イラストレーター、ミュージシャン中村佑介のオフィシャルブログ または心のおもらし。Twitterは@kazekissaまで。


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宝の穴

とある取材で宝塚歌劇を観に行かせてもらいました。

高校時代を宝塚で過ごしたのですが、
宝塚ファミリーランドの、いまだに面白かったのかどうだったのかよくわからない、
おそらく暗かっただけの、暗闇を走り抜けるジェットコースター、
その名も『スペースコースター』は何度も乗ったのに、
その隣にある宝塚大劇場は、お金持ちのご婦人のものだと思っていて、
学ランの至る所が体液でカピカピになっていた、
もはや車田正美の漫画にしか出てこないホワイト学ラン化した僕は、
こう描くと市立のお坊ちゃんみたいですが、それは文章のトリック、目の錯覚で、
つまりは敬遠していた訳ですね。

それでも宝ジェンヌの虎の穴こと、宝塚音楽学校の生徒は、
学校へ通う阪急電車でよく見かけて、おそらく学校では
熱い砂と冷たい砂の入ったフライパンに交互に手刀で突き刺すダンスの練習をしたり、
歌の練習で音を外せば、足に鉄球のついた巨大な弟の肩に乗る
ズル賢さだけが売りの兄に「辞めちまいなザンス~!!」とムチでシバカれたり、
卒業の証には、これまた熱せられた大きな壷を抱えさせられ、
気付いたら額にジュ~ッと『雪』や『星』などの刻印が
付いていたりしてるのではないか、などと妄想を膨らませる横顔は
その血と涙の試練を全く感じさせないほど涼やかで(当たり前)、
その可憐な姿は今でも昨日のことのようによく思い出します。
ひっつめ髪の女の子の横顔を好んで描くのはおそらくその為で、
刻印が押されたのは僕の方だったようです。(以上全て『闘将!!拉麺男』参照)

そして今回観たのが、星組公演『My Dear New Orleans』。
貧困な時代、ニューオリンズでジャズが産まれる歴史と、その愛を描いた作品で、
音楽が好きな僕は、まさかの舞台の下で行われていた迫力の生演奏も相まって、
すぐに入り込んでしまいました。
詳しい感想はインタビューで応えており、
重複するといけないのであまり書けませんが、
とにかく「これぞ!エンタテインメント!!」。
大きな打ち上げ花火を観た後の様な感覚でした。

そして、ただただ立派だなぁと思う帰り道、
もしかしたら、あの頃僕の見たひっつめ髪の少女も、
今日見た中で活躍していてもおかしくない年頃だという不思議な感覚を、
今はなき宝塚ファミリーランド跡地でぼんやり遊ばせてやりました。
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by kazekissa | 2009-02-13 04:55 | 日記