きな箱の中にあの"聖衣(クロス)"と呼ばれる鎧が入っている設定なのですが、変身前の姿のコスプレを見たのははじめてでした。マニアックですね。それもそのはず、日本ではすっかり懐かしアニメとなり、今は「~Ω(オメガ)」というシリーズ続編が放送されている「聖闘士星矢」ですが、今フランスでブームの真っ最中なのです。詳しいことはわかりませんが、たぶん神話という設定や、放送時期の関係だと思います。
ほかにもNARUTOの「暁」の衣装を着た方や、その向こうにも何かしらのアニメのキャラクター。 また、お尻…じゃなくって、以前季刊エスで対談させて頂いた鈴木央さん『七つの大罪』バッグまで!! そして会場に着くと中はこんな感じで日本文化ファンのフランスの人々で溢れています。 1週間ほどの会期中に25万人以上の来場者があったようです。右上にはこれまた懐かしい藤原カムイさんの漫画『ドラゴンクエスト列伝~ロトの紋章』の看板が。僕も子供のころ読んでいました。
僕の展示ブースはこんな感じです。2.5×9メートルの巨大パネル展。自分の描いた最近のイラストの中から、日本の文化を伝えるのに特に適したものを択びました。 「マジックディスク」の6面ジャケットも展示。製品版では細かすぎて印刷で潰れてしまう箇所も再現。 フランス語のプロフィールと作品説明も作成。自分でも何が書かれているのかわかりません(笑) このパネル展示ははじめて見る現地の方達からも、想いも寄らぬほどの好評を頂きましたが、時に広い会場でのパリジェンヌたちの待ち合わせスポットとなったり、 彼女達の後ろにある舞妓さんの絵はASIAN KUNG-FU GENERATIONのアルバム「ランドマーク」のCDジャケット。"ランドマーク"とは"目印"という意味なので、待ち合わせ場所にピッタリですね 笑
時に記念撮影の背景となったり(トトロってこんなだったっけ?笑)と、色々と役立てたようで何よりでした。
そしてサイン会がはじまりました。いつもの書店でのサイン会とは違い、今回は特設ステージ上で行われましたので、次のステージの時間の都合上、人数制限があったものの、フランスでは無名のイラストレーターなので、3人くらい集まれば御の字かなぁ。。。と思っていたところ、 蓋を空けてみれば何とSOLD OUT!2日間を通し、実にたくさんの方々が参加して下さいました。 「どうやって僕のイラストを知ったのですか?」と隣の通訳さん(偶然、中村さんというお名前でした)を通して聞くと、最近ヨーロッパツアーも行ったASIAN KUNG-FU GETNERATIONのCDジャケットや、最近日本でもブルーレイBOXが発売されたアニメ「四畳半神話大系」がきっかけの方が多かったです。台湾でサイン会をした時は、向こうは日本から輸入されたCDやDVDの値段が高いので、あまり浸透しておらず、その代わり「夜は短し歩けよ乙女」や「謎解きはディナーのあとで」など書籍の表紙がきっかけの方が多くいらっしゃいました。同じ絵でも、国によって伝わり方も違うものですね。また自発的に「日本のイラストに興味があり、ネットサーフィンをして見つけました」という方も。うれしいですね。
その後は、現地テレビ局の取材を受けたり、 隣の初音ミクブースの寄せ書きコーナーに、リクエストにお応えして… 人生初の"初音ミクver."のサインを描かせて頂いたり(東京でも近日展示されるようです)、 そんな36才にして「はじめて」をたくさん体験させて頂いたパリ滞在でした。フランスの皆さま、本当にどうもありがとうございました。また必ずお会い出来るよう、日本でもっとがんばろうと思った次第です。
Le français tout de toi, vraiment merci beaucoup. De plus, je pensais être capable de rencontrer encore tout de toi pour faire son mieux plus au Japon.
その後はそのまま飛行機で仙台に行き、仙台コミュニケーションアート専門学校(SCA)で講演会。こちらもイラストレーターや漫画家志望の、10代後半~20代前半の学生さんたちがたくさん集まって下さいましたが、その中で絵を見せてくれた方はたったの6名。このくらいの年齢の時は、たぶん自分の絵を見せるのが恥ずかしかったり、恐かったりするのだと思います。僕もそうでした。
でも、フランスに行ってわかったことは、自分が思っているより、誰もあなたの成功や失敗は気にしていないこと。そしてその時点の失敗なんて、10年後の人生に何の影響もない、という事です。だって僕なんて日本で10年以上がんばってるのに、フランスではほとんど知られておらず、まっさらの気持ちで作品を見られるのですから。それよりも世界のみんなは、「日本人のあなたの作品をもっと見たい!」と思っています。だからどんどん作品を人に見せて、ピカピカに磨い行って、もっともっと日本の良いところを一緒に発信してゆきましょう。
という訳で、フランスの皆さまも、日本の皆さまも、次に会える機会を心より楽しみにしております。以上、『JAPAN EXPO 2014』のレポートでした。長文お読み頂き、ありがとうございました。]]>
フランスに行ってきました~前編
http://abenolife.exblog.jp/22911964/
2014-07-06T03:06:00+09:00
2014-07-08T05:38:26+09:00
2014-07-08T03:06:03+09:00
kazekissa
日記
ジャパンエキスポは約25万人を動員するという、世界的に見ても一番大規模な日本文化を紹介するイベントで、今年で15年目になります。 日本のコミケを想像してもらうと近いかもしれませんが、こういう巨大な建物を3つ4つ使って、アニメ、ゲーム、漫画、イラスト、アイドル、おもちゃ、ファション、食べ物、伝統など、数多くの日本文化を紹介・販売するブースが出展されています。そして中には人、人、人。 先程も言いましたが、この25万人が主にフランスの人なんだから、日本は愛されているなぁと実感しました。だって日本でも各地で"フランス展"や"タイフェス"など国ごとのイベントは時折みかけますが、ここまで大規模なものはないし、こんなに多くの人は集まりません。そしてそんな中に参加できて、とても光栄で、うれしい限りでした。
さて、ジャパンエキスポ以前にフランスという国に関しては、母がファッションデザイナー時代に毎年ファッションショーのため出張していたので、子供の頃より非常に興味があり、その後、兄も料理の勉強の為に半年留学、父も旅行に行っていました。そんな話を家族から聞いたり、大好きだったフリッパーズギターやファッションの影響で、フランスは特別な国だと認識していました。「おフランス」や「パリジェンヌ」なんて言葉があるくらいなので("おアメリカ"や"NYジェンヌ"はない)、皆さまも何かしら特別な想いは共通認識としてあるのかもしれませんね。
フリッパーズギター『恋とマシンガン』PV(フランス・パリ撮影)
そんな想いを抱えて飛行機で11時間、到着したパリは、聞いていた話や、憧れのお洒落なイメージとは良い意味で違った、"自由"という言葉がピッタリな印象の国でした。義務教育の社会の時間に、「アメリカに自由の女神を送ったのはフランス」という話を聞いていましたが、納得しました。 これは『自由の炎』といって、1989年に自由の女神像のお礼としてアメリカからフランスに送られたものだそうです。自由の女神のたいまつ部分で、いまはダイアナ妃の慰霊碑にもなっています。写真奥には、あのエッフェル塔も見えていますね。
どんなところに"自由"を感じたかというと、街ゆく人。フランスは移民大国であり、その中でもパリは世界で一番観光客の来る都市でもあるので、様々な人種の人々が、様々なファッションでフツーに街を歩いていました。なにも「ベレー帽とボーダーシャツの白人ばかり」とまでは思っておりませんでしたが、ここまで多種多様な上、誰も自分以外の文化圏の人を白い目で見ないような、だからファッションなんかではなく、そんな態度こそがお洒落なんだなぁと強く感じました。
また、街並み自体にも、日本と違うところはたくさん見受けられました。建造物自体はこんな感じで、古い建物をそのまま利用するスタイル。 一緒に行ったマネージャーの沼田さんと。僕がヘンな顔してるのは、いまフランスは"サマータイム"と呼ばれる蛭が極端に長い季節なので、この明るさでなんと夜9時だから単純に眠かったのです(笑)
それは以前行ったチェコや、日本でも京都に見られることなので、驚きはなかったのですが、例えばポストが黄色だったり、 薬局が緑だったり、そんな日常的なところに文化の違いを感じました。 特に薬局というか、十字マークは日本では赤ですよね。「赤」というと危険を現わす色なので、日本の場合は「危険な人は寄っといで~」という、薬を使わなければならない"現状"を現わしています。それに対し「緑」は安静を現わす色なので、フランスの場合は「治りたい人は寄っといで~」という、薬を使った"結果"を現わしている訳です。おもしろいですよね、今と後。絵を描いているので、色ばかりに注目してしまいますが、こんな些細なところからもフランスの方達の生活上での価値観が見て取れるようでした。
そんなことに感動しながらしばらく歩いていると、パリにもあの「ジュンク堂」があったので入店。すると… なんと僕の本が店頭に並んでいるじゃありませんか!しかも新刊の「きららちゃん」まで!! なんでもパリのジュンク堂は日本の本を中心に取り扱って置いていて、漫画好きのフランス人の方がフランス語版でなく、オリジナルの日本版(日本語)のものを買って行ったり、フランス在住の日本人の方が週刊誌や文芸書を買うのに重宝しているそうです。せっかくなので、急遽サイン本を作らせて頂きました。 そして店長の九喜さんと、オーナーのリシャルドさんと記念撮影。 パリ在住の方や、ご旅行に行かれる方は、店員さんは全員日本人なので、日本語でも大丈夫なジュンク堂・パリ店、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。特にオーナーのリシャルドさんはこう見えて、大学までずっと青森在住でしたので、津軽弁もOKです(笑) ただしお支払いは円ではなくユーロですのでお間違いなく。ルーブル美術館の近くです。
https://www.junku.fr/
ポストや薬局の色は違いましたが、やはりジュンク堂は日本と同じ"青緑"でした。(つづく) ]]>
きららちゃんと明石さん
http://abenolife.exblog.jp/22702085/
2014-05-29T09:23:00+09:00
2014-07-06T12:48:31+09:00
2014-05-29T09:23:13+09:00
kazekissa
日記
そんな風に季節のことを考えるようになったのも、小学館の文芸誌『きらら』の表紙を描き始めたのがきっかけでした。きららは月刊誌なので、毎月毎月の印象を注意深く観察する必要があったのです。前置きが長くなりましたが、そうしてこれまで4年間描き続けてきた『きらら』の表紙たちが、この度まとまって1冊の本になったので、今日はまずそのお知らせです。その名も『きららちゃん』。 中村佑介イラストブック『きららちゃん』 発売中
1200円(+税)/A5サイズ/64ページカラー/小学館
中村佑介のイラスト30点に、豪華アーティストたちがインスパイアされて書いた詞が並ぶかたちの新しいカタチのイラストレーションブックです。【参加アーティスト】いしわたり淳治、カジヒデキ、小西康陽、小宮山雄飛(ホフディラン)、高橋久美子、堂島孝平、西寺郷太(ノーナ・リーヴス)、秦 基博、ボニー・ピンク、山田稔明(ゴメス・ザ・ヒットマン)、ワタナベイビー(ホフディラン) (敬称略・五十音順)
きららちゃん特設サイト
いつもイラストを描く時はCDや本の内容を聴いて(読んで)からそれをビジュアル化しているので、今回は逆の試み、ということですね。これは見て頂いた方が話が早そうなので、早速本文ページを2点ご紹介。 これは両方、堂島孝平さんのパートですが、ほかにもこれまで当ブログで紹介したり、プライベートで熱心に聴いているアーティストの方ばかりでしたので、次々と詞が出来上がってきた時は、心が仕事を離陸し、舞い上がりました。今もちょっとフワフワしているくらい。個々の感想・説明については、まだ発売前ということで、今日は控えさせて頂きますが、新しい試みということで、お値段もサイズもお手頃なカタチに仕上げました。ぜひとも書店にてきららちゃんを見つけて頂いて、帰りのバスや、休み時間に、色々と心を膨らませて頂けると幸いです。
また、『きららちゃん』発売記念として、今回も恒例のサイン会を行います。会場は以下の通りです。
中村佑介『きららちゃん』発売記念サイン会
■2014年6月14日(土)13:00〜@名古屋 (詳細) 終了しました
会場:星野書店近鉄パッセ店 お問い合わせ:052-581-4796
■2014年6月15日(日)13:00〜@大阪 (詳細) 終了しました
会場:紀伊國屋書店グランフロント大阪店 お問い合わせ:06-7730-8451
■2014年6月21日(土)13:00〜@東京 (詳細) 終了しました
会場:三省堂書店有楽町店 お問い合わせ:03-5222-1200
■2014年6月29日(日)13:00〜@福岡 (詳細) 終了しました
会場:ジュンク堂書店福岡店 お問い合わせ:092-738-3322
★『きららちゃん』、『Blue』、ポストカードブック『RED』、『中村佑介ステーショナリーブック』のいずれかをお買い上げのお客様に整理券をお配りします。
★当日は必ず整理券と対象書籍をご持参下さい。
★サインにはお客様のお名前が入ります。あらかじめ整理券にご記入いただきますようお願いいたします。
★写真撮影はお断りさせていただきます。
★終了時刻は、予告無く変更となる場合がございます。
今回行けない県にお住まいの方も、今年下旬に発売される2冊目の画集『NOW』の時には必ず伺いますので、その時までお待ちください。それまで待てないという方は、少しお手元に届くのは遅くなりますが、オフィシャルショップではサイン本も販売しておりますので、ぜひそちらで手に入れて下さいませ。以上が「きららちゃん」のお知らせです。
本日はもうひとつ大きなお知らせ。タイトルにもあった"明石さん"といえばアニメ『四畳半神話大系』ですね。これはちょうど「きらら」表紙を描き始めたのと同じくらいの時期に放映されていたので、もう4年も前のことになりますが、最近話題のアニメ『ピンポン』でもお馴染の湯浅政明監督の作品。僕はキャラクターデザインとイラストとして参加させて頂き、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門をはじめ様々な賞も頂き、とても貴重な経験でした。 『四畳半神話大系』は「後悔を元に時間を巻き戻し、人生をやりなおす」というパラレルワールドの構成が非常に印象的でしたが、僕自体は自分の描いた作品について、その時々のベストを尽くしているので、「あれもうちょっとこうしとけば良かったなぁ。。。」といった後悔はしない方です。ただ、この『四畳半神話大系』についてだけ、ひとつだけ後悔がありました。それはDVD1巻のジャケット。 小説文庫版にもなっているこの1枚。絵のクオリティや好みではいま見ても、「よう出来とるなぁ」と思うものの、実はアニメ放送前に描いたもので、ぜんぜんキャラクターや作品の印象が掴めてなかったなぁと、時間が経って見る度に思っていました。特にモチグマの造形、これは原作者である森見さんが本当に持っていらしたものを参考にしたのですが、アニメではもっとキャラっぽくなって登場していましたよね。 例えば音楽でも、再盤される度に"リマスター"(最新技術で音を綺麗に)や"リミックス"(音のバランス変更)があるので、それをいつかイラストで出来たらと思い続けていたところ、この度、ブルーレイBOXが発売されることになったのです。そこで4年ぶりに今一度描いた『四畳半神話大系』の世界がコチラ↓。 DVD1巻の絵をベースに、4巻までの全13話の要素を加え、海外版のタイトルである『The Tatami Galaxy(畳の宇宙)』でまとめました。う~ん、満足。4年のつっかえがようやく取れた感じです。そして、これは表紙のみですが、背、裏面までグルッと周るイラストになっておりますので、ぜひ実物でお楽しみ頂ければと思います。詳しいBOXの仕様については四畳半オフィシャルブログをご参照ください。また、事前予約だとAmazonがかなり安くなるので、おススメです。
最後に講演会のスケジュールをまとめておきます。
【中村佑介講演会ツアー】
■5/23@ヒューマンアカデミー大阪校 終了
■5/31@ヒューマンアカデミー神戸校 終了
■6/22@ヒューマンアカデミー東京校 終了
■6/28@ヒューマンアカデミー福岡校 SOLD OUT
■7/6@仙台
■7/12@福島
■8/2@山形
■8/3@ヒューマンアカデミー仙台校
■9/6@東京
■9/中旬@新潟
■10/25@ヒューマンアカデミー那覇校
■10/26@奈良
■12/14@ヒューマンアカデミー札幌校
【ヒューマンアカデミー参加申込ページ】
※ヒューマンアカデミー以外の会場は決まり次第発表させて頂きます。
※また全ての会場共通して入場無料ですが、事前予約参加制です。
以上、長々となりましたが、どれかひとつでも、1枚でも、心のチョロQのぜんまいを引っ張る助けとなれたら、幸いです。そして講演会かサイン会、どこかの会場で元気にお会いできればなお嬉しいです。ということで、5月のおわりの日記でした。ではまた。]]>
本&画集&出演イベント情報
http://abenolife.exblog.jp/22511291/
2014-04-26T13:58:00+09:00
2014-04-27T17:50:38+09:00
2014-04-26T13:59:25+09:00
kazekissa
日記
最近は、自分の本の準備で大忙しの毎日です。今年はなんと2冊!!
まず5月28日に『きららちゃん』という、少し変わった本を発売します。これは小学館の文芸誌『きらら』に4年間にわたり描いてきた表紙イラストを集め、 それだけでなく1枚1枚に豪華アーティストの方々に詞をつけて頂いたという、画集のような、絵本のような1冊です。例えばCDジャケットの場合、曲を聞いてから絵のイメージを作り上げていくので、今回はその逆ということですね。作家陣も近々発表しますが、とても豪華で素晴らしい内容です。また、これまで「きらら」の存在は知っていても、決して部数が多くない雑誌なので、発売日にはすぐなくなってしまい、実際に手に取ったことはない方も多くいらっしゃると思います。そして、そんな「きらら」の表紙はいつもとりわけ自由度が高く、CDジャケットや書籍カバーの仕事と違い、自分でテーマ・内容を決めさせて頂いておりますので、その時その時の一番やりたいことが詰まっています。それを一同に会した『きららちゃん』、タイトル同様、かわいい値段とサイズの本になる予定です。
そして今年下旬には『Blue』につづく2冊目の画集『NOW』を発売します。アジカン(『藤沢ルーザー』以降)やモーモールルギャバン、つじあやの、さだまさし、シュローダーヘッズ、セイルズ等々のCDジャケットから、『謎解きはディナーのあとで』、『夜は短し 歩けよ乙女(文庫版)』、『四畳半神話大系』等の書籍カバー、そしてスピリッツでの柏木由紀ちゃんとのコラボレーション、『果汁グミ』メグミとタイヨウ、音楽の教科書などなど、今回も盛りだくさんの内容になります。
こちらも詳細はわかり次第、またお伝えしますが、『きららちゃん』と『NOW』2冊合わせてもそんなに高くならない予定ですので、発表を楽しみにお待ち頂ければ幸いです。
さて、そんな中、来月頭には茨城県にて初の講演会が行われます。詳細は以下。
2014.5.3sat 【第30回つくば芸術祭~中村佑介講演会】
日時:2014年5月3日(土) 14:00~ 入場無料
会場:つくばセンター・アルスホール 茨城県つくば市吾妻2-8
また、茨城以外でも5月~10月にかけて、全国のヒューマンアカデミーでの講演会もあります。
【中村佑介講演会@ヒューマンアカデミー】
■5/18@大阪 ■5/31@神戸 ■6/22@東京
■6/28@福岡 ■7/27@仙台 ■10/25@那覇
詳細・お申込みはhttp://ha.athuman.com/event/illustrator/nakamura.phpから。
そして5月末には大阪で、少しユニークなトークイベントにも出演します。
会場はいつものなんば紅鶴で、おもしろ文房具を紹介するトークイベントに出演します。
2014.5.24sat 【トークイベント『駄目な文房具談義』】
2時間ずっとヘンな文具をご紹介。なんとあの芸人・杉岡みどりさんもご出演。お洒落だったり、使いやすい文房具は一切登場しませんのであしからず。 日時:2014年5月24日(土) 19:00~
出演:きだてたく / 中村佑介 / 杉岡みどり
入場料:1800円(1ドリンク別)
会場:なんば紅鶴 大阪市中央区千日前2-3-9 味園ビル2F
以上、告知のコーナーでした。]]>
すべてのあなたへ
http://abenolife.exblog.jp/21959835/
2014-01-31T01:05:00+09:00
2014-01-31T21:34:54+09:00
2014-01-31T01:05:24+09:00
kazekissa
日記
写真はタワーレコード・梅田マルビル店。何十枚もCDジャケットを手掛けてきましたが、やはり自分のバンドのCDとなると2倍、ドキドキと嬉しさで慣れないものです。
さて、今回のリリースにあたり、無料シングルを手渡しで配布したり、Twitterを使ったり、本格的にPVを作ったりと、出来るだけ我々の従来になかったやり方で宣伝しようと、インタビューなどは入れなかったので、当ブログにてセルフライナーノーツを記しておこうと思います。購入して下さった方はガイドブックに、どうしよっかなぁと迷っている方は「へ~」と小話程度に受け止めて頂ければ幸いです。
【1.薫】
無料シングルでも配布したアルバムのリード曲でもあるですが、実は今作で一番古い曲で作ったのは2007年6月。なぜ約7年前のことをそんな事細かに憶えているかというと、この曲のモデルになった『サイドカーに犬』という映画が公開された年だからです。僕は劇場にこの映画を観に行って、主人公の薫(松本花奈・役)にひどく心を打たれ、帰りの自転車に乗りながら作りました。ですので曲解説と言っておきながら、詳しくは映画を参照して欲しいのですが、楽曲の下敷きとしてはKAN『涙の夕焼け』やスピッツ『冷たい頬』、奥田民生(PUFFY)『MOTHER』、GOMES THE HITMAN『男なら女なら』などの普遍的な8ビートポップスがあります。デモバージョンでは2番サビのブリッジ部分ビートルズ『DAY TRIPPER』のあのリフ風でしたが、歌詞に合わせ松田聖子『渚のバルコニー』のメロディ風に変わっています。
【2.あなたにクッキング】
前作でも「ビューティフル」や「ほんとはね」の一部で歌声は聞けましたが、アコーディオン・あっちゃんの初全編リード曲。曲の土台としては細野晴臣『悲しみのラッキースター』や加藤千晶『カナブン』、歌詞のインスピレーションはキテレツ大百科『お料理行進曲』からだそうです。彼女は僕の妻なのですが、結婚して料理をはじめ、その日々のドキュメンタリー風。しかし実はこの曲を作った当初は、歌詞の内容みたくキーマカレーは作れませんでした。なのでキーマカレーに入っているはずのないジャガイモが出て来てしまいます。いつの時代も2番の歌詞は強引なものです。結婚には多少の強引さも必要ということでしょう。
【3.リリ】
ユリの花の英語"リリー(Lily)"ならたくさんの詩や楽曲タイトルになっていますが、これはリリ、で打ち止め。大好きな石田ゆり子さんに捧げた曲で、石田さんの家族の中だけで呼ばれているあだ名が"リリ"なのです。ゆりちゃんとまだ発音できなかった妹の石田ひかりさんが「…りちゃん りりちゃん」となったそうな。歌詞に出てくるアンジェも実際の愛猫の名前、ポルシェも実際の愛車です。この曲は石田さんの魅力であるオリエンタル感を出す為に、実に多くの音楽を参考にしました。イントロは小沢健二『春にして君を想う』、リズムは柳原陽一郎『Only Yesterday』やママレイドラグ『オフェリア』、コーラスは竹内まりや『なみだの16才』、ブリッジはたま『オゾンのダンス』や『マリンバ』の三味線風アコギなどなど。挙げ出したらきりがないのですが、それを飼原さんのゆったりしたベースと、仲井くんのドラムでうまくまとめてくれております。
【4.かなしい顔】
メジャーコードの繰り返しに乗るメロディやレゲエ調のリズムなど、曲調としてはフィッシュマンズを意識したのですが、ボーカル・佐藤伸治さんについてうたっているのではなく、これはズバリ、自分の絵について、またそこに描かれている女の子をモデルに歌っております。"切ない"や"青春"というどちらかというと若干後ろ向きなメッセージのこもった絵を描いていた自分を俯瞰から見て、画集『Blue』発売直後に書きました。ですので2009年の暮れ。当時のライブでは「かなしい顔が一番美しい人がいるよ~♪」で締めくくっていたものの、「女を泣かせたままではいかん!」と思い、最近はこの収録バージョンのように「~がいたよ」と過去形で終わっています。今回の音源発表までにかなりの編曲を繰り返してきましたが、小泉くんのエレキギターが一番感情的に暴れまわるこのアレンジが一番好きです。あまりに暴れ過ぎたのか、彼がライブで成功しているところを一度も見た事がありません。本当の"かなしい顔"は失敗後の彼なのかもしれませんね(笑)
【5.あなたは】
曲調はビートルズ『Golden Slumbers』やカーペンターズ『Goodbye To Love』、メロディはフランク・シナトラ『MY WAY』のようなセイルズ初のバラード曲。それにミドリカワ書房『馬鹿兄弟』やホフディラン『うるせェ! だまれ』等のような毒のある歌詞とポップなメロディとのコントラストが面白いと思い、美しい旋律の上に思いっきり罵詈雑言を並べてみました。実はこれは創作ではなく、実際の特定の色男の知人について歌っていて、彼と付き合ってきた女性の気持ちを代弁した怨念ポップスです。それとは関係なく、この歌入れの時期はさだまさしさんばかり聴いていたので、1番のバンド演奏が入って来る前の"大好きな人でした~♪"の"た~"部分、まるでさださんが乗り移ったようなビブラートになってしまいました。
【6.すべてのあなたに】
そしてラストを飾るカントリーフォーク。タイトルは洋画『すべてをあなたに』から、曲調や合唱は鈴木慶一とムーンライダース『髭と口紅とバルコニー』からヒントを得ました。歌詞については、『かなしい顔』が自分の絵について歌った曲だったのに対し、この曲は自分が音楽をやっていることに対して歌っています。聴きどころはメンバー全員が代わるがわる歌う2番でしょう。僕個人は音楽は歌詞で歌っているように赤ちゃんが泣くような、鳥が求愛ダンスを踊るような、そんな本能的なものだと思っているので、出来るだけ「下手に歌って」と言いました。しかし小泉くんはSoda fountainsやプリンシプルという自分のバンドで、仲井くんもノスタル人で歌っているし、みんな上手いですね。2番Aメロが飼原さん、つづいてあっちゃんはいいとして、Bメロの小泉くんと仲井くんの声、意外と似ててビックリしました。どちらがどちらか聴き分けられましたか?
以上が簡単になりますが、ざっと曲解説でした。今回の『YOU』は音楽もイラストもデザインも前作以上の時間をかけて目いっぱい詰め込みましたので、ぜひ一度はCDショップで手に取って頂ければ幸いです。視聴機を設置していないお店でも、携帯電話さえ持っていれば、ジャケットに記されているQRコードを読みとって、どなたでも、いつでもご視聴頂けます。
またタワーレコード全店では「薫」MV撮影時に使用した絵コンテ台本の複製が特典としてついてきます。
お近くにタワーレコードがない場合はオフィシャルサイトから通販もしており、同じ特典にサインをついておりますので、こちらもぜひご利用ください。
【通販ページ】 http://www.yusukenakamura.net/shop/item3351.html
ひとりでも多くの方の手に、耳に届き、ひとりでも多くのかなしい顔が笑顔になれるよう、セイルズ一同、すべてのあなたへ、心よりお祈りしております。敬礼!!
セイルズ 2ndミニアルバム『YOU』 2014.1.29発売
【収録曲】1. 薫 2. あなたにクッキング 3. リリ 4. かなしい顔 5. あなたは 6. すべてのあなたに
1,365円(税込)/ワイキキレコード/WAKRD-043
【Amazon】【タワーレコード】にてご予約受付中]]>
3枚のCDとデザインと音楽のはなし
http://abenolife.exblog.jp/21828055/
2014-01-10T21:09:00+09:00
2014-01-21T15:12:15+09:00
2014-01-10T21:08:34+09:00
kazekissa
日記
まずはサイン会へ参加下さった皆さま、どうもありがとうございました。そして行けなかった土地にお住まいの皆さま、申し訳ございませんでした。今年下旬に2冊目の画集が出ますので、その時はかならず。『2014年カレンダー』はおそらく1月中には書店からなくなり、『ステーショナリーブック』も現在在庫分のみで追加生産はない予定ですので、もし忘れてたり、迷われている方がいましたら、お早めにお買い求め下さいませ。 さて、サイン会ツアーが終わってからの僕は、受験生のようにクリスマスもなく、お正月もなく、3枚のCDジャケットを制作していました。1枚はASIAN KUNG-FU GENERATION『フィードバックファイル2』(2.26発売)。もう1枚はシュローダーヘッズ『Synesthesia-共感覚-』(2.19発売)。そして最後の1枚は僕のバンド・セイルズの『YOU』(1.29発売)。サイン会ツアーで皆さまからもらったパワーで、ぜんぶ凄く良いものが描けたので、直にある各発表を楽しみにお待ちください。で、今回は絵の話はそれくらいにしてデザインのお話。
僕がぜんぶやっていると思われていることも少なからずあるので、改めてご説明しておくと、毎回、ASIAN KUNG-FU GENERATIONはCENTRAL67・木村豊さんが。木村さんは他にゲントウキでもご一緒しました。そして今回のシュローダーヘッズは画集やカレンダーでもお馴染みの前川景介くんによるデザインになります。景介くんもCDではさだまさし『天晴~オールタイムベスト』、タイフーンミニスターズ『ワールドスタンダード』、ワンノート『ピースフル』でご一緒しました。まぁそんな風に、いつもの僕は絵を描くだけ描いて、あとの配置、文字入れ、歌詞カード、盤面などなどは何もやっていないことになります。僕にとってはそれが楽しみで、同じイラストレーターが手掛けたのに、デザイナーによってこんなにも違うのかという、まるでお色直しで着飾った花嫁を観る父親のような、出来上がりが届き、ハッとした気分になるものです。 問題はセイルズ。僕が作詞、作曲、歌っているので、そこにまた自分の絵が入ってくるなんてことは、なんだかカルピス原液のままみたいで、濃すぎるから本当は避けたいのですが、そこはまぁアーティストの一番の理解者ということで呑みこんで。だったらデザインは木村さんや景介くんなど一流のデザイナーで、水で薄めて飲みやすくして欲しいところ、セイルズはインディーズ流通なので、そもそもデザインにかける予算がありません。「だったら自分に発注すれば0円だろう!」ということで、自ら歌って、自ら描いて、自らデザインもしたのがコチラ。 セイルズ 2ndミニアルバム『YOU』 2014.1.29発売
【収録曲】1. 薫 2. あなたにクッキング 3. リリ 4. かなしい顔 5. あなたは 6. すべてのあなたに
1,365円(税込)/ワイキキレコード/WAKRD-043
【Amazon】【タワーレコード】にてご予約受付中
デザイン自体は、セイルズの前作『Pink』やBEDTOWN『Abstract Documentary Girl』も手掛けましたし、そもそも大学ではデザインを学んでいたくらいなので、出来ないこともないのですが、木村さんや景介くんのスマートで華麗なる仕事を間近で観ていると、やはり2人に出来ないことをしなくては。それは「もう…お嫁に行けない。。。」とシャワーを浴びながら涙ぐむほど、中村佑介のイラストに情け容赦なくズケズケ踏みこんでデザインする、ということだろうと思い、本人であることを良いことに大胆に文字を入れてみました。ジャケットだけでなく、裏ジャケット、歌詞カード、盤面なども遊び心いっぱいで仕上げましたので、そちらも楽しんで頂ければと思います。
中身の音楽に関しても、お話ししておこうと思います。前作『Pink』から2年の間でライブを重ね、小泉ひとし(エレキギター)、仲井信太郎(ドラム)を正式メンバーに迎え、5人みんなで京都のスタジオ・フレイバーに1年間通って、じっくり作り上げた自信作です。まずは全曲ダイジェスト視聴を↓からお聴き下さい。
初期の代表曲であるスタンダードポップスナンバー『薫』。これを聴くだけで料理が上手くなるという、あっちゃんはじめてのボーカル曲『あなたにクッキング』。石田ゆり子さんに捧げ、仲井くんのオリエンタルリズムのドラムが魅力の『リリ』。自分の絵に関して歌い、小泉くんのエレキギターと飼原さんのベースがストレンジに絡み合う『かなしい顔』。ライブでも好評のセイルズ初のバラード曲『あなたは』。そしてメンバー全員がボーカルを取るパーティフォーク調の『すべてのあなたに』の全6曲。またサイン会でも先行シングルとしてお配りした『薫』は、大ファンの女優・平田薫ちゃんに出演いただき、初のMVも撮影しました。
そこで撮影の際に出演者やスタッフ用に絵コンテを描いたのですが、なんとその複製がタワーレコード全店で購入特典として付くこととなりました。
A5サイズの全18頁。こちらは数に限りがございますので、先着順となります。ご了承ください。またタワレコのない地域や、買いに行く時間がないという方はオフィシャルサイトの特典付き通販をご利用下さい。宜しくお願い致します。
【通販ページ】 http://www.yusukenakamura.net/shop/item3351.html
という訳で"YOU=湯♨"ということで銭湯ジャケットの温かな1枚。まだ寒い日が続きますので、ゆっくり浸かって頂ければ幸いです。以上、セイルズならびに中村YOU介からすべてのYOUへのお知らせでした。 ]]>
年男から皆さまへ
http://abenolife.exblog.jp/21769977/
2014-01-01T10:41:00+09:00
2014-01-01T10:42:08+09:00
2014-01-01T10:41:38+09:00
kazekissa
日記
ことしもよろしくおねがいいたし馬す。
2014 迎春 中村佑介]]>
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