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夏に梨

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小学館きらら8月号・表紙より

このイラストに描かれてる女性は夏らしくスイカを食べているが、
基本的に僕は甘いもの全般があまり好きではないので、果物もあまり食べない。
しかし唯一、好きなものがある。
それはむかし実家に住んでいた時に父がむいてくれた梨で、
あの独特な感じが忘れられず、一人暮らしをはじめてあまりお金がない時にも、
秋になるとちょくちょくスーパーで梨を買っては剥いて食べてみるのだが、どうも違う。

愛が足りないとか、そういう問題ではなく、
父が剥いてくれたのはもっとキンキンに冷えて、シャリシャリしていたのに、
しっかりと冷蔵庫で冷やしたはずの僕の梨はなんかぬる~くて、柔らか過ぎるのだ。
きっと値段が高い良い梨だったに違いないと、生活にゆとりが出てきた最近、
思い切って良い梨を買ってみたのだが、結果はやはり同じで、
「単に思い出を美化しているだけなのかなぁ」と久々に会った父に言うと、
何と、剥いてからもう一度冷凍庫に冷やし、風呂上がりに食べさせていたと笑って言う。

しかし、その秘密を知った今でも、自分一人の為にそこまでの手間はわずらわしいし、
そもそも、冷凍庫は霜が満員で指一本しか入るスペースしかないし、
そもそもそも、風呂も指一本すらあまり入らないので、
あの父の剥いてくれた”キンキン・シャリシャリの梨(以下:キンシャリ梨)”を
食べたことはなかった。そう、昨日までは。

同じような理由で、夏にもアイスは食べないのだが、
昨日はあまりにも熱かったので、コンビニのアイスボックスに目が行った。
すると一番手前に秋でもないのに”ガリガリ君 梨”というアイスがあるではないか。
面白かったので、何とはなしにそれを買って、家までの帰り道に食べてみると、
これが食感、味、温度全てにおいて、”キンシャリ梨”にソックリではないか!!
驚いて、家に着く前に棒だけになり(ハズレ)、「よし明日も買おう!」なんて思ったのだが、
いや、ちょっとなんか違う感じがする。
ふと、石田ゆり子さんのエッセイに書いてあったことを思い出した。

“きちんと生活に手間をかけるということは、今日の自分が明日の自分と仲良くすることだ。”

文はおぼろげだけど趣旨はこんな感じ。
あんなに手間をかけて父が剥いてくれたのに、
この近所のコンビニでお手軽に、しかもわずか100円で手に入ったキンシャリ梨もいいけれど、
そう考えると、何だか最近、自分と仲良く出来てなかったなぁと反省し、
今日は梨は売っていないので、夜ごはんをきちんと作って食べた。

そして煙草を買いに、さっきコンビニへ行ったのだが、
昨日あんなに大量にあった、あの『ガリガリ君 梨』はひとつもなかった。
やはり今は夏で秋の味覚を売るのはおかしいし、幻だったのだろうか。
きっと、大切なことを気付かせるための、神さまからメッセージだったのだろう。
そんなことを考え家に戻ると、友人からメールが届いていた。

"梨ガリ(『ガリガリ君 梨』のことだろう)うっまーーーー!!!"

やっぱりそうか。前言撤回。やはり何事も、
自分に優しくし過ぎるのも度が過ぎたらイケないはずだ!
だからしばらくはこの『梨ガリ』にお世話になろうと思う。
子供が出来るまでは。

子供「お父さんの剥く梨はなんでこんなに美味しいの?」
ゆり子「ウフフ、それはね、秘密が隠されているのよ。ねぇ?」
僕「お前が大きくなるまでは内緒だよ」
子供「もー、お父さんのいじわるー!もう一個!!」
一同「キンキンウフフフシャリシャリアハハハ」

あぁ、そんなことに思いを巡らし溶けそうなアイス。
浮いたお金で父にレコードの1枚でも買ってあげるとするか。
アイスも親孝行もお早めに。
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by kazekissa | 2010-07-22 01:51 | 日記