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裏ゴンボール

現在公開中のアニメ映画アシュラを観てきました。

原作漫画は『浮浪雲』、『恋子の毎日』、『銭ゲバ』で有名なジョージ秋山先生作。
主人公の孤児・アシュラが飢饉により荒野と化した室町時代の京都を、
まだ子供なのに一人でたくましく生きて行くという時代劇。
という、ちょうど初期『ドラゴンボール』からファンタジー色を抜いてリアルにした感じです。
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こちらは現在売っている幻冬舎文庫コミック版の表紙

1970年の連載当時、限界の飢餓状態から
村人やアシュラが人肉を食べるという過激なシーンが問題となり、
一部地域で有害指定され回収騒ぎを起こした問題作、と言われました。
しかしきちんと読んでみると、伝えたいメッセージは全く逆で
「人肉は食べてはいけない。人間なら他人に思いやりを持って生きなさい」というもの。
それは実際にアシュラのことを親身になって面倒を見た法師が自らの切り落とした腕を差し出し、
「お前が本当に人間でなく獣なら、食ってみろアシュラ!!」とすごむシーンに集約されています。

そして40年の時を経て映画化された今作。これがとても良かった。
さすがに時間の関係上、原作全巻のすべての内容はかなり編集されていますが、
見終わった後に伝わってくるメッセージの方向性は同じものでした。

映像も今主流のCGによるあっさりタッチのアニメーションながら、
その濃いアシュラの世界観を食べやすい味にする為の
バランスを取る良い役割を果たしています。

しかし、特筆すべきは何より、声。
例に出した『ドラゴンボール』の孫悟空役でお馴染みの野沢雅子さんが
主人公・アシュラを担当しており、これが圧巻。
文字通り阿修羅の如く危機迫る演技で、容赦なく観客の胸ぐらを掴みかかってくる。
声だけでこの作品のクオリティを倍以上に引き上げています。
AKB48の篠田麻里子さんがヒロイン役の声を演じ、
あまりに浮きっぷりにストーリーにまったく集中できなかった洋画『TIME』とは、
同じ目立つ声でもまったく逆の作用と言えるでしょう。
しかしアイドルやモデルとしての篠田麻里子さんは嫌いではないし、
俳優と声優は似て非なる表現形態なので、
悪いのは話題性があるという理由で彼女を声優に抜擢してしまった日本版担当…いや違う!
イカンイカン!責めちゃいかん!!そんな過ちも人間なら許せと、法師は言ったじゃないか。
ということで、この映画から学ぶことは非常に大きかったのでした。

ドラマ『銭ゲバ』やジョージ秋山作品のファンの方はもちろん、
来年18年ぶりに公開される映画『ドラゴンボールZ』が待てない方もぜひ、
劇場に自分の心というものを発見しに行ってみて下さい。必見です。

映画『アシュラ』公式サイト http://asura-movie.com/

【予告編】

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by kazekissa | 2012-10-13 16:14 | 日記